里山隊

赤い果実に魅せられて

2014年3月4日

IMG_6956日本有数のみかん産地である宇和島市では、深紅の柑橘『ブラッドオレンジ』が多く作られています。JAえひめ南を訪ね、青果部果樹販売課、課長の伊藤健二さんに、生産者である児玉恵さんを紹介していただきました。

タロッコとモロ宇和島市は四季を通じて温暖であると同時に排水の良い土地でもあるので、ブラッドオレンジの栽培に適しています。
ブラッドオレンジには『タロッコ』と『モロ』という品種があり、タロッコは大玉で糖度のバランスが良く、カットフルーツやジュース、スイーツ等利用価値が高く、モロのほうはより赤みが強く、人工的に味を加えることが可能なため加工需要が高いそうです。他の柑橘とは違う、コクのある甘さと、すっきりとした酸味の中に、強い香りを感じられます。

ブラッドオレンジには、ビタミンCが多く含まれ、美肌効果があると言われています。ストレスや風邪予防にも良く、柑橘で唯一アントシアニンを含む果実なので、抗酸化作用や視力回復にも効果があるとか。
宇和島とイタリアのコラボレーション果実は、まるで魔法のような果物だと思いました。

IMG_6921「宇和島市のブラッドオレンジは年々おいしくなっていますよ」と児玉恵さん。まだまだ知名度の低い赤い果実ですが、今まで以上に様々な形で我々の身近に感じる産品になる日も近いかもしれません。

IMG_7076宇和島市のブラッドオレンジを使ったラスクがあるという情報を聞きつけ、『ラスク工房Leila(リラ)』を訪ねました。

IMG_7053『ブラッドオレンジラスク』は熟成させたブラッドオレンジのモロ品種を生地に練り込み、独自の製法で加工した果肉と皮をトッピングした自然志向のラスクです。
えいら株式会社専務の酒井一郎さんは「自然の旨味は口に広がる余韻にある」と言われます。食べてからも残る味と香りをしっかりと感じることができました。宇和島産ブラッドオレンジを加工することによって、通年で広めたいという想いから作られているブラッドオレンジラスク。

IMG_6996さらに畑の旬の旨味を、全国に届けたいという想いで、他にも8種類のラスクを作っています。4月には新たなに完熟ストロベリーラスクが販売開始されるそうです。

トップクラスの生産者の原料を無添加で、原料の良さそのままにラスクへ。
その土地土地にある名産の伝え方は、このような想いに乗って広がっていくものだと感じることができました。

IMG_7188宇和島市を代表する観光地『遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑(だんばた)』が、馬鈴薯の葉が茂って綺麗という話を耳にしたので、天候に恵まれたこともあって早速訪ねてみることにしました。

IMG_7114ここは「国の重要文化的景観」と「日本農村百景」に選定されている、30度を超える急傾斜地になる段畑です。
近代から現代に至るまで半農半漁の生活を営んできた場所であり、今もその名残を感じることができます。

IMG_7130こんな急な山の斜面に、これだけの石垣を山頂まで積みあげ、開拓してきた人の苦労を思いながら段畑を見上げると、その歴史も含めたスケール感に圧倒されます。

IMG_7159IMG_7178下から見ても、もちろんですが、上から段畑越しに見る宇和海もまた絶景でした。
段畑のふもとにある「だんだん茶屋」では、地元の新鮮な野菜や魚を使った料理を楽しむこともできます。

IMG_7261帰ってからいただいたブラッドオレンジを搾って、ジュースにして飲んでみました。
宇和島市の土地が育んだ赤い果実の味が、体にゆっくりと沁み込んでいきました。

投稿 のり

…………………本日の行程…………………

宇和島市

11:30 ブラッドオレンジ/JAえひめ南

14:00 ブラッドオレンジラスク/ラスク工房Leila(リラ)

15:30  遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑(だんばた)

収穫されたブラッドオレンジ

収穫されたブラッドオレンジ

えいら株式会社専務、酒井一郎さん

えいら株式会社専務、酒井一郎さん

 

 

 

 

 

 

段畑ではじゃがいもが栽培されていました。

段畑ではじゃがいもが栽培されていました。