里山隊

文学との深いつながりを感じながら

2014年3月11日

IMG_8304宇和島市は柑橘の町。そして、その柑橘を様々な加工方法で表現し全国に伝えていっている町。
愛媛を代表する柑橘の表現をもっと知るために、尾崎食品株式会社を訪ねることにしました。
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尾崎食品株式会社は『柑橘王国』というブランドを確立、中でもお酢と柑橘をブレンドした『飲む酢』シリーズが有名です。洗練されたパッケージのデザインは、集めて並べたくなるほどで、恵比寿三越やクイーンズ伊勢丹の各店舗、関西、九州でも展開されています。

デザインと同様に、柑橘のもつ自然な風味が生きるようにシンプルで無駄のない製法を心掛けているそうです。
IMG_8399IMG_8326試飲や試食も出来るので、早速いただいてみることに。
お酢は調味料として使うイメージが強く、飲みたくなるような感覚にはならないものですが、この『飲む酢シリーズ』は、柑橘の香りと味がしっかりと感じられ、程よい酸っぱさなのでハマってしまいそうです。
IMG_8394まだ珍しい柑橘類を中心に加工されているので、柑橘の種類を知るきっかけにもなりそうです。
他にも『食べる酢』というシリーズや、ジュース、ソースなども作られています。どの商品も洒落たデザインで、女性を中心に人気が広まっています。

味、安心への追求はもちろん、加えてデザインへの追求をしたことで生まれた飲む酢シリーズは、柑橘をお洒落に表現している加工品だと思います。贈って嬉しい、贈られて嬉しいギフトでもあります。
IMG_8464宇和島市には『大番』という有名なお菓子があり、市内数店舗の菓子店が製造・販売を手がけています。
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宇和島きさいやロード商店街の中にある『おのがみ菓子舗』でも作られていると聞いて、訪ねてみることにしました。

戦後2年間を宇和島市で過ごした、獅子文六の小説「大番」にちなんで命名された大番は、さつまいもをイメージして作られたものだそうです。
程よい甘さの餡子に鬼北町日吉の柚子を練り込み、柔らかなカステラ生地でブッセしたもので、特徴的なのは、山芋のそぼろが表面に散りばめられており、サクサクとした食感を加えていることです。

IMG_8524生産者である小野上勇雄さんは、このそぼろが一番のポイントであり、そぼろがなければ大番ではないとおっしゃっていました。
IMG_8482IMG_8505おのがみ菓子舗では、他にもたくさんのお菓子を作られており、中でも『もーにくん』のお菓子や、宇和島市名産である真珠をモチーフにした『真珠のささやき』という商品が目をひきました。定番だけに頼るのではなく、新たな表現を試みる姿勢をしっかりと感じることが出来ました。

大番は『唐饅』『善助餅』を含めて宇和島市の三大和菓子とも言われているそうで、今も変わらず人気菓子として親しまれているそうです。
IMG_8567大番は獅子文六の小説から名が付いたことを知り、先日通り過ぎた『大畑旅館』を再度訪ねてみることにしました。
IMG_8550IMG_8542大畑旅館は獅子文六が滞在し、小説を書き上げた場所です。
旅館では『善助餅』が置かれており、うかがってみると、すぐ側にある『浜田三島堂』で作られていると教えていただいたので訪ねてみることにしました。
IMG_8633善助餅は、獅子文六の小説「てんやわんや」の中で、かけぐい(大食い勝負)に使われたお餅で、北海道十勝産の大納言を使ったつぶ餡に、柔らくもちもちした伸びのある餅で包んだ、小さくて食べやすいものです。小説の中では、越智善助という人物が51個も食べたとされています。
時代の流れの中で、味を変えていくものが多い中、変えないということを一番大切に守り続けているそうです。
IMG_8612パッケージには善助さんが。この絵、昔CMで見たことを思い出しました。愛媛の方なら覚えてる人も多いのではないでしょうか。

小説の世界と結びついたお菓子は、松山市の坊っちゃん団子だけではなく、宇和島市にもあり、愛媛県は文学と深く結びついている土地であることを知ることが出来ました。

投稿 のり

…………………本日の行程…………………

宇和島市

13:00 飲む酢/尾崎食品株式会社

14:00 大番/おのがみ菓子舗

15:30   大畑旅館

16:00   善助餅/浜田三島堂

柑橘王国の食べる酢

柑橘王国の食べる酢

尾崎食品株式会社、尾崎光代さん

尾崎食品株式会社、尾崎光代さん

宇和島きさいやロード商店街

宇和島きさいやロード商店街

おのがみ菓子舗に並べられた大番

おのがみ菓子舗に並べられた大番

映画てんやわんやのかけぐいシーン

映画てんやわんやのかけぐいシーン

浜田三島堂3代目、浜田耕治さん

浜田三島堂3代目、浜田耕治さん