里海隊

愛情がたっぷり詰まった、ひうちのお母ちゃんたちの味

2014年8月26日

13サイクリング旅2周目の最終地・四国中央市に到着。潮の香りが漂う川之江漁協を訪れました。多くの漁船が並ぶ光景は、海の旅を続けてきた身としては、やっぱり落ち着きます。海の幸がいっぱいの燧灘(ひうちなだ)では、かえりいりこが多く獲れることで知られており、その特産物を使った商品をつくっているのが「シープロジェクト ひうちの海ごはん」。川之江漁協の職員でもある石川弘香さんら女性メンバーがさまざまな商品を製造・販売しています。
07
かえりいりこ漁は川之江漁協の地場産業ですが、県境のお隣、香川・観音寺市の沖合にある伊吹島の漁師さんが獲る「伊吹いりこ」は、実は同じ漁場のものなんです。石川さんたちは「同じかえりいりこで、商品に変わりないんですけど、伊吹いりこはブランド化されていています。一方で、川之江のは愛媛県産と表示されてしまうんですよ」と不満を抱いていました。
08そんな時、愛媛県から6次産業化(食材の生産から加工・販売までを行うこと)の話が舞い込みました。「地元のものを使った商品を開発しましょう、と言ってくれました。かえりいりこが川之江の人々には特別なものであることを示したかった」。かえりいりこをPRするチャンスと、石川さんは同じ川之江市内の団体「セボンクラブ」のメンバーといっしょに2011年に「ひうちの海ごはん」を設立。昔から、地元の人々が愛して食べ続けているイリコ味噌「川之江味噌」の開発に入りました。
09設立当初から地産地消をモットーに掲げ、他の土地のものとの差別化を図ってきました。味噌は麦、米、豆の合わせ味噌で、塩分を極限まで減らしたもの。「地元の味噌屋さんに1年ぐらいかけて訴え続けて、つくってもらえるようになりました」と、こだわり抜いた食材です。また、風味を持たせるための柚子も地元産。まさに川之江尽くしです。
05見た目はいたって普通のイリコ味噌ですが、食べてみると、そんな思いを抱いたことを後悔してしまいます。かえりいりことはっきりと分かるほど、たっぷり入っていて、ひと口なめてみると、とても濃くて甘味があります。川之江の味噌は甘いことで知られていますからねえ。柚子やいりごまの風味が抜群。おにぎりの上にのせて食べると、うま味が引き立ちます。やっぱり、シンプルが一番。おかずが要らないほどです。
04「こうやって食べてもおいしいですよ」と、石川さんたちが勧めてくれたのがピザ。パプリカ、カイワレ大根がトッピングされています。チーズと食べると、甘味がグッと引き立ちます。味噌がチーズと合うなんて、初めての感覚でした。いやあ、おいしいものをいっぱい食べて大満足です。
10石川さんたちはグルメイベントにも積極的に参加。川之江味噌だけでなく、いりこめしや地だこめしなども販売しています。また、食品の製造・販売だけでなく、食育活動にも意欲的に取り組んでいます。グルメイベントで、かえりいりこの紹介はもちろん、イリコ出汁の取り方などをレクチャー。今後は四国中央市内の幼稚園などで、魚のさばき方や料理など、親子そろっての教室を開催する予定だそうです。冠の「シープロジェクト」には、海に関することをもっと広めていきたい、との思いが込められています。

「最近の若い人は食べる機会が少なくなっていますからね。まずは川之江味噌を県内のお客さんに知ってもらえるようにしたい。将来的には県外にも進出したいですね」。ブランド化を目指す石川さんたちの野望は膨らむばかりです。サイクリング旅の締めくくりに食べた、ひうちのお母ちゃんたちの愛情たっぷりの味にひと目ぼれ。なんだか、この旅が終わってしまうなんて、名残惜しいなあ…。静かな風が漂う川之江漁協の風景を見ながら、そう思ってしまいました。

■投稿 横チン

………………………本日の行程……………………
11:00 西条市の愛媛海苔で「海のせんべい」を購入

15:00 四国中央市の、ひうちの海ごはんで「川之江味噌」を使った料理を堪能

16:30 サイクリング旅2周目が終了

01

海のせんべい

11

ひうちの海ごはん代表の石川さん

 

 

 

 

 

 

02

サイクリング旅2周目が終了!