里海隊

少年時代を甦らせてくれる内子の町並み

2014年1月7日

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2014年、最初の旅。ついにやってきました!いや、帰ってきました!!楽しみにしていた旅先のひとつ、南予地方最後のとりで・喜多郡内子町です。なにを隠そう、生まれ故郷であります。生まれも育ちも内子で、内子保育所→内子幼稚園→内子小学校→内子中学校→内子高校と生粋の内子人。この町に帰ってくると、一番初めに思い出す店があります。

学校から帰る途中、いつも誘惑したあの香ばしい香り…パチパチと炭のくすぶる音…。

そんな郷愁を誘う味を求めて、夕焼け色に染まる町並みをゆっくりと散策しました。就職などで、ほんの7年程度離れているだけなのに、どれもこれも懐かしく思えてきました。
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◆高昌寺の涅槃(ねはん)像

幼稚園や小学生の時、よく遠足で来ていた場所です。あのころ、永遠のように遠く感じた場所も、大人になってしまうと、たいした距離には思えないんですよね。禊(みそぎ)用の水を水筒に詰めていくマイペースぶりで先生を困らせていました。
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◆内子中学校

母校にも寄ってきました。テスト期間中にこっそり友人を集めてバスケットボールをしているところを見つかって、先生にしかられました。また、演劇部に入部していたにも関わらず、走り高跳びの選手として陸上競技大会に出場し、県大会まで進出したのもいい思い出です。本当、謎だ…。

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◆内子座

ぶらりぶらりと町並みを旅します。そういえば、内子町の町並みはかつてなくなりそうになったことがあったそうです。
町民の意見は「昔の古い町並みよりも現代的な家を建て、駐車場を増やして近代化した内子町にステージアップしなくては!」というものだったそう。町並み保存会の方々が必死になって住人を説得したことで、いまの景観が守られているそうです。この内子座も一時期は取り壊されるんじゃという話もあったそうです。なくならなくてよかった…。

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◆本芳我邸

子供のころはただの通学途中の通り道にある家屋のひとつにしか感じず、じっくり見たことがありませんでした。歩くのが早くなったいまだからこそ、少しゆっくり眺めてみました。
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◆商いと暮らしの博物館

商店街も相変わらずの様子。前を通ると、ろう人形のいつもの口上「いらっしゃいませ!」の声に、いつもビクッとしてしまいます。江戸後期から明治期の商家をそのまま利用し、大正10年(1921)ごろの商家(薬屋)の暮らしを人形と当時の道具類を使って再現しています。昔から変わらず商店街を行きかう人々を見守る、ろう人形たちも、この町の魅力と歴史のひとつになっているのでしょう。

変わらないものもあれば、逆に変わっていくものもあります。内子町児童館の辺りを通ってみると、新しい観光施設ができていました。

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◆まちのえき「nanze」

「なんぜ」とは「○○なのですよ」という意味です。ここは私の故郷なんぜ~。新しく歴史に仲間入りして、これから内子町の魅力発信につながっていったらと思います。

さあ、商店街の端までやってきました。最大の目的地、内子町でサバを焼き続けて30年、魚市さんです。
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「いらっしゃい!久しぶりだね」

懐かしそうに、ご主人が温かく出迎えてくれました。実家の近くにあって、いつも帰り道に焼きたてサバの香ばしい煙を立たせていました。これです。内子のにおいです。脂ののったサバを弱い炭火でジュワジュワ小さく音を立てながら、1時間かけてゆっくり焼き上げます。この日はまだ学生は冬休み中でしたが、登下校時間には小学生がこのサバの前でジッと眺めていることもあります。
過疎化により、子どもの数も減ってしまいましたが、いまでは外国人観光客の目を引いているそうです。ヨーロッパ人からは「ヘイ、ジョニー見てみろよ!そのまんまの姿で魚がグリルされてるぜ」と物珍しがられているとか。アジア系の観光客は帰りの電車で食べるお弁当代わりに買っていかれるようです。

パリッ!と焼けた魚の皮に歯を立て、ホクホクした肉厚の身にかぶりつきます。この味だ!と思わず頬が緩んでしまいました。地元では夏場にキュウリの酢漬けにして食べる人が多いらしいですが、しょうゆとごはんでいただくのが好きです。
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白いごはんに、しょうゆをはじくぐらい脂ののったサバ。お好みでショウガやワサビなどの薬味も乗せれば最高です。サバ独特のうま味にピリリと辛い薬味がさらなる食欲を呼びます。

慣れ親しんだ故郷の味、おいしさの歴史はいまも続いています。次はいつ食べに来ようかな。

 

■投稿 いっしー

…………………本日の行程…………………

11:00 大洲市長浜町の「濱屋」でトラフグに出会う

14:00 内子町の町並みを散策

15:00 内子町商店街を散策

16:00 魚市で焼きサバをいただく

長浜ふぐのいる「濱屋」

濱屋

内子の町並みと猫

内子の町並みと猫

商店街

内子町商店街

魚吉

魚市