美味しいの担い手たち

相原克俊さん
ムロアジの削り節1台に10枚の刃が備わる削り機
ムロアジを使った白い削り節を製造
長年の付き合いになる相棒の削り機をさわりながら、相原克俊さんはほほえんだ。「苦労ばかりですけど、ウチの削り節じゃないとダメと言ってくださるお客さんがいますからね」。『相原海産物店』の2代目として家業を継いでから、27年が過ぎた今も元気そのものだ。父で先代の冨夫さんから受け継いだ情熱を日々、看板商品である『ムロアジの削り節』の製造に注いでいる。 日本有数の削り節メーカーが拠点を置く伊予市で生ま...

福羅健二さん
伯方の塩ラーメン細麺と細切り昆布を一緒にいただく
故郷・伯方島の塩でラーメンづくり
ふるさとへの深い愛情が体全体から伝わってきた。瀬戸内海に浮かぶ伯方島(はかたじま)に、創業40余年の『伯方の塩ラーメン さんわ』がある。店長の福羅健二さんは厨房で汗を流しながら、自身が開発した『伯方の塩ラーメン』をつくっていた。生粋の伯方島生まれ、伯方島育ち。特産の塩を身近に感じながら生きてきた。自分たちの島を全国の人々に知ってもらいたいとの思いは強い。 福羅さんにとって、塩田が広がる浜辺が...

愛南びやびやかつおをさばく店主・宇佐さん
愛南びやびやかつお愛南びやびやかつお丼
鮮度が命の愛南びやびやかつおをさばき続ける職人
こだわりは絶対に捨てない。そんな一本筋の通った考えが顔から見え隠れする。愛媛最南端の町・愛南町の日本料理店『黒潮海閤(かいこう)』を経営する店主・宇佐譲二さんは特産品の『愛南びやびやかつお』を使った『愛南びやびやかつお丼』を約5年前から提供。「本物」だけをさばき、調理する考えは変わらない。 「漁船が帰ってきてから、取りに行っている。冷凍かつおは使わない。仕入れがない時は、お客さんから問い合わ...

遊子漁業協同組合女性部のみなさん
お客さんに笑顔で応対笑顔の遊子漁協女性部のみなさん
キッチンカー「ゆすの台所」で県内外を走り回るパワフルお母ちゃんたち
一言で表すならば、パワフルだ。大きな声が響きわたる。「いらっしゃいませ!」。キッチンカー『ゆすの台所』は美しい景色で知られる『遊子水荷浦の段畑』にもほど近い、遊子(ゆす)漁協女性部が運営。既婚者が中心で、休日になれば、愛媛県内外のイベントに駆けつけ、遊子の名物を販売している。「自分たちが一番楽しくなくっちゃ」と、代表の山内満子さんは元気印全開の笑顔で出迎えてくれた。 遊子漁協女性部の歴史は長...

藤田晴彦さん
ナチュラルチーズカリー店頭ではカレールーの煮込み日数を表示
北条に恋した元ミュージシャンがカレー店を経営
美しい風土への愛情を料理に注いでいる。野生の鹿が住む鹿島を望む松山市北条。JR伊予北条駅から歩いてすぐの場所に、カレー専門店『CURCOVA(カルコバ)』がある。店内に入ってみると、坂本龍馬をほうふつとさせる風ぼうの男性がカレールーを煮込んでいた。元ロックバンド『THE COKES(ザ・コークス)』のボーカリストとして活躍した藤田晴彦さんだ。現在はラジオのパーソナリティなどをしながら、仲間と一緒に...

ブリをバーナーであぶる足立さん
熱アツ!ブリさつま冷えひえ!カツオしぐれ
愛南町のご当地グルメコンテストで3連覇
やさしい笑顔のなかに、王者の風格が見え隠れしていた。『お食事処なにわ』の若女将・足立ゆかりさんは、愛南町の食材を活用した新しいご当地グルメを開発する『愛なんうまいもんコンテスト』で3大会連続優勝を果たした。「愛南町のトップにいかないと、という気持ちがあった。3回とも大変でしたね」。重ねてきた苦労を思い出し、苦笑いした。 2012年2月の第1回大会では地元・久良(ひさよし)のブリを使用した『熱...

曽根潤さん
かめそばを調理する曽根さんかめそば
伝説の「かめ」のそばを復活させた元警察官
やさしい笑顔の奥に、自信とプライドが見え隠れする。松山市の飲食店街の一角に、赤いのれんが目印の飲食店がある。『かめそば じゅん』。店主の曽根潤さんは店の奥で看板メニューの『かめそば』を慣れた手つきでつくっていた。ソース焼きそばでもない、中華あんかけそばでもないという不思議な食感のそば。日本じゅう探しても、この店でしか味わえない一品だ。曽根さんの味を求めて訪れるお客さんのために、手を休めることはなか...

岡崎晃裕さん
みかんの成長具合を確認する岡崎さんたわわに実った早生みかん
農作物を通して世界へ明浜町の魅力を発信
視線は世界へ向いている。『四国西予ジオパーク』に認定された西予市の沿岸部は温暖な気候に恵まれ、みかんの生産地として有名だ。同市明浜町で宇和海を臨む農園を経営する『愛媛グローカル』代表・岡崎晃裕さんは、山の斜面の石垣を生かした柑橘栽培を展開。新品種『ひめルビー』など、さまざまな農作物の生産に取り組んでいる。 「ジオパークと石垣を同時にPRしていこうと思ったら、農作物とセットで紹介すれば、より説...

宇和島プロジェクトの宇都宮さん
みかんブリ(上)とみかん鯛エサの時間に暴れ回るみかんブリ
柑橘王国・愛媛ならではの『みかんブリ』と『みかん鯛』を生産・販売
愛媛と言えば、みかん。そう、すぐに連想するほど、愛媛県人にとっては欠かせない柑橘類のひとつだ。海の世界にも、みかんを食べて育てられた魚があると聞いた。宇和島市ののどかな海岸線にある『宇和島プロジェクト』では『みかんブリ』と『みかん鯛』の2種類の養殖魚を生産し、全国へ名をとどろかせている。 「生産者も初めてのことだったで、最初、みかんの皮を食べさせるのはおかしいと言われました」と、同社営業部の...

松浦康夫さん
ハモかつ丼新鮮なハモ
目標はハモの地産地消
思いはただひとつ。ハモ文化を故郷・八幡浜に根付かせたいー。魚介類の加工・販売業を手がける『オーシャンドリーム』社長の松浦康夫さんは八幡浜で水揚げされた『ハモ』を使った商品販売に精力を注いでいる。「魚の加工をするのが夢だった。実際にやっていくには、年間を通して獲れるもの、量的に確保できるもの、という2つの条件をクリアしないと難しかった。値段も加味してみた場合、八幡浜ならハモかな」と、主力商品にハモを...