美味しいの担い手たち

ビル・リオングレローさん
ひとつひとつ、ていねいに手作業でつくるまるごとみかん大福
和の心を持ち合わせたグアム出身の和菓子職人
和の心は日本人以上に持っているかもしれない。今治市の今治街道沿いに、創業60余年の老舗和菓子店『清光堂』がある。2代目工場長のビル・リオングレローさんは手を休めることなく、自らが開発した看板商品のひとつ『まるごとみかん大福』をつくっていた。ひとつひとつが手作り。「お客さんに喜んでもらいたいからね」と、ていねいに細かく仕上げていく。 ビルさん自身、まさか和菓子職人になるとは思ってもいなかっただ...

ヒオウギ貝を調理する瀧岡さん
カラフルな貝殻が特徴のヒオウギ貝フライなどもつくってくれる
愛南町の特産品・ヒオウギ貝を自身で生産し、料理を提供
調理場で『ヒオウギ貝』の貝柱をさばきながら『民宿ビーチ』を経営する瀧岡隆雄さんはつぶやいた。「お客さんが珍しがって食べてくれる。みんなに喜んでもらって、楽しんでもらえたらうれしいよ」。今年で82歳になるが、まだまだ元気そのもの。ヒオウギ貝にかける情熱は若かりし頃とまったく変わらない。 「昔からヒオウギ貝には興味があった。将来的に養殖ができないかとずっと考えていたんです」。養殖業と民宿を始める...

福羅健二さん
伯方の塩ラーメン細麺と細切り昆布を一緒にいただく
故郷・伯方島の塩でラーメンづくり
ふるさとへの深い愛情が体全体から伝わってきた。瀬戸内海に浮かぶ伯方島(はかたじま)に、創業40余年の『伯方の塩ラーメン さんわ』がある。店長の福羅健二さんは厨房で汗を流しながら、自身が開発した『伯方の塩ラーメン』をつくっていた。生粋の伯方島生まれ、伯方島育ち。特産の塩を身近に感じながら生きてきた。自分たちの島を全国の人々に知ってもらいたいとの思いは強い。 福羅さんにとって、塩田が広がる浜辺が...

田村義孝さん
日本一細長い半島ろーるうにまんじゅう
菓子づくりを通じて町の魅力を発信
ふるさとへの思いを菓子に込めている。日本一細長い半島として知られる佐田岬半島に位置する伊方町に、創業1949年の『うにまんじゅうの田村菓子舗』がある。3代目店主の田村義孝さんは地元の特産品を生かしたオリジナル商品づくりを続けている。「菓子屋の3代目として生まれて、親の背中を見て育ってきた。菓子を通して地域に貢献したい思いがある」。屈託なく笑う姿が印象的だ。 田村さんは「初めから伊方に帰ってく...

山下憲穂さん
段酌海を望む段畑で水荷浦馬鈴薯を生産
サラリーマンから水荷浦馬鈴薯づくりへ。芋焼酎の生産と段畑の維持に尽力
天空へと続く段畑を見上げながら、胸に秘める思いを口にした。「400年近くの歴史がある、この畑を残していきたいという気持ちは強い。荒らすわけにはいかない」。NPO法人『段畑を守ろう会』の理事長・山下憲穂さんは『水荷浦馬鈴薯(みずがうらばれいしょ)』の栽培に取り組み、同時に芋焼酎『段酌(だんしゃく)』の製造・販売も手がけている。 「農協で所長をしていた時にも、段畑をどうにかしなければという話はし...

大野覚男さん
ぼっちゃん島あわび波状の板にへばりつくぼっちゃん島あわび
日本で指折りのアワビを育てる元大工
豪快な笑いが、いかにも海の男らしい。松山市の沖合に浮かぶ忽那(くつな)諸島にある怒和島。『松山マドンナ会』の代表を務める大野覚男さんは日本でも指折りの高級品質と呼ばれる『ぼっちゃん島あわび』を生産している。故郷の海でアワビを育て始めてから20余年。まるで子どものようにアワビを抱えながら「理想通りの立派なアワビになったら、そりゃうれしい」と、また笑った。 大野さんは高校卒業後、松山市や大阪府内...

遊子漁業協同組合女性部のみなさん
お客さんに笑顔で応対笑顔の遊子漁協女性部のみなさん
キッチンカー「ゆすの台所」で県内外を走り回るパワフルお母ちゃんたち
一言で表すならば、パワフルだ。大きな声が響きわたる。「いらっしゃいませ!」。キッチンカー『ゆすの台所』は美しい景色で知られる『遊子水荷浦の段畑』にもほど近い、遊子(ゆす)漁協女性部が運営。既婚者が中心で、休日になれば、愛媛県内外のイベントに駆けつけ、遊子の名物を販売している。「自分たちが一番楽しくなくっちゃ」と、代表の山内満子さんは元気印全開の笑顔で出迎えてくれた。 遊子漁協女性部の歴史は長...

山崎八生さん
みかんうどん 味噌煮込み仕立てパスタ風にしてもおいしい
みかんうどんを開発し、桜の苗木植樹に貢献
愛するふるさとへの思いが、その笑顔からにじみ出ていた。松山市の沖合にある怱那(くつな)諸島のなかで一番大きな島・中島。NPO法人『大好き中島瀬戸内の再会桜』の代表を務める山崎八生(やよい)さんは、特産のみかん果汁を練り込んだみかんうどん『元祖八生ちゃんのみかんうどん』を2010年から販売。全国へ中島をPRすると同時に、売上を桜の苗木代に充て、島内に植樹する活動を続けている。 みんなとまた桜の...

岡崎晃裕さん
みかんの成長具合を確認する岡崎さんたわわに実った早生みかん
農作物を通して世界へ明浜町の魅力を発信
視線は世界へ向いている。『四国西予ジオパーク』に認定された西予市の沿岸部は温暖な気候に恵まれ、みかんの生産地として有名だ。同市明浜町で宇和海を臨む農園を経営する『愛媛グローカル』代表・岡崎晃裕さんは、山の斜面の石垣を生かした柑橘栽培を展開。新品種『ひめルビー』など、さまざまな農作物の生産に取り組んでいる。 「ジオパークと石垣を同時にPRしていこうと思ったら、農作物とセットで紹介すれば、より説...

松浦康夫さん
ハモかつ丼新鮮なハモ
目標はハモの地産地消
思いはただひとつ。ハモ文化を故郷・八幡浜に根付かせたいー。魚介類の加工・販売業を手がける『オーシャンドリーム』社長の松浦康夫さんは八幡浜で水揚げされた『ハモ』を使った商品販売に精力を注いでいる。「魚の加工をするのが夢だった。実際にやっていくには、年間を通して獲れるもの、量的に確保できるもの、という2つの条件をクリアしないと難しかった。値段も加味してみた場合、八幡浜ならハモかな」と、主力商品にハモを...