美味しいの担い手たち

田村義孝さん
日本一細長い半島ろーるうにまんじゅう
菓子づくりを通じて町の魅力を発信
ふるさとへの思いを菓子に込めている。日本一細長い半島として知られる佐田岬半島に位置する伊方町に、創業1949年の『うにまんじゅうの田村菓子舗』がある。3代目店主の田村義孝さんは地元の特産品を生かしたオリジナル商品づくりを続けている。「菓子屋の3代目として生まれて、親の背中を見て育ってきた。菓子を通して地域に貢献したい思いがある」。屈託なく笑う姿が印象的だ。 田村さんは「初めから伊方に帰ってく...

山崎八生さん
みかんうどん 味噌煮込み仕立てパスタ風にしてもおいしい
みかんうどんを開発し、桜の苗木植樹に貢献
愛するふるさとへの思いが、その笑顔からにじみ出ていた。松山市の沖合にある怱那(くつな)諸島のなかで一番大きな島・中島。NPO法人『大好き中島瀬戸内の再会桜』の代表を務める山崎八生(やよい)さんは、特産のみかん果汁を練り込んだみかんうどん『元祖八生ちゃんのみかんうどん』を2010年から販売。全国へ中島をPRすると同時に、売上を桜の苗木代に充て、島内に植樹する活動を続けている。 みんなとまた桜の...

笑顔のうわうみ漁協戸島女性部のみなさん
戸島鰤定食炙ブリ丼定食
「戸島一番ブリ」の地産地消を目指してさまざまなブリ料理を提供
戸島のことを、たくさんの人に知ってもらいたい。すべてはそんな強い思いから始まった。2013年10月、宇和島市恵美須町2丁目商店街にブリ専門店『鰤(ブリ)料理 とじま亭』が開店した。宇和島港の沖合に浮かぶ戸島に拠点を置く『うわうみ漁業協同組合 戸島支所女性部』のメンバーが同島特産『戸島一番ブリ』の消費拡大を目指し、愛情を込めた料理を提供している。 「戸島の父ちゃんたちが育てたブリを食べてもらい...

藤田晴彦さん
ナチュラルチーズカリー店頭ではカレールーの煮込み日数を表示
北条に恋した元ミュージシャンがカレー店を経営
美しい風土への愛情を料理に注いでいる。野生の鹿が住む鹿島を望む松山市北条。JR伊予北条駅から歩いてすぐの場所に、カレー専門店『CURCOVA(カルコバ)』がある。店内に入ってみると、坂本龍馬をほうふつとさせる風ぼうの男性がカレールーを煮込んでいた。元ロックバンド『THE COKES(ザ・コークス)』のボーカリストとして活躍した藤田晴彦さんだ。現在はラジオのパーソナリティなどをしながら、仲間と一緒に...

芝磯美さん
所有するいかだでアコヤ貝を養殖アコヤ貝の貝肉部分を使って調理
食堂経営と並行して食用アコヤ貝を養殖
言葉の端々から『アコヤ貝』にかける愛情や情熱が伝わってきた。宇和島市の下波(したば)にある食堂『いかだ屋』で、宇和島の海の幸をいただいた。ご主人の芝磯美さんは海の上に食堂をつくり、夏場にはいかだの上で自慢の料理をふるまっている。しかもそのいかだでは、食用のアコヤ貝の貝柱を養殖。下降気味にあった真珠の町・宇和島の景気回復に、ひと役買っている。 「一時期に比べ、アコヤ貝の単価が下がってしまった。...

大野覚男さん
ぼっちゃん島あわび波状の板にへばりつくぼっちゃん島あわび
日本で指折りのアワビを育てる元大工
豪快な笑いが、いかにも海の男らしい。松山市の沖合に浮かぶ忽那(くつな)諸島にある怒和島。『松山マドンナ会』の代表を務める大野覚男さんは日本でも指折りの高級品質と呼ばれる『ぼっちゃん島あわび』を生産している。故郷の海でアワビを育て始めてから20余年。まるで子どものようにアワビを抱えながら「理想通りの立派なアワビになったら、そりゃうれしい」と、また笑った。 大野さんは高校卒業後、松山市や大阪府内...

遊子漁業協同組合女性部のみなさん
お客さんに笑顔で応対笑顔の遊子漁協女性部のみなさん
キッチンカー「ゆすの台所」で県内外を走り回るパワフルお母ちゃんたち
一言で表すならば、パワフルだ。大きな声が響きわたる。「いらっしゃいませ!」。キッチンカー『ゆすの台所』は美しい景色で知られる『遊子水荷浦の段畑』にもほど近い、遊子(ゆす)漁協女性部が運営。既婚者が中心で、休日になれば、愛媛県内外のイベントに駆けつけ、遊子の名物を販売している。「自分たちが一番楽しくなくっちゃ」と、代表の山内満子さんは元気印全開の笑顔で出迎えてくれた。 遊子漁協女性部の歴史は長...

曽根潤さん
かめそばを調理する曽根さんかめそば
伝説の「かめ」のそばを復活させた元警察官
やさしい笑顔の奥に、自信とプライドが見え隠れする。松山市の飲食店街の一角に、赤いのれんが目印の飲食店がある。『かめそば じゅん』。店主の曽根潤さんは店の奥で看板メニューの『かめそば』を慣れた手つきでつくっていた。ソース焼きそばでもない、中華あんかけそばでもないという不思議な食感のそば。日本じゅう探しても、この店でしか味わえない一品だ。曽根さんの味を求めて訪れるお客さんのために、手を休めることはなか...

ヒオウギ貝を調理する瀧岡さん
カラフルな貝殻が特徴のヒオウギ貝フライなどもつくってくれる
愛南町の特産品・ヒオウギ貝を自身で生産し、料理を提供
調理場で『ヒオウギ貝』の貝柱をさばきながら『民宿ビーチ』を経営する瀧岡隆雄さんはつぶやいた。「お客さんが珍しがって食べてくれる。みんなに喜んでもらって、楽しんでもらえたらうれしいよ」。今年で82歳になるが、まだまだ元気そのもの。ヒオウギ貝にかける情熱は若かりし頃とまったく変わらない。 「昔からヒオウギ貝には興味があった。将来的に養殖ができないかとずっと考えていたんです」。養殖業と民宿を始める...

愛南びやびやかつおをさばく店主・宇佐さん
愛南びやびやかつお愛南びやびやかつお丼
鮮度が命の愛南びやびやかつおをさばき続ける職人
こだわりは絶対に捨てない。そんな一本筋の通った考えが顔から見え隠れする。愛媛最南端の町・愛南町の日本料理店『黒潮海閤(かいこう)』を経営する店主・宇佐譲二さんは特産品の『愛南びやびやかつお』を使った『愛南びやびやかつお丼』を約5年前から提供。「本物」だけをさばき、調理する考えは変わらない。 「漁船が帰ってきてから、取りに行っている。冷凍かつおは使わない。仕入れがない時は、お客さんから問い合わ...