美味しいの担い手たち

ヒオウギ貝を調理する瀧岡さん
カラフルな貝殻が特徴のヒオウギ貝フライなどもつくってくれる
愛南町の特産品・ヒオウギ貝を自身で生産し、料理を提供
調理場で『ヒオウギ貝』の貝柱をさばきながら『民宿ビーチ』を経営する瀧岡隆雄さんはつぶやいた。「お客さんが珍しがって食べてくれる。みんなに喜んでもらって、楽しんでもらえたらうれしいよ」。今年で82歳になるが、まだまだ元気そのもの。ヒオウギ貝にかける情熱は若かりし頃とまったく変わらない。 「昔からヒオウギ貝には興味があった。将来的に養殖ができないかとずっと考えていたんです」。養殖業と民宿を始める...

笑顔のうわうみ漁協戸島女性部のみなさん
戸島鰤定食炙ブリ丼定食
「戸島一番ブリ」の地産地消を目指してさまざまなブリ料理を提供
戸島のことを、たくさんの人に知ってもらいたい。すべてはそんな強い思いから始まった。2013年10月、宇和島市恵美須町2丁目商店街にブリ専門店『鰤(ブリ)料理 とじま亭』が開店した。宇和島港の沖合に浮かぶ戸島に拠点を置く『うわうみ漁業協同組合 戸島支所女性部』のメンバーが同島特産『戸島一番ブリ』の消費拡大を目指し、愛情を込めた料理を提供している。 「戸島の父ちゃんたちが育てたブリを食べてもらい...

岡崎晃裕さん
みかんの成長具合を確認する岡崎さんたわわに実った早生みかん
農作物を通して世界へ明浜町の魅力を発信
視線は世界へ向いている。『四国西予ジオパーク』に認定された西予市の沿岸部は温暖な気候に恵まれ、みかんの生産地として有名だ。同市明浜町で宇和海を臨む農園を経営する『愛媛グローカル』代表・岡崎晃裕さんは、山の斜面の石垣を生かした柑橘栽培を展開。新品種『ひめルビー』など、さまざまな農作物の生産に取り組んでいる。 「ジオパークと石垣を同時にPRしていこうと思ったら、農作物とセットで紹介すれば、より説...

山下憲穂さん
段酌海を望む段畑で水荷浦馬鈴薯を生産
サラリーマンから水荷浦馬鈴薯づくりへ。芋焼酎の生産と段畑の維持に尽力
天空へと続く段畑を見上げながら、胸に秘める思いを口にした。「400年近くの歴史がある、この畑を残していきたいという気持ちは強い。荒らすわけにはいかない」。NPO法人『段畑を守ろう会』の理事長・山下憲穂さんは『水荷浦馬鈴薯(みずがうらばれいしょ)』の栽培に取り組み、同時に芋焼酎『段酌(だんしゃく)』の製造・販売も手がけている。 「農協で所長をしていた時にも、段畑をどうにかしなければという話はし...

相原克俊さん
ムロアジの削り節1台に10枚の刃が備わる削り機
ムロアジを使った白い削り節を製造
長年の付き合いになる相棒の削り機をさわりながら、相原克俊さんはほほえんだ。「苦労ばかりですけど、ウチの削り節じゃないとダメと言ってくださるお客さんがいますからね」。『相原海産物店』の2代目として家業を継いでから、27年が過ぎた今も元気そのものだ。父で先代の冨夫さんから受け継いだ情熱を日々、看板商品である『ムロアジの削り節』の製造に注いでいる。 日本有数の削り節メーカーが拠点を置く伊予市で生ま...

松浦康夫さん
ハモかつ丼新鮮なハモ
目標はハモの地産地消
思いはただひとつ。ハモ文化を故郷・八幡浜に根付かせたいー。魚介類の加工・販売業を手がける『オーシャンドリーム』社長の松浦康夫さんは八幡浜で水揚げされた『ハモ』を使った商品販売に精力を注いでいる。「魚の加工をするのが夢だった。実際にやっていくには、年間を通して獲れるもの、量的に確保できるもの、という2つの条件をクリアしないと難しかった。値段も加味してみた場合、八幡浜ならハモかな」と、主力商品にハモを...

ブリをバーナーであぶる足立さん
熱アツ!ブリさつま冷えひえ!カツオしぐれ
愛南町のご当地グルメコンテストで3連覇
やさしい笑顔のなかに、王者の風格が見え隠れしていた。『お食事処なにわ』の若女将・足立ゆかりさんは、愛南町の食材を活用した新しいご当地グルメを開発する『愛なんうまいもんコンテスト』で3大会連続優勝を果たした。「愛南町のトップにいかないと、という気持ちがあった。3回とも大変でしたね」。重ねてきた苦労を思い出し、苦笑い。 2012年2月の第1回大会では地元・久良(ひさよし)のブリを使用した『熱アツ...

愛南びやびやかつおをさばく店主・宇佐さん
愛南びやびやかつお愛南びやびやかつお丼
鮮度が命の愛南びやびやかつおをさばき続ける職人
こだわりは絶対に捨てない。そんな一本筋の通った考えが顔から見え隠れする。愛媛最南端の町・愛南町の日本料理店『黒潮海閤(かいこう)』を経営する店主・宇佐譲二さんは特産品の『愛南びやびやかつお』を使った『愛南びやびやかつお丼』を約5年前から提供。「本物」だけをさばき、調理する考えは変わらない。 「漁船が帰ってきてから、取りに行っている。冷凍かつおは使わない。仕入れがない時は、お客さんから問い合わ...

遊子漁業協同組合女性部のみなさん
お客さんに笑顔で応対笑顔の遊子漁協女性部のみなさん
キッチンカー「ゆすの台所」で県内外を走り回るパワフルお母ちゃんたち
一言で表すならば、パワフルだ。大きな声が響きわたる。「いらっしゃいませ!」。キッチンカー『ゆすの台所』は美しい景色で知られる『遊子水荷浦の段畑』にもほど近い、遊子(ゆす)漁協女性部が運営。既婚者が中心で、休日になれば、愛媛県内外のイベントに駆けつけ、遊子の名物を販売している。「自分たちが一番楽しくなくっちゃ」と、代表の山内満子さんは元気印全開の笑顔で出迎えてくれた。 遊子漁協女性部の歴史は長...

ビル・リオングレローさん
ひとつひとつ、ていねいに手作業でつくるまるごとみかん大福
和の心を持ち合わせたグアム出身の和菓子職人
和の心は日本人以上に持っているかもしれない。今治市の今治街道沿いに、創業60余年の老舗和菓子店『清光堂』がある。2代目工場長のビル・リオングレローさんは手を休めることなく、自らが開発した看板商品のひとつ『まるごとみかん大福』をつくっていた。ひとつひとつが手作り。「お客さんに喜んでもらいたいからね」と、ていねいに細かく仕上げていく。 ビルさん自身、まさか和菓子職人になるとは思ってもいなかっただ...