美味しいの担い手たち

後藤幸二さん
午後のチーズゴトウ洋菓子店
自由な発想と開拓者精神で「午後のチーズ」を全国区へ
全国的に有名な『午後のチーズ』の製造・販売を手がける『ゴトウ洋菓子店』は、菓子店の長男として生まれた後藤幸二さんが40数年前に自身の店として開店。洋菓子文化の普及にともない売り上げは右肩上がりであったが、創業から10年経った32歳の頃、本格的に洋菓子づくりを学んだことのなかったことから、自分への投資を始める。自費で東京から菓子講師を招き、レシピを学ぶという生活を10年間続けた。午後のチーズが生まれ...

吉田浩さん
愛南ゴールド愛南ゴールド
新たな収穫方法に取り組み、全国農業コンクールで受賞
『愛南ゴールド』は『河内晩柑(かわちばんかん)』もしくは『美生柑(みしょうかん)』と呼ばれる柑橘で、約250戸の生産者を抱える愛南町は生産量日本一を誇る。吉田浩さんが代表を務める吉田農園では13ヘクタールの園地を利用して『清見オレンジ』や『デコポン』などとともに愛南ゴールドを栽培しており、その生産量は町内屈指である。 愛南ゴールドを栽培するうえでの最大のポイントは立地だ。吉田さんは「木を植え...

池田篤志さん
媛まどんな選果場
みかんの産地から全国に情報を発信
今治市のみかん産地、神宮(かんのみや)の『のま果樹園』は1973年創業の『乃万青果』の柑橘選果場直営店。オンラインショップでは県産柑橘を全国各地に年間100万ケースを出荷。松山市の生ジュースバー『noma-noma』や今治市内のショップも運営している。 創業者は地元のみかん農家で、自らが栽培した柑橘を販売するために会社を立ち上げた。営業部の池田篤志さんは「こだわりの商品を差別化して売りたい、...

川端正仁さん
松山長なす松山長なすの畑
何カ月もかけて順々に仕立てていく喜び
『松山長なす』は『庄屋大長(しょうやおおなが)』という品種で、全長40センチを超えることもある松山市の郷土野菜。『松山長なす部会』の部会長を務める川端正仁さんは、周囲に田畑が点在する小坂在住。ナスやトマトなどの果菜類及び米を作っている。長なす栽培歴30年以上の川端さんは「長なすは何カ月もかけて、順々に仕立てていくんですね。その方が自分の身の丈に合うんですよ」と話す。瀬戸内の温暖な気候は長なすの成育...

寺尾俊郎さん
石坂養鶏場の卵石原養鶏場の卵を使った卵かけごはん
名だたる菓子店が絶賛する卵を提供
いろいろな菓子店に通ううちに、材料に同じ名前が挙がることに気がついた。自家製品に自信を持ち、菓子にこだわりがある職人ほど、この名前を出す。「うちは石坂養鶏の卵を使っている」と。 『石坂養鶏場』と聞いてピンとこなくとも、卵の自動販売機の会社と言えば、県民なら「ああ」と思い出す人もいるだろう。こだわりの卵について知りたいと思い、今治市菊間町の高縄山のふもとにある同養鶏場を訪れた。社屋はログハウス...

収穫の合間にご近所の方々と
ヘイワード園地
生産量日本一を支える頼もしいおかあちゃん
西条市はキウイフルーツの生産量が日本一。小松町の山間部に位置する大郷(おおご)地区在住の黒河小百合さんは柿と並行して約30年前からもっともポピュラーな品種『ヘイワード』を栽培。自宅近くにある17アールの園地から、毎年5~6トンを収穫している。 黒河さんは「キウイは手をかければかけるほどいいものができる」という。栽培するうえで苦労しているのは「灌水(かんすい)」、つまり水やり。2013年のよう...

横井隆志さん
横井農園の七草横井農園の七草(すずしろ)
初春を彩る風流な習わし「七草」を手軽に
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。古来日本には、正月最初の「子(ね)の日」に若菜を摘む風習があった。『七草』はその風習の名残と言われ、1月7日に七草を粥に仕立て、無病息災を願いつつ食べるという風流な習わしだ。ひと昔前は野原や山裾で摘み草をしたものだが、7種類すべてを揃えることは難しく、何かしら欠けることも多かった。 近年では手軽にこの七草が手に入るようになった。...

山下由美さん
あすもランチおうちごはん あすも
故郷の味を次世代に伝える
宇和島市津島町の国道沿いにあるカフェ『おうちごはん あすも』の店内では米粉パン、スイーツ、味噌やしょうゆ、田舎風の惣菜などを販売。スタッフは代表の山下由美さんをはじめ、近郊の農家や漁家の奥様方で、みなイキイキとした表情をしている。 あすもの母体となる『津島あぐり工房』のキャッチコピーは「地域の伝統の味を残したい つなごう美味しい絆」。2003年に前身の『津島あぐり工房』を始めた時から変わらな...

岡崎晋也さん
「はなが牛」の本みすじステーキレストラン
父の偉大さを再認識して家業を継承
西予市宇和町の『ゆうぼく』の代表を努める岡崎哲さんは北海道での不動産屋経営を経て、故郷で牧場を始めた。現在は牧場の他に、加工肉の売店、くん製工房、レストランを経営。岡崎さんの息子である晋也さんは化学会社のエンジニアとして県外で働いていたが、父親の要望で2013年2月に帰郷し、売店とくん製工房、レストランのマネジメントをしている。本当はUターンするつもりはなかったそうだが「社会の流れがわかってきて、...

村上雄一さん
蔵元屋愛媛県の地酒各種
愛媛県の地酒をお手頃な価格でメニュー化
松山市の中心街、路面電車が行き来する一番町。20003年10月1日、日本酒の日に愛媛の地酒のアンテナショップ『蔵元屋』がオープンした。居酒屋でもなく、小売り店でもない新しいスタンスの店。愛媛県産の地酒のみを取り扱うワンコインバーとして、店長の村上雄一さんらが切り盛りしている。 県内25銘柄の150種類の地酒を立ち飲みスタイルで、1杯100円から手軽に味わえる。しかも12時開店、21時閉店と飲...