美味しいの担い手たち

村上雄一さん
蔵元屋愛媛県の地酒各種
愛媛県の地酒をお手頃な価格でメニュー化
松山市の中心街、路面電車が行き来する一番町。20003年10月1日、日本酒の日に愛媛の地酒のアンテナショップ『蔵元屋』がオープンした。居酒屋でもなく、小売り店でもない新しいスタンスの店。愛媛県産の地酒のみを取り扱うワンコインバーとして、店長の村上雄一さんらが切り盛りしている。 県内25銘柄の150種類の地酒を立ち飲みスタイルで、1杯100円から手軽に味わえる。しかも12時開店、21時閉店と飲...

山下由美さん
あすもランチおうちごはん あすも
故郷の味を次世代に伝える
宇和島市津島町の国道沿いにあるカフェ『おうちごはん あすも』の店内では米粉パン、スイーツ、味噌やしょうゆ、田舎風の惣菜などを販売。スタッフは代表の山下由美さんをはじめ、近郊の農家や漁家の奥様方で、みなイキイキとした表情をしている。 あすもの母体となる『津島あぐり工房』のキャッチコピーは「地域の伝統の味を残したい つなごう美味しい絆」。2003年に前身の『津島あぐり工房』を始めた時から変わらな...

兼岡功さん
びわ葉茶唐川びわ
ノンカフェインの薬用茶を製造
伊予市の山間部に位置する唐川地区は、200年もの歴史を誇るびわ産地である。地区の名を冠した『唐川びわ』は、まるまると太った大ぶりで柔らかい果肉が特徴だ。びわの木は樹齢70~80年、樹高にして5メートル以上に成長したものもあり、急斜面での袋掛けや摘果などの農作業は困難を極める。そのため、生産者の高齢化が進んでいくにつれ、耕作放棄のびわ園が増え始めている。 この事態を憂慮した有志が集まって結成し...

左から東洋二さん、研修生の渡部佑衣さん、
七折小梅七折小梅を使った加工品
愛媛県認定のエコファーマーが生産して成功
『七折(ななおれ)小梅』は砥部焼で有名な伊予郡砥部町の山あいにある七折地区』の特産品で、約100年前から栽培されてきた。品質の高さから『青いダイヤ』と重宝され、大卒の初任給と七折小梅10キロの価格が同じくらいの時もあったそうだ。1973年に生産組合を設立。2008年には加工場を新設して、梅干をはじめとする加工品を生産している。 2014年は霜やひょうの影響で、例年よりも少なめの60トンを収穫...

三瀬泰介さん
いなほ農園の農園長・井伊敏郎さん媛っこ地鶏
媛っこ地鶏を愛媛県の切り札に
八幡浜市の『三瀬洋商店』はLPガス・器具の販売店、携帯電話の代理店として地元では誰もが知る存在。2代目の三瀬泰介さんは2007年に『いなほ農園』を立ち上げ、『媛っ子地鶏』の飼育・販売、肉の加工販売という異業種に参入した。一番の理由は高齢者の雇用を確保するためで「55、56歳で退職した方が5年、10年と働ける状況がなかった。何かをしないと、という話をしていて、特産品をやらなアカンなということになった...

寺内喜志郎さん
温泉水を散水温泉しいたけ
「温泉しいたけ」で湯ノ浦温泉を活性化
今治市の高台に立つ『湯ノ浦温泉』は、ホテルやクアハウス、日帰り温泉が建ち並ぶ温泉郷。光明天皇ゆかりの湯とも言われ、泉質は「単純弱放射能冷鉱泉」で神経痛や筋肉痛などに効能がある。 『 ゆっしーちゃん』の代表を務める寺内喜志郎さんは、日帰り温泉『四季の湯 ビア工房』の支配人でもある。常連客の「しいたけを作ったらどう?」の声がすべての始まり。次に「温泉水でできへんのかなあ」という話になり、原木を取...

児玉恵さん
ブラッドオレンジブラッドオレンジ
宇和島市をブラッドオレンジの一大生産地に
愛媛みかん発祥の地、宇和島市吉田町の児玉恵(めぐむ)さんは30年近いキャリアを誇るみかん農家の3代目で『ブラッドオレンジ栽培部会』の代表でもある。以前は在来種のポンカン、伊予柑、温州みかんが8割を占めていたが、新たな品種を模索するなかで、温暖化により宇和島市でも栽培できるようになったイタリア原産のブラッドオレンジを知る。 児玉さんは「色味の悪いものを作って売れるのか。販売の方が心配だったんで...

原田博士さん(左)と農家の森茂喜さん
ライム松山ライムサイダー Plime
農家による農家のための会社
松山市郊外の『のうみん』は2000年に愛媛県内各地の農家が集まってできた会社で『ライム』などの柑橘類を栽培。営業部長の原田博士さんは「安心・安全な作物を使って、それを提供するのが基本なんです」と説明する。会社の株主でもある契約農家が作りたいものを作ることもあれば、会社側から提案して「作りたい人はこれを作ってください」という自由なスタンスを取っている。 2013年はのうみんの契約農家7戸だけで...

後藤幸二さん
午後のチーズゴトウ洋菓子店
自由な発想と開拓者精神で「午後のチーズ」を全国区へ
全国的に有名な『午後のチーズ』の製造・販売を手がける『ゴトウ洋菓子店』は、菓子店の長男として生まれた後藤幸二さんが40数年前に自身の店として開店。洋菓子文化の普及にともない売り上げは右肩上がりであったが、創業から10年経った32歳の頃、本格的に洋菓子づくりを学んだことのなかったことから、自分への投資を始める。自費で東京から菓子講師を招き、レシピを学ぶという生活を10年間続けた。午後のチーズが生まれ...

兵頭肇さん
なっそ仕込み中の蔵
マニア好みのどぶろくでコンテストに入賞
宇和島市津島町岩松の『企業組合いわまつ』の代表を務める兵頭肇(はじめ)さんの本業は町の電気屋さん。店内には古いラジカセなどが飾られていて、まさに昭和レトロな雰囲気。『岩松町並み保存会』の代表でもあり、2007年に宇和島市が『どぶろく特区』に認定されたのを機に、30代半ばから60代半ばまでの同志と同組合を立ち上げた。活動の拠点はすでに廃業した西村酒造の酒蔵で、兵頭さんは「酒蔵があるのに、酒がないのは...