美味しいの担い手たち

吉田浩さん
愛南ゴールド愛南ゴールド
新たな収穫方法に取り組み、全国農業コンクールで受賞
『愛南ゴールド』は『河内晩柑(かわちばんかん)』もしくは『美生柑(みしょうかん)』と呼ばれる柑橘で、約250戸の生産者を抱える愛南町は生産量日本一を誇る。吉田浩さんが代表を務める吉田農園では13ヘクタールの園地を利用して『清見オレンジ』や『デコポン』などとともに愛南ゴールドを栽培しており、その生産量は町内屈指である。 愛南ゴールドを栽培するうえでの最大のポイントは立地だ。吉田さんは「木を植え...

原田博士さん(左)と農家の森茂喜さん
ライム松山ライムサイダー Plime
農家による農家のための会社
松山市郊外の『のうみん』は2000年に愛媛県内各地の農家が集まってできた会社で『ライム』などの柑橘類を栽培。営業部長の原田博士さんは「安心・安全な作物を使って、それを提供するのが基本なんです」と説明する。会社の株主でもある契約農家が作りたいものを作ることもあれば、会社側から提案して「作りたい人はこれを作ってください」という自由なスタンスを取っている。 2013年はのうみんの契約農家7戸だけで...

左から東洋二さん、研修生の渡部佑衣さん、
七折小梅七折小梅を使った加工品
愛媛県認定のエコファーマーが生産して成功
『七折(ななおれ)小梅』は砥部焼で有名な伊予郡砥部町の山あいにある七折地区』の特産品で、約100年前から栽培されてきた。品質の高さから『青いダイヤ』と重宝され、大卒の初任給と七折小梅10キロの価格が同じくらいの時もあったそうだ。1973年に生産組合を設立。2008年には加工場を新設して、梅干をはじめとする加工品を生産している。 2014年は霜やひょうの影響で、例年よりも少なめの60トンを収穫...

岡崎晋也さん
「はなが牛」の本みすじステーキレストラン
父の偉大さを再認識して家業を継承
西予市宇和町の『ゆうぼく』の代表を努める岡崎哲さんは北海道での不動産屋経営を経て、故郷で牧場を始めた。現在は牧場の他に、加工肉の売店、くん製工房、レストランを経営。岡崎さんの息子である晋也さんは化学会社のエンジニアとして県外で働いていたが、父親の要望で2013年2月に帰郷し、売店とくん製工房、レストランのマネジメントをしている。本当はUターンするつもりはなかったそうだが「社会の流れがわかってきて、...

寺内喜志郎さん
温泉水を散水温泉しいたけ
「温泉しいたけ」で湯ノ浦温泉を活性化
今治市の高台に立つ『湯ノ浦温泉』は、ホテルやクアハウス、日帰り温泉が建ち並ぶ温泉郷。光明天皇ゆかりの湯とも言われ、泉質は「単純弱放射能冷鉱泉」で神経痛や筋肉痛などに効能がある。 『 ゆっしーちゃん』の代表を務める寺内喜志郎さんは、日帰り温泉『四季の湯 ビア工房』の支配人でもある。常連客の「しいたけを作ったらどう?」の声がすべての始まり。次に「温泉水でできへんのかなあ」という話になり、原木を取...

川端正仁さん
松山長なす松山長なすの畑
何カ月もかけて順々に仕立てていく喜び
『松山長なす』は『庄屋大長(しょうやおおなが)』という品種で、全長40センチを超えることもある松山市の郷土野菜。『松山長なす部会』の部会長を務める川端正仁さんは、周囲に田畑が点在する小坂在住。ナスやトマトなどの果菜類及び米を作っている。長なす栽培歴30年以上の川端さんは「長なすは何カ月もかけて、順々に仕立てていくんですね。その方が自分の身の丈に合うんですよ」と話す。瀬戸内の温暖な気候は長なすの成育...

山下由美さん
あすもランチおうちごはん あすも
故郷の味を次世代に伝える
宇和島市津島町の国道沿いにあるカフェ『おうちごはん あすも』の店内では米粉パン、スイーツ、味噌やしょうゆ、田舎風の惣菜などを販売。スタッフは代表の山下由美さんをはじめ、近郊の農家や漁家の奥様方で、みなイキイキとした表情をしている。 あすもの母体となる『津島あぐり工房』のキャッチコピーは「地域の伝統の味を残したい つなごう美味しい絆」。2003年に前身の『津島あぐり工房』を始めた時から変わらな...

山本さん一家
朝しぼりたての牛乳ミルク園
標高1200メートルで味わえる幸せ
愛媛と高知の県境に位置する『四国カルスト』は日本3大カルストのひとつ。全長25キロ、標高1100〜1400メートルと日本一の規模を誇る。カルストならではの石灰岩が点在するダイナミックな景色が広がり、春になれば牛の放牧が始まる。夏は県内外から観光客が押し寄せる一方で、冬は雪に閉ざされるため、店舗はすべて休業する。 西予市野村町大野ケ原の標高1200メートルにある『ミルク園』の店主を務める山本真...

寺尾俊郎さん
石坂養鶏場の卵石原養鶏場の卵を使った卵かけごはん
名だたる菓子店が絶賛する卵を提供
いろいろな菓子店に通ううちに、材料に同じ名前が挙がることに気がついた。自家製品に自信を持ち、菓子にこだわりがある職人ほど、この名前を出す。「うちは石坂養鶏の卵を使っている」と。 『石坂養鶏場』と聞いてピンとこなくとも、卵の自動販売機の会社と言えば、県民なら「ああ」と思い出す人もいるだろう。こだわりの卵について知りたいと思い、今治市菊間町の高縄山のふもとにある同養鶏場を訪れた。社屋はログハウス...

渡部光右衛さん
ほっちょ鶏は放し飼い飼料に米を混合
定年退職を機に養鶏をスタート
東温市松瀬川の山間部で、500羽の『ほっちょ鶏』を育てている渡部光右衛(みつうえ)さんは地元出身。学生時代から牛を飼っていた兼業農家で、全盛期は100頭に達した。「牛は力が強いのでこっちが危ないでしょ」と、定年退職を機に養鶏に切り替えた。 2002年に愛媛県養鶏研究所が『伊予路しゃも』のオスと『農林系ホワイトプリマスロック』のメスを交配させた地鶏『媛っこ地鶏』はほっちょ鶏と同品種。媛っこ地鶏...