美味しいの担い手たち

左から東洋二さん、研修生の渡部佑衣さん、
七折小梅七折小梅を使った加工品
愛媛県認定のエコファーマーが生産して成功
『七折(ななおれ)小梅』は砥部焼で有名な伊予郡砥部町の山あいにある七折地区』の特産品で、約100年前から栽培されてきた。品質の高さから『青いダイヤ』と重宝され、大卒の初任給と七折小梅10キロの価格が同じくらいの時もあったそうだ。1973年に生産組合を設立。2008年には加工場を新設して、梅干をはじめとする加工品を生産している。 2014年は霜やひょうの影響で、例年よりも少なめの60トンを収穫...

村田修三さん
糸を引く鳥生れんこんレンコン畑
部会長として魅力を各方面にアピール
今治市の焼き鳥店では肉詰めやフライといったレンコンのメニューが定番で、ほとんどが地元特産の『鳥生(とりゅう)れんこん』である。同市内の焼き鳥店に出荷している村田修三さんは「一番うまいのは天ぷら。すり身にしてエビを入れて、磯辺揚げみたいにするとおいしいよ」と教えてくれた。話を聞いているだけでもよだれが出てきそうだ。 鳥生れんこんは大正時代に高山卯三郎氏が導入したのが始まりで、水利や土壌に恵まれ...

寺内喜志郎さん
温泉水を散水温泉しいたけ
「温泉しいたけ」で湯ノ浦温泉を活性化
今治市の高台に立つ『湯ノ浦温泉』は、ホテルやクアハウス、日帰り温泉が建ち並ぶ温泉郷。光明天皇ゆかりの湯とも言われ、泉質は「単純弱放射能冷鉱泉」で神経痛や筋肉痛などに効能がある。 『 ゆっしーちゃん』の代表を務める寺内喜志郎さんは、日帰り温泉『四季の湯 ビア工房』の支配人でもある。常連客の「しいたけを作ったらどう?」の声がすべての始まり。次に「温泉水でできへんのかなあ」という話になり、原木を取...

後藤幸二さん
午後のチーズゴトウ洋菓子店
自由な発想と開拓者精神で「午後のチーズ」を全国区へ
全国的に有名な『午後のチーズ』の製造・販売を手がける『ゴトウ洋菓子店』は、菓子店の長男として生まれた後藤幸二さんが40数年前に自身の店として開店。洋菓子文化の普及にともない売り上げは右肩上がりであったが、創業から10年経った32歳の頃、本格的に洋菓子づくりを学んだことのなかったことから、自分への投資を始める。自費で東京から菓子講師を招き、レシピを学ぶという生活を10年間続けた。午後のチーズが生まれ...

兵頭肇さん
なっそ仕込み中の蔵
マニア好みのどぶろくでコンテストに入賞
宇和島市津島町岩松の『企業組合いわまつ』の代表を務める兵頭肇(はじめ)さんの本業は町の電気屋さん。店内には古いラジカセなどが飾られていて、まさに昭和レトロな雰囲気。『岩松町並み保存会』の代表でもあり、2007年に宇和島市が『どぶろく特区』に認定されたのを機に、30代半ばから60代半ばまでの同志と同組合を立ち上げた。活動の拠点はすでに廃業した西村酒造の酒蔵で、兵頭さんは「酒蔵があるのに、酒がないのは...

村上雄一さん
蔵元屋愛媛県の地酒各種
愛媛県の地酒をお手頃な価格でメニュー化
松山市の中心街、路面電車が行き来する一番町。20003年10月1日、日本酒の日に愛媛の地酒のアンテナショップ『蔵元屋』がオープンした。居酒屋でもなく、小売り店でもない新しいスタンスの店。愛媛県産の地酒のみを取り扱うワンコインバーとして、店長の村上雄一さんらが切り盛りしている。 県内25銘柄の150種類の地酒を立ち飲みスタイルで、1杯100円から手軽に味わえる。しかも12時開店、21時閉店と飲...

児玉恵さん
ブラッドオレンジブラッドオレンジ
宇和島市をブラッドオレンジの一大生産地に
愛媛みかん発祥の地、宇和島市吉田町の児玉恵(めぐむ)さんは30年近いキャリアを誇るみかん農家の3代目で『ブラッドオレンジ栽培部会』の代表でもある。以前は在来種のポンカン、伊予柑、温州みかんが8割を占めていたが、新たな品種を模索するなかで、温暖化により宇和島市でも栽培できるようになったイタリア原産のブラッドオレンジを知る。 児玉さんは「色味の悪いものを作って売れるのか。販売の方が心配だったんで...

いのとんと一緒の葛原広さん(右)
紅ほっぺ紅ほっぺ
1年以上かけて苗木を丹念に育てる
愛媛県の県庁所在地・松山市郊外にあるベッドタウンで「緑あふれる町」東温市は、日本有数の生産量を誇る『裸麦』をはじめとする農業が盛ん。市内の田園地帯で生まれ育った葛原広さんは学校の教師を55歳で早期退職してから、イチゴ栽培に関しては大ベテランの奥さんと一緒に『紅ほっぺ』の栽培を始めた。 紅ほっぺは味も香りも良い『章姫(あきひめ)』と、色が濃くて香りも強い『さちのか』を交配させた大玉のいちご。紅...

白石寍美さん
白いも白いも
小さな島で息づいている大きな使命感
新居浜市の沖合にある新居大島は周囲8キロ、人口約280人の小さな島。のどかな雰囲気の同地の特産品はサツマイモの一種でもある『白いも』で、同地では『七福芋(しちふくいも)』のブランド名で展開している。新居大島での生産量は年間数十トンと流通している数も少ないため『幻の芋』とも呼ばれている。 新居大島では約15年前から島を挙げて白いも栽培に取り組んでいるが、現在は40戸ほどで半分以上の生産者が80...

松田幾弘さんとJAにしうわの宇都宮さん
真穴みかん薄い皮が特徴の真穴みかん
真穴みかんはわが町の誇り
八幡浜市の真網代(まあじろ)と穴井という集落から成る真穴(まあな)地区は、宇和海に面した陽光あふれる地域。急斜面には段々畑が広がり、この地の代表的産品である『真穴みかん』は、『温州みかん』の高級ブランドとして全国的に知られている。同地区で本格的な栽培が始まったのは1907年頃で、1967年の大干ばつも一致団結で乗り越え、現在は180戸の農家が年間8000〜9000トンのみかんを生産している。 ...