美味しいの担い手たち

ビル・リオングレローさん
ひとつひとつ、ていねいに手作業でつくるまるごとみかん大福
和の心を持ち合わせたグアム出身の和菓子職人
和の心は日本人以上に持っているかもしれない。今治市の今治街道沿いに、創業60余年の老舗和菓子店『清光堂』がある。2代目工場長のビル・リオングレローさんは手を休めることなく、自らが開発した看板商品のひとつ『まるごとみかん大福』をつくっていた。ひとつひとつが手作り。「お客さんに喜んでもらいたいからね」と、ていねいに細かく仕上げていく。 ビルさん自身、まさか和菓子職人になるとは思ってもいなかっただ...

池田篤志さん
媛まどんな選果場
みかんの産地から全国に情報を発信
今治市のみかん産地、神宮(かんのみや)の『のま果樹園』は1973年創業の『乃万青果』の柑橘選果場直営店。オンラインショップでは県産柑橘を全国各地に年間100万ケースを出荷。松山市の生ジュースバー『noma-noma』や今治市内のショップも運営している。 創業者は地元のみかん農家で、自らが栽培した柑橘を販売するために会社を立ち上げた。営業部の池田篤志さんは「こだわりの商品を差別化して売りたい、...

寺内喜志郎さん
温泉水を散水温泉しいたけ
「温泉しいたけ」で湯ノ浦温泉を活性化
今治市の高台に立つ『湯ノ浦温泉』は、ホテルやクアハウス、日帰り温泉が建ち並ぶ温泉郷。光明天皇ゆかりの湯とも言われ、泉質は「単純弱放射能冷鉱泉」で神経痛や筋肉痛などに効能がある。 『 ゆっしーちゃん』の代表を務める寺内喜志郎さんは、日帰り温泉『四季の湯 ビア工房』の支配人でもある。常連客の「しいたけを作ったらどう?」の声がすべての始まり。次に「温泉水でできへんのかなあ」という話になり、原木を取...

村田修三さん
糸を引く鳥生れんこんレンコン畑
部会長として魅力を各方面にアピール
今治市の焼き鳥店では肉詰めやフライといったレンコンのメニューが定番で、ほとんどが地元特産の『鳥生(とりゅう)れんこん』である。同市内の焼き鳥店に出荷している村田修三さんは「一番うまいのは天ぷら。すり身にしてエビを入れて、磯辺揚げみたいにするとおいしいよ」と教えてくれた。話を聞いているだけでもよだれが出てきそうだ。 鳥生れんこんは大正時代に高山卯三郎氏が導入したのが始まりで、水利や土壌に恵まれ...

福羅健二さん
伯方の塩ラーメン細麺と細切り昆布を一緒にいただく
故郷・伯方島の塩でラーメンづくり
ふるさとへの深い愛情が体全体から伝わってきた。瀬戸内海に浮かぶ伯方島(はかたじま)に、創業40余年の『伯方の塩ラーメン さんわ』がある。店長の福羅健二さんは厨房で汗を流しながら、自身が開発した『伯方の塩ラーメン』をつくっていた。生粋の伯方島生まれ、伯方島育ち。特産の塩を身近に感じながら生きてきた。自分たちの島を全国の人々に知ってもらいたいとの思いは強い。 福羅さんにとって、塩田が広がる浜辺が...

寺尾俊郎さん
石坂養鶏場の卵石原養鶏場の卵を使った卵かけごはん
名だたる菓子店が絶賛する卵を提供
いろいろな菓子店に通ううちに、材料に同じ名前が挙がることに気がついた。自家製品に自信を持ち、菓子にこだわりがある職人ほど、この名前を出す。「うちは石坂養鶏の卵を使っている」と。 『石坂養鶏場』と聞いてピンとこなくとも、卵の自動販売機の会社と言えば、県民なら「ああ」と思い出す人もいるだろう。こだわりの卵について知りたいと思い、今治市菊間町の高縄山のふもとにある同養鶏場を訪れた。社屋はログハウス...

渡辺秀典さん
「あらくれポークソーセージ」赤身がぎっしり詰まっていて歯ごたえもある
嫌われ者のイノシシを捕獲して商品化
自然が与えてくれた命の大切さを知っているからこそ、おいしく食べたいという思いがある。瀬戸内海に浮かぶ今治市・大三島の観光農園『おみやげ大心』代表の渡辺秀典さんは柑橘栽培のかたわら、任意団体『しまなみイノシシ活用隊』会長として活動。大三島や伯方島に生息するイノシシを捕獲して『あらくれポークソーセージ』などの商品を製造・販売している。 大三島にはかつて、イノシシが住んでいなかったそうだが、約8年...