里海隊

でべそおばちゃんの店 西村孝子さん (上島町)

青いレモンの島で愛媛県初の農家レストランを経営
西村孝子さん
西村孝子さん
レモン懐石青々と実ったレモン(左から)西村さん、西本さん、佐野さん農家レストラン でべそおばちゃんの店

携わった里山里海グルメ

レモン懐石
料理上手な「でべそ(でしゃばり)おばちゃん」の家庭料理

アクセスマップ

創作料理「レモン懐石」が全国入賞

レモンへの愛情を料理に注いでいる。瀬戸内海に浮かぶ上島町・岩城島は「青いレモンの島」と呼ばれ、島を歩けばレモン畑がいたるところに広がっている。島の西部にある農家レストラン『でべそおばちゃんの店』では、代表の西村孝子さんら陽気なおばちゃんたちが『レモン懐石』をはじめとするレモン料理をふるまってくれる。「農家レストランを経営することは私の長年の夢だったから」。そう話す西村さんの目は母のようにやさしかった。

「レモン懐石があったから、農家レストランを始めることができた」。1995年、西村さんら岩城島の生活研究グループは料理コンテスト出場のため、特産品のレモンを使った創作料理・レモン懐石を考案。1998年の農林水産省主催『新食生活コンクール』の地域産物を活用したアイデアメニュー部門で、農水省食品流通局賞を受賞した。「レモン懐石を多くの人に食べてもらいたい」という思いが強まると同時に、農家レストラン経営の夢はますますふくらんでいった。

母のような温かい心でおもてなし

活動に参加していたグリーンツーリズム(農山漁村地域で自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動)では自宅の台所を使って『レモン懐石』の調理体験を以前から実施。だが、農家レストランの場合、食品衛生法施行条例で自宅の台所とは別の調理場を設けないといけないとの規則があった。そんな時、規制緩和や支援を行う『えひめ夢提案制度』の話を知った。その制度に申請をして営業許可を得たことで、愛媛県第1号となる農家レストランを2006年にオープンした。

もともと西村さんは広島県の山間部出身で、結婚して岩城島に来た。山から海へと生活環境が変わり、目に映るものがすべて新鮮で「ここで何かをやりたい」と思うようになった。レモンとバター、卵を使ったジャム『れもんは~と』は、グルメコンテストで全国入賞。新メニューを考えることが楽しくなった。現在『でべそおばちゃんの店』で働く西本優子さん、佐野チサコさんらと「いい意味でケンカをしながらレモン懐石を考えた」という。一押しは特産・レモンポークをスライスしたレモンで巻いた「とんだレモン」だ。

西村さんは「いろんなところで、宝くじを当てて農家レストランをやりたいと言い続けてきた」と笑いながら話す。
「レモンでおもてなしをするのは岩城島のことが好きだから。いろんな話をして、レモンと岩城島のことを知ってもらいたい」。ふるさとに帰ってきたような気持ちにさせてくれる場所には、母親のように温かい西村さんがいる。

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