里海隊

CURCOVA(カルコバ)藤田晴彦さん (松山市)

北条に恋した元ミュージシャンがカレー店を経営
藤田晴彦さん
藤田晴彦さん
ナチュラルチーズカリー店頭ではカレールーの煮込み日数を表示金曜の夜限定の「こぶじめカルパッチョ」金曜夜は「CURCOBAR」に

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料理をふるまって町おこしにひと役

美しい風土への愛情を料理に注いでいる。野生の鹿が住む鹿島を望む松山市北条。JR伊予北条駅から歩いてすぐの場所に、カレー専門店『CURCOVA(カルコバ)』がある。店内に入ってみると、坂本龍馬をほうふつとさせる風ぼうの男性がカレールーを煮込んでいた。元ロックバンド『THE COKES(ザ・コークス)』のボーカリストとして活躍した藤田晴彦さんだ。現在はラジオのパーソナリティなどをしながら、仲間と一緒に店を切り盛り。北条の町おこしに汗を流している。

「北条は美しい自然があふれる場所。もっと楽しみたい、愛したいという思いからやっています」。THE COKESは1991年にメジャーデビュー。1994年のバンド解散後も藤田さんは東京で活動、2000年に帰郷した。最初は松山市の中心部で生活を始めたが、鹿島や美しい海岸が広がる土手内(どてうち)地区の景色にひと目ぼれし、北条に移住。家具店勤務の小林さんら2人と2011年からCURCOVAを共同経営。金曜の夜には『CURCOBAR(カルコバー)』に姿を変え『こぶじめカルパッチョ』など、愛媛の海の幸を使った料理を提供している。

金曜の夜には海の幸を使った料理を提供

藤田さんはもともと、今治市出身。北条には縁もゆかりもなかったが、2010年暮れに松山市で開催された『まちづくり協議会』で野志市長と話す機会があり、「シャッター通り」となっていた北条駅前商店街の復興を依頼された。当初は乗り気ではなかったが、土手内海岸から見える鹿島や海に感動。両親がカレー店を経営し、幼少時から親しみがあったことから、カレーを通して町おこしに貢献したいという思いを行動に移す。世界各地から仕入れたスパイスを自ら調合。約半年もの間、試行錯誤を重ねて納得のいくルーが完成。2011年7月にオープンした。

「少しずつ商店街が元気になるように、北条ファンが増えるようにしていきたい」。2013年10月から始めた『CURCOBAR』は「みんなが集まって新しい出会いや発見があれば」と、今治産のタコや南予産の真鯛、ブリなど、愛媛県内の海で獲れた新鮮な海の幸を使ったオツマミを酒とともに提供している。「観光地としては何もないけれど、だからこそ、本当に何もない北条を楽しんで愛してくれる人が増えてほしい」と、藤田さんはおいしい料理を通して魅力ある北条の情報を発信し続けている。

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