里山隊

ゆうぼく 岡崎晋也さん (西予市)

父の偉大さを再認識して家業を継承
岡崎晋也さん
岡崎晋也さん
「はなが牛」の本みすじステーキレストラン売店内に展示している配合飼料岡崎牧場

携わった里山里海グルメ

アクセスマップ

売店やレストランのマネジメントを担当

西予市宇和町の『ゆうぼく』の代表を努める岡崎哲さんは北海道での不動産屋経営を経て、故郷で牧場を始めた。現在は牧場の他に、加工肉の売店、くん製工房、レストランを経営。岡崎さんの息子である晋也さんは化学会社のエンジニアとして県外で働いていたが、父親の要望で2013年2月に帰郷し、売店とくん製工房、レストランのマネジメントをしている。本当はUターンするつもりはなかったそうだが「社会の流れがわかってきて、小さい会社ですけど父がやってきたことはすごいことだなと分かった。1人で起業して牧場経営から生産して、お客様に提供するという6次産業を、時代に先駆けて十数年前からやってましたから」と、父親の偉大さを再認識している。

跡を継ぐことへの重圧も多少なりともあったはずたが、本人は「モチベーションがあったので、プレッシャーを気にしてたら帰ってこなかった。自分がどこまでできるか試したかった。やってみると案の定、大変でしたが、やりがいはありますね。自分が動けば組織も動く」といたって前向き。また、通常の業務の他にレストランの庭を生かしたバーベキュー大会を企画したり、ブログで情報を発信している。

こだわりの『はなが牛』を多くの人に知ってもらいたい

西予市の山あいにある『岡崎牧場』ではホルスタインと交雑種500頭を飼育。こだわりは「安全・安心」。大半の畜産農家が市販の抗生物質入り配合飼料を使っているのに対して、岡崎牧場の飼料は自家配合で、成長ホルモンを使っていない。また、米粗飼料(そしりょう)として米農家から稲ワラと麦ワラを購入することで、地元にも還元。牛舎の衛生管理にも細心の注意を払い、牛が清潔な環境で寝られるよう、おがくずを敷くなどの工夫をしている。

愛媛で育った牛の精肉のなかでも高級品として流通している『伊予牛 絹の味』は『ゆうぼく』が『はなが牛(ぎゅう)』の名で展開しているものと同等である。ただ、晋也さんが「ウチが決定的に違うのは、熟成させていることなんですよ。そうすることでアミノ酸がうま味成分に変わっていく」と胸を張る。レストランで提供している『本みすじ』のステーキは風味と甘みがあり、歯ごたえが良いうえに脂っぽさも皆無で、女性客が多いのにも納得である。

ゆうぼくにとってのレストランは岡崎牧場の肉の味を広く伝えるための広告塔のような存在。晋也さんは「肉を食べてもらうことが大事かなと思っています。それで、おいしかったら売店でも買えますよという流れを作っていきたいんです」と言う。そのためにもステーキのメニューや日替わりメニューの充実が目下の課題で、これからが腕の見せどころである。

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