里山隊

ミルク園 山本真弓さん (西予市)

標高1200メートルで味わえる幸せ
山本真弓さん
山本真弓さん
朝しぼりたての牛乳ミルク園チーズクッキーミルク園

携わった里山里海グルメ

ジェラート風牛乳アイス
牧場の搾りたて牛乳を使った手作りアイス

アクセスマップ

朝晩どんなことがあっても乳搾り

愛媛と高知の県境に位置する『四国カルスト』は日本3大カルストのひとつ。全長25キロ、標高1100〜1400メートルと日本一の規模を誇る。カルストならではの石灰岩が点在するダイナミックな景色が広がり、春になれば牛の放牧が始まる。夏は県内外から観光客が押し寄せる一方で、冬は雪に閉ざされるため、店舗はすべて休業する。

西予市野村町大野ケ原の標高1200メートルにある『ミルク園』の店主を務める山本真弓さん一家は昔から酪農家で、30年前に「しぼりたての牛乳のおいしさを味わってもらいたい」と店をオープン。やがて、余った牛乳でアイスクリームを作り始めるとイベントにも呼ばれるようになり、ミルク園はカルスト観光の定番コースとして定着する。

11月中旬から3月いっぱいまでの休業期間は酪農に精を出す。山本さんは「だから、正月も関係ないんですよ。朝晩どんなことがあったって、乳搾りをやらないといけないから」と言う。現在は52頭の乳牛を飼い、1日で700キロの牛乳を出荷している。おのずと開店時間は午前10時頃になってしまうそうで、人気のチーズケーキをはじめとするスイーツ商品も大量には作れない。山本さんは「だから今の規模くらいが一番楽にできるんです」とマイペースで楽しんでいる。

ソフトクリームを食べるためだけに訪れるお客さんが励み

薪を使うロケットストーブでほんのり暖められたミルク園の店内には、山本さん自らが選んだ遊び心あふれる乳牛グッズを販売している。乳牛のユーモラスなイラストが目を引く『チーズクッキー』は「ここらへんだったらウチだけ」というオリジナル商品である。

カフェで提供しているのは自家牧場生産の牛乳たっぷりのソフトクリーム、シャーベット風味の手作りアイス、キャラメルからの手作りミルクプリン。同店の一押しでもある『朝搾りたて牛乳』は朝に搾った牛乳に熱処理を加えており、あっさりとした味のなかにある甘みが特徴。チーズケーキも同様で、山本さんは「うちはすべてにおいてあっさりで、チーズケーキにはかなりの量の牛乳を入れて、その味を出しているんですよ」と説明した。

すべてが牛乳を大切にした料理で、ランチメニューにはカッテージチーズによる牛乳豆腐を提供するなど、珍しい料理が味わえる。また、6月になれば自生しているクマザサをベースにしたお茶やアイスを楽しむことができる。標高1200メートルにもかかわらず、ソフトクリームを食べるためだけに、ふもとから訪ねてくるお客さんも後を絶たず、それが山本さんの励みになっている。

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