里山隊

ななおれ梅組合 東洋二さん (砥部町)

愛媛県認定のエコファーマーが生産して成功
東洋二さん(左)
東洋二さん(左)
七折小梅七折小梅を使った加工品七折小梅梅園

携わった里山里海グルメ

七折小梅梅酒
愛媛を代表する酒造メーカーが造った梅酒

アクセスマップ

減農薬・減化学肥料での栽培に挑戦

『七折(ななおれ)小梅』は砥部焼で有名な伊予郡砥部町の山あいにある七折地区』の特産品で、約100年前から栽培されてきた。品質の高さから『青いダイヤ』と重宝され、大卒の初任給と七折小梅10キロの価格が同じくらいの時もあったそうだ。1973年に生産組合を設立。2008年には加工場を新設して、梅干をはじめとする加工品を生産している。

2014年は霜やひょうの影響で、例年よりも少なめの60トンを収穫。『ななおれ梅組合』の組合長理事を務める東洋二さんはいい梅を作るのに必要な要素として、気候と風土、さらに組合員全員が減化学肥料・減農薬の『エコファーマー』として、愛媛県に認定されていることを挙げた。それは消費者の健康志向がもたらしたもので、東さんは「農薬を減らすというのは冒険なんですよね。年によっては想定外のことが起きますし」と言う。夏場に雨が少なくて高温になるとカメムシが発生して梅の実を食べてしまい、逆に梅雨時に雨が多いとカビが生えてしまう。東さんは「少々、カメムシにやられようがカビで実が落ちようが、消費者の健康志向のためには我慢しないと」と教えてくれた。

うちの小梅はどこにも負けていない

摘み取られたばかりの『七折小梅』は透き通るような薄い黄色で、種が小さくて果肉が大きい。肉質も柔らかで、酸っぱさも控えめで香りもいい。年に1度開催される『全国梅干しコンクール』で、組合員でもある栽培農家の矢野トキエさんが出品した梅干しが優秀賞を受賞。また、ベスト10のうち8割を七折小梅が占めるなど、日本一との誉れ高い。

市販されている梅干しのなかには原材料に調味料や色素が用いられることもあるが、ななおれ梅組合では塩とシソのみで、東さんは「ものすごくこだわった形でやっているので、味が違います」と胸を張る。シソを近隣の旧広田村の契約農家に栽培してもらい、朝露があるうちに自分たちで刈り取り、アク抜きをして、その日のうちに加工する。よそではシソを1シーズン16回刈り取るのに対して、組合では風味が落ちるのを避けるために3回と決めている。

現在は梅干しの他に、梅肉、梅シロップ、梅ドレッシングなど、素材の良さを生かした加工品を製造。松山市の『栄光酒造』の梅酒にも使用され、若い研修生が発案した『ななおれ小梅ゼリー』も香りがいいと人気を博している。七折小梅の名は徐々に認知されつつある。東さんは「うちの小梅はどこにも負けていないと思います」と胸を張った。

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