里山隊

穂田琉ファーム 坂本憲俊さん (東温市)

米づくりを通して里山の風景を次世代に伝える
 坂本憲俊さんと娘のはる香さん
坂本憲俊さんと娘のはる香さん
穂田琉米穂田琉米もみすり機穂田琉ファーム 雨滝の倉

携わった里山里海グルメ

アクセスマップ

知る人ぞ知る存在の三内米のブランド確立へ躍起

東温市南東部の河之内地区にある景勝地『雨滝』から数十メートルの場所に生産直売所『穂田琉(ほたる)ファーム 雨滝の倉』がある。室内には園主の坂本憲俊さんが撮った里山の美しい写真が飾られており、自家精米するための機械や低温貯蔵庫が整然と並んでいる。

河之内や周辺の則之内、山之内は三内(みうち)と呼ばれる米どころで、地域の名を冠した『三内米』は知る人ぞ知る存在。かつてはブランド化しようという動きもあったそうだが、話は進まなかった。東温市役所に勤めながら家業の米作を手伝っていた坂本さんは早期退職して、三内米ブランドを確立するために立ち上がった。作業所を兼ねた直売所を建て、1.4ヘクタールの田んぼで米を生産する一方で、ホームページやFacebookで河之内や三内米の情報を発信。後継ぎ予定の娘のはる香さんも手伝ってくれている。

ホタル舞う里山で育んだ米を日本一に

河之内地区は愛媛でも有数のホタルの名所であることから、坂本さんは自らが生産した三内米のコシヒカリとヒノヒカリを『穂田琉米(ほたるまい)』と命名。こだわりは味と安全性と品質にある。「味はこの土地が作ってくれる」。米のおいしさの指標を表す食味値では、通常が70〜75点、極上が85点以上であるのに対して、食品研究所で分析した坂本さんの2013年産コシヒカリは91点、ヒノヒカリは90点を達成した。

安全性では農薬を3分の1、化学肥料を4割低減。品質では栽培から販売まで徹底的に管理。徐々に認知度は上がり、全国各地から「こんなお米を食べたことがない」「香りと甘さに感動」「輝きと匂いが違う」といった賛辞が贈られている。坂本さんは「大きなことを言いますけど、日本で最もおいしいお米を目指しているんですよ。お米づくりをしなければ、この美しい風景は失われてしまう。里山を維持することで、家族が後を継いでくれる」と、高い志を胸に、ホタル舞う里山での米づくりに取り組んでいる。



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