里海隊

宇和島水産高校水産食品科 (宇和島市)

地元産の高級魚・マハタを使って「マハタぷるるん丼」を考案
宇和島水産高校水産食品科のみなさん
宇和島水産高校水産食品科のみなさん
マハタぷるるん丼マハタのアラから「煮こごり」をつくるマハタの切り身をさばく彩りよく盛りつける

携わった里山里海グルメ

マハタぷるるん丼
宇和島水産高校の生徒が発案

アクセスマップ

全国の精鋭が集う「うまいもん甲子園」に出場

料理にかける情熱は誰にも負けない。そんなプライドが表情から見て取れた。「ぷるるん、できあがりました!」、「ごはん、炊けました!」と、大きな声が実習室に響きわたる。宇和島水産高校水産食品科の3年生3人が『マハタぷるるん丼』の秋バージョンづくりに取り組んでいた。2013年11月に開催の『第2回ご当地!絶品うまいもん甲子園』出場に向け、最後の仕上げに入っていた。

「マハタは愛情をこめて育てられている。だから、私たちも愛情をこめて調理しています」。生徒の一人、酒井摩耶さんの思いは強い。2012年3月、それまで処分されていた高級魚・マハタのアラを有効利用しようと、当時の3年生が新料理を考案。肌にいいとされるコラーゲンがたっぷり詰まったアラの出汁を使った「煮こごり」をどうアレンジするか、試行錯誤を重ねた。

完成した料理をイベントなどで販売すると、飛ぶように売れた。その好評ぶりが行政の目に留まり、宇和島地域雇用創造協議会とタッグを組んで『マハタぷるるん丼プロジェクト』を発足。新たなご当地グルメの開発へ本格的に動き出した。

全国大会での活躍が実り、郷土料理店でメニュー化

そんな時『うまいもん甲子園』出場の話が舞い込んできた。「やります! と真っ先に声を上げたのがこの3人だった」。水産食品科の吉村先生はやる気を買って酒井摩耶さん、徳島京さん、稲葉千尋さんの3人をメンバーに選んだ。

以降、涙の日々が続いた。稲葉さんは「休みはお盆だけ。朝から夕方まで作り続けた」と振り返った。真夏も厨房室にこもり、汗を流しながら、何度もつくり直した。くじけそうになったが、徳島さんは「お世話になった方々の意見や励ましで元気になった」と胸の内を吐露。稲葉さんも「女性の先生にほめてもらった時はうれしかった」と笑顔で話した。

全国大会にも出場。残念ながら入賞はならなかったが、吉村先生は「みんな、よく頑張った」とほめ称えた。その努力が認められ、2014年2月から宇和島市内の郷土料理店『和日輔(わびすけ)』で新メニューに加わった。酒井さんは「ずっと目標にしていたので、うれしいです」と3人共通の気持ちを口にした。マハタに情熱を注いだそそいだ女子高生の思いは形となって実を結んだ。

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