里山隊

のま果樹園 池田篤志さん (今治市)

みかんの産地から全国に情報を発信
池田篤志さん
池田篤志さん
媛まどんな選果場媛まどんな池田さんの盟友、みかん探偵こと凸旦吾郎

携わった里山里海グルメ

アクセスマップ

地元に貢献する仕事をするため沖縄からUターン

今治市のみかん産地、神宮(かんのみや)の『のま果樹園』は1973年創業の『乃万青果』の柑橘選果場直営店。オンラインショップでは県産柑橘を全国各地に年間100万ケースを出荷。松山市の生ジュースバー『noma-noma』や今治市内のショップも運営している。

創業者は地元のみかん農家で、自らが栽培した柑橘を販売するために会社を立ち上げた。営業部の池田篤志さんは「こだわりの商品を差別化して売りたい、本当のおいしいものを届けたい」という生産者ならではの思いを口にした。1987年頃には柑橘の全国通信販売に参入。2代目社長の先見の妙によって「顧客リスト整理システム」を開発。そのデータベースをもとに事業を確立した。

1995年には県内初となるインターネットショップを立ち上げ、自社のホームページは柑橘辞典さながらの情報量を誇る。また、光センサー式摘果機を民間でいち早く取り入れるなど、常に時代の一歩先を行く。沖縄からUターンしてきた池田さんも「地元のためになる仕事がしたい」という使命感を胸に取り組んでいる。

「新しい情報を取り入れながら、自社にどうマッチするかを積極的にやってくれる会社ですね。そうでないと民間企業は残れないという意識がある」

凸旦吾郎とタッグを組んで情報発信

毎年12月頃に出荷している『媛まどんな』は2005年に品種登録した愛媛の新品種で、他所では『紅まどんな』の名で流通している高級柑橘。最大の特徴はゼリーのようなプルプルの食感で、甘みと酸味のバランスも良く、強い香りがする。縦にカットすると果汁があふれんばかり。以前は12月と言えば温州みかんだけだったが、媛まどんなと新品種の『はれ媛』が登場したことによってラインナップが一気に充実した。

池田さんは「愛媛県は和歌山県に温州みかんの生産量で負けているけど、柑橘全体の生産量は日本一なんですよ。JAさんもライバルなんですけど、愛媛全体で、愛媛はみかんというブランドを作っていかないと」と熱く語る。通常の業務以外にも、ホームページ上で「みかん探偵」こと凸旦吾郎(でこたんごろう)なる人物とタッグを組んで、愛媛の柑橘に関するさまざまな情報を発信している。

池田さんは「今治の片隅でがんばれるのも、みかんという存在があるからなんですね。東京ではスーパーや百貨店じゃないとみかんは売れないじゃないですか。地元で、産地でこういう情報発信をするからこそできる仕事だと思っています」と意気込み十分。「都会でがんばっている人たちに負けないように」。今治から全国へ、みかんの魅力をたっぷりと届ける。

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