里山隊

キウイフルーツ生産者 黒河小百合さん (西条市)

生産量日本一を支える頼もしいおかあちゃん
黒河小百合さん
黒河小百合さん
ヘイワード園地収穫中の黒河さん(左)たたわに熟れたヘイワード

携わった里山里海グルメ

愛媛キウイde酒
地元産キウイをふんだんに使ったリキュール

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農業には収穫の喜びがある

西条市はキウイフルーツの生産量が日本一。小松町の山間部に位置する大郷(おおご)地区在住の黒河小百合さんは柿と並行して約30年前からもっともポピュラーな品種『ヘイワード』を栽培。自宅近くにある17アールの園地から、毎年5~6トンを収穫している。

黒河さんは「キウイは手をかければかけるほどいいものができる」という。栽培するうえで苦労しているのは「灌水(かんすい)」、つまり水やり。2013年のように雨が少ない場合は2日に1回、朝早くに灌水をしたそうだ。ただ、キウイは大郷地区の主要農作物である柿よりも価格が安定しているうえに、棚の段差が低いことから作業も簡単。黒河さんは栽培開始当初、脚立にも上がれなかったそうだが、数年前に父親が第一線を退いてからは「自分でやらないかん状況になったらなんでもできる。変な力も出てくるし」と、時には近所の人たちに手伝ってもらいながら女手ひとつで園地を守っている。

「農業は楽しいんやけどね。自然相手やから怖いこともあるけど、収穫の喜びがある。あー、こんだけできた。人に負けんもんができた。女1人でもできるんや。そういうプライドがあるけんね」

かいよう病には負けない

キウイ、それもヘイワードの果実は大きく香りも良く、果肉は緑色。すっきりとした酸味のある甘さが特徴。黒河さんによれば、棚へ差し込む光の加減によって甘みに差が出るそうだ。特筆すべきは栄養価の高さで、ビタミンCは果実のなかでもトップクラス。地元小学校の給食にも西条市産ヘイワードがメニューに取り入れられている。

2014年4月に西条市内の園地で確認された『キウイフルーツかいよう病』は植物体が枯死(こし)する非常にやっかいな病気で、感染の有無にかかわらずキウイ農家に大打撃を与えた。黒河さんは現実を受け止めつつも、しっかりと前を向いている。

「収穫の時は畑に向かって、よくがんばってくれましたとお礼をするし、栽培が始まる時は今年もよろしくお願いしますと言いますね。それくらいの気持ちでかわいがってきたので、今回の件はちょっとつらいですね。仕方ないけど、私はなんとかがんばりますから。こんなことで負けませんから」。病気にも負けない強い気持ちで、黒河さんは自慢のキウイフルーツを育て続ける。

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