里海隊

大好き中島瀬戸内の再会桜 山崎八生さん  (松山市)

みかんうどんを開発し、桜の苗木植樹に貢献
山崎八生さん
山崎八生さん
みかんうどん 味噌煮込み仕立てパスタ風にしてもおいしい元祖八生ちゃんのみかんうどん山崎さんらが植えた桜の木が開花

携わった里山里海グルメ

みかんうどん
瀬戸内海に浮かぶ中島の100%ミカン果汁を練り込んだうどん

アクセスマップ

安定した資金調達のためにNPO法人を発足

愛するふるさとへの思いが、その笑顔からにじみ出ていた。松山市の沖合にある怱那(くつな)諸島のなかで一番大きな島・中島。NPO法人『大好き中島瀬戸内の再会桜』の代表を務める山崎八生(やよい)さんは、特産のみかん果汁を練り込んだみかんうどん『元祖八生ちゃんのみかんうどん』を2010年から販売。全国へ中島をPRすると同時に、売上を桜の苗木代に充て、島内に植樹する活動を続けている。

みんなとまた桜の木の下で会いたい。そんな思いがNPO法人発足と、みかんうどん開発のきっかけになった。中島を桜の名所にしようという考えから、山崎さんは2006年から桜の苗木の植樹を開始。初年度は有志の寄付で購入した苗木と日本桜協会から提供された約300本を植樹したが、以降は苗木代の工面に苦労した。2009年にNPO法人発足後、資金をまかなえる方法を考えた際「特産のみかんを使った商品をつくろう」ということになった。

ホットケーキや炊き込みごはんなども候補に挙がったが、山崎さんが自宅でつくっていた、みかんうどんを商品化することを決めた。製麺会社に製造を依頼し「みかん果汁で工場のレーンが汚れる」などの理由から何度も断られたが、粘り強い交渉の末、香川県内の製麺会社と契約。100パーセント果汁を練り込んだ薄いオレンジ色の半生麺が完成した。

毎年4月に桜まつりを開催

植樹活動は中島だけにとどまらない。怒和島(ぬわじま)など周辺の島々にも植えており、山崎さんが植えた桜の木は約800本にものぼる。毎年4月上旬には中島で『桜まつり』を開催。2014年にも約400人が集まった。県内外から帰省した人たちとも再会。みかんうどんを提供しながら、花見を楽しむ観客を眺めるのが山崎さんの喜びのひとつになっている。

現在もみかんうどんを引っ提げて、県内外のイベントに積極的に参加。中島、そして桜への熱い思いを訴え続けている。山崎さんは「植えている桜は10年前後でまだまだですけど、いっぱい咲き乱れる日が来たらいいですね」と願う。立派な桜の木に成長するまで、愛情を込めて、みかんうどんをつくり続ける。

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