里山隊

唐川びわ葉茶生産研究会 兼岡功さん (伊予市)

ノンカフェインの薬用茶を製造
兼岡功さん
兼岡功さん
びわ葉茶唐川びわびわ葉茶唐川びわ葉茶生産研究会

携わった里山里海グルメ

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びわ茶栽培復活へひと役

伊予市の山間部に位置する唐川地区は、200年もの歴史を誇るびわ産地である。地区の名を冠した『唐川びわ』は、まるまると太った大ぶりで柔らかい果肉が特徴だ。びわの木は樹齢70~80年、樹高にして5メートル以上に成長したものもあり、急斜面での袋掛けや摘果などの農作業は困難を極める。そのため、生産者の高齢化が進んでいくにつれ、耕作放棄のびわ園が増え始めている。

この事態を憂慮した有志が集まって結成したのが『唐川びわ葉茶生産研究会』。会長の兼岡功さんを中心に活動している。休耕園を使って、びわ葉茶を製造・販売。市や商工会の協力もあり、販路も次第に広がってきた。

コップに注がれたのは薄緑色の液体。時間が経つごとに琥珀色から赤茶、ワインのような赤褐色へと少しずつ変化していく。薬用茶にありがちなクセのある匂いはまったく感じられず、飲みにくさはない。ノンカフェインで水がわりに飲むことができると好評だ。

完全無農薬栽培で安全安心を確立

「びわ葉茶は無味無臭です。しいて言えば、子どもの頃、4月の灌仏会(かんぶつえ、花祭り)に、お寺でもらった甘茶の味に似ているかもしれませんね」と兼岡さんは説明する。同会が使用する原料のびわ葉は、完全無農薬栽培。なんと5年以上無農薬で、しかも飛散農薬の心配のない土地を選んで作られている。毎年300項目以上の残留農薬の分析試験を行い、安全安心を確立。葉の収穫から始まって洗浄、切断、蒸煮、パック詰めまで、すべて会員が手作業で行う。洗浄は手作業と機械洗いを併用。衛生面を徹底している。

びわ葉茶用の農園では、びわの実の収穫はしない。枝のせん定時に細い枝まで切り落とし、それによって樹勢を抑え、実をつけにくくさせるのだ。実に養分を取られてしまうと、よい茶葉ができないからだ。

びわ葉茶は、疲労回復、腸内整腸作用、抗酸化作用ほか、数々の効能があるといわれるが、御年72最で急こう配の山を軽々と登り、精力的に研究会をけん引していく兼岡さんの姿をみれば、その効能は納得できる。

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