美味しいの担い手たち

ブリをバーナーであぶる足立さん
熱アツ!ブリさつま冷えひえ!カツオしぐれ
愛南町のご当地グルメコンテストで3連覇
やさしい笑顔のなかに、王者の風格が見え隠れしていた。『お食事処なにわ』の若女将・足立ゆかりさんは、愛南町の食材を活用した新しいご当地グルメを開発する『愛なんうまいもんコンテスト』で3大会連続優勝を果たした。「愛南町のトップにいかないと、という気持ちがあった。3回とも大変でしたね」。重ねてきた苦労を思い出し、苦笑いした。 2012年2月の第1回大会では地元・久良(ひさよし)のブリを使用した『熱...

堤あおいさん
どてやきおでん
父が残した店と母が守り続けた味をいつまでも
新居浜市民のソウルフード『どてやき』を提供する『堤亭』は50年以上の歴史を誇る店で、数年前から創業者の父・神四郎さんの娘・堤あおいさんが切り盛りしている。実は、あおいさんは東京を拠点に活動するベテランカメラマンだが、家族を残して単身赴任している。理由は父の残した店と、母が守り続けた『どてやき』を存続させるため。だから、愛用のカメラも東京に置いたまま、こちらでは堤亭のおかみに徹している。興味深いのは...

大野覚男さん
ぼっちゃん島あわび波状の板にへばりつくぼっちゃん島あわび
日本で指折りのアワビを育てる元大工
豪快な笑いが、いかにも海の男らしい。松山市の沖合に浮かぶ忽那(くつな)諸島にある怒和島。『松山マドンナ会』の代表を務める大野覚男さんは日本でも指折りの高級品質と呼ばれる『ぼっちゃん島あわび』を生産している。故郷の海でアワビを育て始めてから20余年。まるで子どものようにアワビを抱えながら「理想通りの立派なアワビになったら、そりゃうれしい」と、また笑った。 大野さんは高校卒業後、松山市や大阪府内...

田村義孝さん
日本一細長い半島ろーるうにまんじゅう
菓子づくりを通じて町の魅力を発信
ふるさとへの思いを菓子に込めている。日本一細長い半島として知られる佐田岬半島に位置する伊方町に、創業1949年の『うにまんじゅうの田村菓子舗』がある。3代目店主の田村義孝さんは地元の特産品を生かしたオリジナル商品づくりを続けている。「菓子屋の3代目として生まれて、親の背中を見て育ってきた。菓子を通して地域に貢献したい思いがある」。屈託なく笑う姿が印象的だ。 田村さんは「初めから伊方に帰ってく...

ブリをバーナーであぶる足立さん
熱アツ!ブリさつま冷えひえ!カツオしぐれ
愛南町のご当地グルメコンテストで3連覇
やさしい笑顔のなかに、王者の風格が見え隠れしていた。『お食事処なにわ』の若女将・足立ゆかりさんは、愛南町の食材を活用した新しいご当地グルメを開発する『愛なんうまいもんコンテスト』で3大会連続優勝を果たした。「愛南町のトップにいかないと、という気持ちがあった。3回とも大変でしたね」。重ねてきた苦労を思い出し、苦笑い。 2012年2月の第1回大会では地元・久良(ひさよし)のブリを使用した『熱アツ...

赤松重厚さん、サトミさん
ひがしやまひがしやま
収入よりも作る楽しみをやりがいに
里山の原風景が残る愛南町緑丙(みどりへい)の山出(やまいだし)地区で、特産品の『ひがしやま』作りをしている赤松重厚さん、サトミさんご夫婦。自宅の前はカジカガエルが生息する川が流れ、窓越しに『山出の棚田』が見える。赤松さんの「夜はシカやイノシシがなんぼでも見える」という言葉通りに自然あふれる場所だ。 山出地区では戦中・戦後の食糧難の時代から段畑を利用してサツマイモを栽培しており、今も農業は米と...

後藤幸二さん
午後のチーズゴトウ洋菓子店
自由な発想と開拓者精神で「午後のチーズ」を全国区へ
全国的に有名な『午後のチーズ』の製造・販売を手がける『ゴトウ洋菓子店』は、菓子店の長男として生まれた後藤幸二さんが40数年前に自身の店として開店。洋菓子文化の普及にともない売り上げは右肩上がりであったが、創業から10年経った32歳の頃、本格的に洋菓子づくりを学んだことのなかったことから、自分への投資を始める。自費で東京から菓子講師を招き、レシピを学ぶという生活を10年間続けた。午後のチーズが生まれ...

福羅健二さん
伯方の塩ラーメン細麺と細切り昆布を一緒にいただく
故郷・伯方島の塩でラーメンづくり
ふるさとへの深い愛情が体全体から伝わってきた。瀬戸内海に浮かぶ伯方島(はかたじま)に、創業40余年の『伯方の塩ラーメン さんわ』がある。店長の福羅健二さんは厨房で汗を流しながら、自身が開発した『伯方の塩ラーメン』をつくっていた。生粋の伯方島生まれ、伯方島育ち。特産の塩を身近に感じながら生きてきた。自分たちの島を全国の人々に知ってもらいたいとの思いは強い。 福羅さんにとって、塩田が広がる浜辺が...

原田博士さん(左)と農家の森茂喜さん
ライム松山ライムサイダー Plime
農家による農家のための会社
松山市郊外の『のうみん』は2000年に愛媛県内各地の農家が集まってできた会社で『ライム』などの柑橘類を栽培。営業部長の原田博士さんは「安心・安全な作物を使って、それを提供するのが基本なんです」と説明する。会社の株主でもある契約農家が作りたいものを作ることもあれば、会社側から提案して「作りたい人はこれを作ってください」という自由なスタンスを取っている。 2013年はのうみんの契約農家7戸だけで...

岡崎晃裕さん
みかんの成長具合を確認する岡崎さんたわわに実った早生みかん
農作物を通して世界へ明浜町の魅力を発信
視線は世界へ向いている。『四国西予ジオパーク』に認定された西予市の沿岸部は温暖な気候に恵まれ、みかんの生産地として有名だ。同市明浜町で宇和海を臨む農園を経営する『愛媛グローカル』代表・岡崎晃裕さんは、山の斜面の石垣を生かした柑橘栽培を展開。新品種『ひめルビー』など、さまざまな農作物の生産に取り組んでいる。 「ジオパークと石垣を同時にPRしていこうと思ったら、農作物とセットで紹介すれば、より説...