美味しいの担い手たち

寺内喜志郎さん
温泉水を散水温泉しいたけ
「温泉しいたけ」で湯ノ浦温泉を活性化
今治市の高台に立つ『湯ノ浦温泉』は、ホテルやクアハウス、日帰り温泉が建ち並ぶ温泉郷。光明天皇ゆかりの湯とも言われ、泉質は「単純弱放射能冷鉱泉」で神経痛や筋肉痛などに効能がある。 『 ゆっしーちゃん』の代表を務める寺内喜志郎さんは、日帰り温泉『四季の湯 ビア工房』の支配人でもある。常連客の「しいたけを作ったらどう?」の声がすべての始まり。次に「温泉水でできへんのかなあ」という話になり、原木を取...

左から稲葉さん、徳島さん、酒井さん
マハタぷるるん丼マハタのアラから「煮こごり」をつくる
地元産の高級魚・マハタを使って「マハタぷるるん丼」を考案
料理にかける情熱は誰にも負けない。そんなプライドが表情から見て取れた。「ぷるるん、できあがりました!」、「ごはん、炊けました!」と、大きな声が実習室に響きわたる。宇和島水産高校水産食品科の3年生3人が『マハタぷるるん丼』の秋バージョンづくりに取り組んでいた。2013年11月に開催の『第2回ご当地!絶品うまいもん甲子園』出場に向け、最後の仕上げに入っていた。 「マハタは愛情をこめて育てられてい...

田村義孝さん
日本一細長い半島ろーるうにまんじゅう
菓子づくりを通じて町の魅力を発信
ふるさとへの思いを菓子に込めている。日本一細長い半島として知られる佐田岬半島に位置する伊方町に、創業1949年の『うにまんじゅうの田村菓子舗』がある。3代目店主の田村義孝さんは地元の特産品を生かしたオリジナル商品づくりを続けている。「菓子屋の3代目として生まれて、親の背中を見て育ってきた。菓子を通して地域に貢献したい思いがある」。屈託なく笑う姿が印象的だ。 田村さんは「初めから伊方に帰ってく...

渡部光右衛さん
ほっちょ鶏は放し飼い飼料に米を混合
定年退職を機に養鶏をスタート
東温市松瀬川の山間部で、500羽の『ほっちょ鶏』を育てている渡部光右衛(みつうえ)さんは地元出身。学生時代から牛を飼っていた兼業農家で、全盛期は100頭に達した。「牛は力が強いのでこっちが危ないでしょ」と、定年退職を機に養鶏に切り替えた。 2002年に愛媛県養鶏研究所が『伊予路しゃも』のオスと『農林系ホワイトプリマスロック』のメスを交配させた地鶏『媛っこ地鶏』はほっちょ鶏と同品種。媛っこ地鶏...

寺尾俊郎さん
石坂養鶏場の卵石原養鶏場の卵を使った卵かけごはん
名だたる菓子店が絶賛する卵を提供
いろいろな菓子店に通ううちに、材料に同じ名前が挙がることに気がついた。自家製品に自信を持ち、菓子にこだわりがある職人ほど、この名前を出す。「うちは石坂養鶏の卵を使っている」と。 『石坂養鶏場』と聞いてピンとこなくとも、卵の自動販売機の会社と言えば、県民なら「ああ」と思い出す人もいるだろう。こだわりの卵について知りたいと思い、今治市菊間町の高縄山のふもとにある同養鶏場を訪れた。社屋はログハウス...

曽根潤さん
かめそばを調理する曽根さんかめそば
伝説の「かめ」のそばを復活させた元警察官
やさしい笑顔の奥に、自信とプライドが見え隠れする。松山市の飲食店街の一角に、赤いのれんが目印の飲食店がある。『かめそば じゅん』。店主の曽根潤さんは店の奥で看板メニューの『かめそば』を慣れた手つきでつくっていた。ソース焼きそばでもない、中華あんかけそばでもないという不思議な食感のそば。日本じゅう探しても、この店でしか味わえない一品だ。曽根さんの味を求めて訪れるお客さんのために、手を休めることはなか...

岡崎晋也さん
「はなが牛」の本みすじステーキレストラン
父の偉大さを再認識して家業を継承
西予市宇和町の『ゆうぼく』の代表を努める岡崎哲さんは北海道での不動産屋経営を経て、故郷で牧場を始めた。現在は牧場の他に、加工肉の売店、くん製工房、レストランを経営。岡崎さんの息子である晋也さんは化学会社のエンジニアとして県外で働いていたが、父親の要望で2013年2月に帰郷し、売店とくん製工房、レストランのマネジメントをしている。本当はUターンするつもりはなかったそうだが「社会の流れがわかってきて、...

遊子漁業協同組合女性部のみなさん
お客さんに笑顔で応対笑顔の遊子漁協女性部のみなさん
キッチンカー「ゆすの台所」で県内外を走り回るパワフルお母ちゃんたち
一言で表すならば、パワフルだ。大きな声が響きわたる。「いらっしゃいませ!」。キッチンカー『ゆすの台所』は美しい景色で知られる『遊子水荷浦の段畑』にもほど近い、遊子(ゆす)漁協女性部が運営。既婚者が中心で、休日になれば、愛媛県内外のイベントに駆けつけ、遊子の名物を販売している。「自分たちが一番楽しくなくっちゃ」と、代表の山内満子さんは元気印全開の笑顔で出迎えてくれた。 遊子漁協女性部の歴史は長...

ビル・リオングレローさん
ひとつひとつ、ていねいに手作業でつくるまるごとみかん大福
和の心を持ち合わせたグアム出身の和菓子職人
和の心は日本人以上に持っているかもしれない。今治市の今治街道沿いに、創業60余年の老舗和菓子店『清光堂』がある。2代目工場長のビル・リオングレローさんは手を休めることなく、自らが開発した看板商品のひとつ『まるごとみかん大福』をつくっていた。ひとつひとつが手作り。「お客さんに喜んでもらいたいからね」と、ていねいに細かく仕上げていく。 ビルさん自身、まさか和菓子職人になるとは思ってもいなかっただ...

収穫の合間にご近所の方々と
ヘイワード園地
生産量日本一を支える頼もしいおかあちゃん
西条市はキウイフルーツの生産量が日本一。小松町の山間部に位置する大郷(おおご)地区在住の黒河小百合さんは柿と並行して約30年前からもっともポピュラーな品種『ヘイワード』を栽培。自宅近くにある17アールの園地から、毎年5~6トンを収穫している。 黒河さんは「キウイは手をかければかけるほどいいものができる」という。栽培するうえで苦労しているのは「灌水(かんすい)」、つまり水やり。2013年のよう...