美味しいの担い手たち

松田幾弘さんとJAにしうわの宇都宮さん
真穴みかん薄い皮が特徴の真穴みかん
真穴みかんはわが町の誇り
八幡浜市の真網代(まあじろ)と穴井という集落から成る真穴(まあな)地区は、宇和海に面した陽光あふれる地域。急斜面には段々畑が広がり、この地の代表的産品である『真穴みかん』は、『温州みかん』の高級ブランドとして全国的に知られている。同地区で本格的な栽培が始まったのは1907年頃で、1967年の大干ばつも一致団結で乗り越え、現在は180戸の農家が年間8000〜9000トンのみかんを生産している。 ...

吉田浩さん
愛南ゴールド愛南ゴールド
新たな収穫方法に取り組み、全国農業コンクールで受賞
『愛南ゴールド』は『河内晩柑(かわちばんかん)』もしくは『美生柑(みしょうかん)』と呼ばれる柑橘で、約250戸の生産者を抱える愛南町は生産量日本一を誇る。吉田浩さんが代表を務める吉田農園では13ヘクタールの園地を利用して『清見オレンジ』や『デコポン』などとともに愛南ゴールドを栽培しており、その生産量は町内屈指である。 愛南ゴールドを栽培するうえでの最大のポイントは立地だ。吉田さんは「木を植え...

岡崎晋也さん
「はなが牛」の本みすじステーキレストラン
父の偉大さを再認識して家業を継承
西予市宇和町の『ゆうぼく』の代表を努める岡崎哲さんは北海道での不動産屋経営を経て、故郷で牧場を始めた。現在は牧場の他に、加工肉の売店、くん製工房、レストランを経営。岡崎さんの息子である晋也さんは化学会社のエンジニアとして県外で働いていたが、父親の要望で2013年2月に帰郷し、売店とくん製工房、レストランのマネジメントをしている。本当はUターンするつもりはなかったそうだが「社会の流れがわかってきて、...

渡部光右衛さん
ほっちょ鶏は放し飼い飼料に米を混合
定年退職を機に養鶏をスタート
東温市松瀬川の山間部で、500羽の『ほっちょ鶏』を育てている渡部光右衛(みつうえ)さんは地元出身。学生時代から牛を飼っていた兼業農家で、全盛期は100頭に達した。「牛は力が強いのでこっちが危ないでしょ」と、定年退職を機に養鶏に切り替えた。 2002年に愛媛県養鶏研究所が『伊予路しゃも』のオスと『農林系ホワイトプリマスロック』のメスを交配させた地鶏『媛っこ地鶏』はほっちょ鶏と同品種。媛っこ地鶏...

山下由美さん
あすもランチおうちごはん あすも
故郷の味を次世代に伝える
宇和島市津島町の国道沿いにあるカフェ『おうちごはん あすも』の店内では米粉パン、スイーツ、味噌やしょうゆ、田舎風の惣菜などを販売。スタッフは代表の山下由美さんをはじめ、近郊の農家や漁家の奥様方で、みなイキイキとした表情をしている。 あすもの母体となる『津島あぐり工房』のキャッチコピーは「地域の伝統の味を残したい つなごう美味しい絆」。2003年に前身の『津島あぐり工房』を始めた時から変わらな...

ブリをバーナーであぶる足立さん
熱アツ!ブリさつま冷えひえ!カツオしぐれ
愛南町のご当地グルメコンテストで3連覇
やさしい笑顔のなかに、王者の風格が見え隠れしていた。『お食事処なにわ』の若女将・足立ゆかりさんは、愛南町の食材を活用した新しいご当地グルメを開発する『愛なんうまいもんコンテスト』で3大会連続優勝を果たした。「愛南町のトップにいかないと、という気持ちがあった。3回とも大変でしたね」。重ねてきた苦労を思い出し、苦笑いした。 2012年2月の第1回大会では地元・久良(ひさよし)のブリを使用した『熱...

兼岡功さん
びわ葉茶唐川びわ
ノンカフェインの薬用茶を製造
伊予市の山間部に位置する唐川地区は、200年もの歴史を誇るびわ産地である。地区の名を冠した『唐川びわ』は、まるまると太った大ぶりで柔らかい果肉が特徴だ。びわの木は樹齢70~80年、樹高にして5メートル以上に成長したものもあり、急斜面での袋掛けや摘果などの農作業は困難を極める。そのため、生産者の高齢化が進んでいくにつれ、耕作放棄のびわ園が増え始めている。 この事態を憂慮した有志が集まって結成し...

山崎八生さん
みかんうどん 味噌煮込み仕立てパスタ風にしてもおいしい
みかんうどんを開発し、桜の苗木植樹に貢献
愛するふるさとへの思いが、その笑顔からにじみ出ていた。松山市の沖合にある怱那(くつな)諸島のなかで一番大きな島・中島。NPO法人『大好き中島瀬戸内の再会桜』の代表を務める山崎八生(やよい)さんは、特産のみかん果汁を練り込んだみかんうどん『元祖八生ちゃんのみかんうどん』を2010年から販売。全国へ中島をPRすると同時に、売上を桜の苗木代に充て、島内に植樹する活動を続けている。 みんなとまた桜の...

西村孝子さん
レモン懐石青々と実ったレモン
青いレモンの島で愛媛県初の農家レストランを経営
レモンへの愛情を料理に注いでいる。瀬戸内海に浮かぶ上島町・岩城島は「青いレモンの島」と呼ばれ、島を歩けばレモン畑がいたるところに広がっている。島の西部にある農家レストラン『でべそおばちゃんの店』では、代表の西村孝子さんら陽気なおばちゃんたちが『レモン懐石』をはじめとするレモン料理をふるまってくれる。「農家レストランを経営することは私の長年の夢だったから」。そう話す西村さんの目は母のようにやさしかっ...

寺尾俊郎さん
石坂養鶏場の卵石原養鶏場の卵を使った卵かけごはん
名だたる菓子店が絶賛する卵を提供
いろいろな菓子店に通ううちに、材料に同じ名前が挙がることに気がついた。自家製品に自信を持ち、菓子にこだわりがある職人ほど、この名前を出す。「うちは石坂養鶏の卵を使っている」と。 『石坂養鶏場』と聞いてピンとこなくとも、卵の自動販売機の会社と言えば、県民なら「ああ」と思い出す人もいるだろう。こだわりの卵について知りたいと思い、今治市菊間町の高縄山のふもとにある同養鶏場を訪れた。社屋はログハウス...