里山隊
郷土料理

美川手のべそうめん (久万高原町)

グルメ番組で人気爆発、山村の水と空気に育まれたそうめん
美川手のべそうめん
吊り下げられた麺はのれんのように見える生地を伸ばす工場山村公園と工場
美川手のべそうめん

そうめんは水が決め手

とあるグルメ対決番組で特選食材として紹介され「今まで食べてきたそうめんとはぜんぜん味が違う!」と大評判。一躍全国的に有名になったのが『美川手のべそうめん』。

そうめんは水が決め手。江戸時代には隆盛を極め、幕府にも献上された歴史を持つものの、近年、水質悪化などの影響により産地が消滅した地域もあるほど。四国山地の中央に位置する渓谷の山村というロケーションのよさが、このそうめんの美味しさの根幹となっている。

美川手のべ素麺の工場は、昭和の末に廃校になった『仕七川中学校』の旧校舎を当時のまま利用している。軋む木の引き戸がノスタルジックで、昭和をほうふつとさせるたたずまい。子供たちの歓声の消えた校庭は山村広場という名に変わり、古い木造校舎はそのまま工場として転用された。木の床や土壁といった昔ながらの建築方法で建てられた校舎は、風が通り湿気が籠らず、そうめんを作るのに適しているという。

今では数少ない「手のべ」の称号

そうめんは日本の夏季の麺料理の代表格だが、小麦粉に水、食塩とシンプルな素材のみで作られるがゆえに、ちょっとした手法の違い、素材の差が味の優劣に直結する。この工場では、生地の練り、延ばし等は機械を使うが、その後は全部人の手を使う。伸ばした麺を2本の棒に渡し、綾取りをするように上から下へ、下から上へと長い竹箸を動かして、麺の一本一本に風を入れ、乾燥させる。重ならないように吊られた麺は一部の隙もなく揃い、ひものれんのように見える。

その後、低温熟成・低温乾燥で4日間かけてゆっくりと乾燥させてできあがり。器に入れた水が次第に気温に倣っていくように、そうめんも土地の風土にゆっくりと馴染んでいくのだろう。時間をかけて作った麺は絶品。

「難しいのは麺線の直径を揃えるところ。こればっかりは機械にはできません。その日その日の湿度と気温によって違いますから」と、美川手のべ素麺の船草取締役。「手のべ」の称号は、全行程のなかで人間の手をどれだけ入れたかによって決まるそうだ。現在手のべそうめんを製造している産地は全国でも数少ない。
ここに注目!
「『そうめんなんて』、そう思われていた方ほど、私どもの素麺を食べていただければ、驚かれますよ」と、船草取締役。「美川手のべ素麺」は一把から通信販売で購入可能。国内のみならず海外からも問い合わせがある。
商品データ 小麦粉、塩他
店舗名 美川手のべ素麺
住所 愛媛県上浮穴郡久万高原町東川428
営業時間 8:00~17:00
定休日 土日祝日
TEL 0892-57-0316
FAX 0892-57-0318
URL http://mikawa-soumen.jp/
その他

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