里山隊
スイーツ

とら巻 (東温市)

その名の通り黄色と黒の虎模様
とら巻
とら巻とら巻の製作過程のま商店野間勉さん(左)と盛太さん
とら巻

焼きあがりの合図は黄色いのぼり

伊予鉄横河原線の終着駅、横河原駅。近くに愛媛大学医学部があるためか、乗降客は多い。この駅からほんの少し歩いたところに、『のま商店』がある。

「とら巻」と大書されたのぼり。店の入り口に掲げられたこの黄色いのぼりがとら巻の「焼きあがり」の目印だ。生地の焦げる甘いにおいが店外までただよい、道行く人が足を止める。焼き立てが一番おいしいからと、店頭で焼き上がりを待つお客さんもいる。

鮮やかな黄色の生地の上におどる不規則な焦げ目は、なるほど虎模様だ。高温の鉄板に手のひら大の薄い紙を敷き、その上に広口の絞り出し用の道具を使い、ハガキ大に手早く生地を広げていく。薄焼き卵そっくりのゆるい液状の生地にあっという間に気泡が沸き立ち、あふれる。それを紙ごと裏返す。ふっくらと膨れたこのカステラ生地が熱いうちに、これも湯気のあがるあつあつのあんをのせて、巻いて、できあがり。ここまですべてが手作業だ。

庶民が気軽に食べられるお菓子

カステラ生地にあんを巻き込んだという形は、松山名物のタルトに似ているが、こちらはもっと小ぶり。あふれんばかりに粒あんがたっぷりはいっている。そして直火で焼くだけに生地も素朴で、香ばしい仕上がりになっている。

「昔はね、タルトは高級品だったんよ。たまにお土産にもらうくらいであまり口に入らなかった。だからタルトに手が届かない庶民が、もっと気軽に食べられるお菓子を作れないものかと先代が始めたんよ」と、のま商店3代目の野間勉(つとむ)さんは、人懐っこい笑顔で教えてくれた。

以前は限定200個、1週間に2回しか焼かなかったというとら巻だが、人気に後押しされて、毎日焼くようになった。それでも午前中に完売してしまうこともある。「配達に持っていくぶんも、なくなることもあるくらいなんよ」

勉さんの威勢のよい声はよく通り、それに息子の盛太さんが明るく応じる。のま商店は今日もまた朝から忙しい。
ここに注目!
防腐剤等は一切無使用。箱ではなくパック詰めで販売しているのは、中身が見えたほうが早く食べてもらえるからとのこと。あんこたっぷりのとら巻だが、実は1本160キロカロリーと意外と低カロリーなのもうれしい。
商品データ 小麦粉、卵、あずき、砂糖他
店舗名 のま商店
住所 愛媛県東温市横河原344
営業時間 9:00~20:00
定休日 月曜日
TEL 089-964-2135
FAX
URL
その他 駐車場あり
伊予鉄道横河原駅から60m

関連リンク
関連ファイル