里山隊
アルコール

どぶろく「さざれ河」 (東温市)

夫婦2人、力を合わせて生みだ出したにごり酒
さざれ河
さざれ河農家レストラン滑床 すぐ裏には滑川渓谷が広がる河野ミチヨさんと手伝いの井上和弘さん
さざれ河

天日干しの棚田米と滑床の水でつくる酒

山を登るにつれ、田んぼはその面積を縮め、民家もまばらになってくる。東温市の東端にある山麓の村、東温市明河地区は、積み重なるように石積みの棚田が連なる山里だ。その棚田のひとつが、河野ミチヨさんがご主人の美行さんと一緒に精魂込めて耕した田んぼである。

国道から枝分かれして、小川に沿ってくねくねと走る細い道をたどっていく。このあたりは平家の落人伝説も残る山峡。道ももう行き止まりに近づくころ、山すそに抱かれるようにたたずむ『農家レストラン滑床』を見つけた。

河野さんの自慢の逸品がどぶろく『さざれ河』。どうどうと流れ落ちる滑川渓谷の音をBGMに、このどぶろくは作られた。

「労を惜しまず作ったこの米だから、どぶろくにも自信がある」と河野さん。棚田で作られた『あきたこまち』を昔ながらの稲木に天日干しし、米を炊き、蒸らし、醸造する。数限りない手間をかけてこの酒はつくられている。

懐かしさを感じる手づくりの酒

天日に干すにつれてお米はもちもちと甘さを増すという。河野さんは、米に乾燥機をかけない。1週間ほどの外干しの間に一度でも雨にあたると、再度天日で干しなおすという。台風時期にあたるため、お日様をうかがいながらの作業になる。

濁り酒ともいわれるどぶろくは、おりと呼ばれる沈殿物が下にたまり、2層に分離している。
ビンを手に取ると、おりが酒の中を雪のように舞う。ビンを振った後に、すぐ栓を抜いてはいけない。栓を抜いた途端、酒は吹き出してしまうからだ。「どぶろくは生きているんですよ」と河野さん。ゆすらず、そっと開栓したあと、再度ふたを閉め、ゆっくりと上下を返すとよい、と教えてくれた。

河野さん手づくりの『さざれ河』は、どぶろくのなかではちょっぴり辛口だが、どこか懐かしさを覚える味。日本酒に比べると口当たりもまろやか。どぶろくは通常、米を蒸して作るのだが、さざれ河は炊き米を使うため、米の粒が細やかで、のどごしがよい。

ご主人とともに、夫婦2人、力を合わせて生みだしたどぶろくさざれ河は、昔ながらの滑川の里の味がする。
ここに注目!
道後平野の奥座敷、東温市滑川渓谷は自然にあふれ、見どころがいっぱい。渓谷美は一見の価値あり。紅葉狩り、水遊びなど、松山市から日帰りで楽しめる。
商品データ 米、麹
店舗名 農家レストラン滑床
住所 愛媛県東温市明河甲556
営業時間 不定休
定休日 不定休
TEL 089-966-1040
FAX
URL
その他 お問い合わせは
とうおんブランド/東温市商工会:愛媛県東温市見奈良495-3
TEL:089-964-1254

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