里山隊
スイーツ

鶏卵饅頭 (今治市)

川柳7賢人の一人が句に詠んだまんじゅう
鶏卵饅頭
こしあんがたっぷり一笑堂今治藩主の使用した高坏8代目当主の門脇忠常さん
鶏卵饅頭

小粒でもびっしり詰まったあんこが自慢

「今むかし一笑堂の名とまん頭」
『愛媛川柳』の第一人者、前田伍健(ごけん)翁が、『鶏卵饅頭』を詠んだ句だ。

今治城にほど近い中浜町。コンクリート打ちっぱなしの都会的なビルの1階に、1790年創業の菓子処『一笑堂(いっしょうどう)』がある。同店の看板商品が、今治公の引立てを受け、城中の茶菓子として用いられたという『鶏卵饅頭』。

店内には卵をイメージして、陶器や木製、布製のにわとりの置物が飾り付けられており、その数の多さに圧倒される。今治藩主に菓子を届けるために使用されたという漆塗りの献上箱や蒔き絵(まきえ)の高杯(たかつき)が、同店が慶応から続く老舗であることを証明している。

水を使わず卵のみで練り上げたまんじゅう

『鶏卵饅頭』は直径2センチばかりの小さなまんじゅう。この手頃なサイズが、次から次へとこのまんじゅうを口に運んでしまう理由のひとつだろう。個性が強すぎない上品な味もポイントで、いくつ食べても飽きがこない。

鶏卵饅頭の生地には水を使わない。卵のみで練りあげるがゆえに鶏卵饅頭という名前になったという。生地にこしあんを包んだのち、蒸し器で蒸しあげていく。できたてはふわふわだが、水分が抜けるにしたがって生地が締まってゆく。

戦時中には店舗焼失の憂き目にあい、菓子作りを断念しようと思ったこともあったそうだ。その後、焼け跡から菓子の型枠が掘り出され「先祖がお菓子屋を続けろと言っているのだな」と思ったと先代。現在の当主・門脇忠常さんは8代目となる。
鶏卵饅頭と一笑堂の名は、伊予の歴史とともにある。
ここに注目!
屋号である「一笑堂」の名は、お客様が立ち寄っていただくたびに、必ず笑顔で迎えるように、この街にこのお店があって良かったと言われる店でありたい、という願いからつけられた。
商品データ 卵、小麦粉、砂糖、あずき他
店舗名 株式会社 一笑堂
住所 愛媛県今治市中浜町1丁目1-21
営業時間 9:00~19:00(日曜、祝日は~18:00)
定休日 不定休
TEL 0898-22-0295
FAX 0898-22-0613
URL http://www.isshodo.co.jp
その他 JR今治駅から1076メートル

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