里海隊
ご当地グルメ

太刀魚巻 (宇和島市)

年間を通して変わらない味。すべて手作業で巻いて焼く吉田町名物
太刀魚巻
炭火で焼く店頭でこんがりと焼いている竹の棒に1本ずつ巻いていく河合店長河合太刀魚巻店
太刀魚巻

特製のタレを漬け込んで炭火でこんがり

離れた場所からでも、香ばしいたれの匂いが風に乗って鼻に届いた。宇和島市吉田町のレンガ通り商店街の近くに、『河合太刀魚巻店』があった。食欲をそそる匂いに誘われるがまま近寄ってみると、店頭で看板商品の『太刀魚巻』を焼いている。竹の棒に巻かれたタチウオを特製のたれに漬け込んで、炭火でこんがりと焼いていた。

「さあ、食べてみて」と店長の河合さんに勧められるがまま、ガブリと食いついた。甘辛いたれで焼かれた外側はパリパリとしていてカリッとした食感だが、かんでいくと、タチウオ特有の柔らかい身が出てくる。そのギャップがいい。身はホクホクとしていて、たれとマッチしていた。ボリューム感もあって、1本食べ終わると、いつの間にか、おなかが満たされていた。

すべて手作業で1本ずつ巻きつけていく熟練の技

「年間を通して、変わらない味を提供している。魚独特の匂いもないし、魚嫌いの子どもたちでも喜んで食べてくれる」と河合さん。タチウオの旬は秋だが、八幡浜の魚市場から毎日、新鮮なものが入手しているので、いつも変わらない味を楽しめる。こだわりはすべて手づくりということで、河合さんは「どんなに忙しかろうが、何千本巻こうが、すべて手でやっている」と胸を張る。竹の棒に1本ずつていねいに巻きつけていく。これぞ職人の熟練の技だ。

『河合太刀魚巻店』は創業150年の老舗鮮魚店。冷蔵庫のない時代は、タチウオを焼いたうえで保存していたという。冷蔵庫が普及し、スーパーマーケットで販売されるようになると「よそとは違うことをしないと」と思い、1987年に現在の『太刀魚巻』を考案し、提供を開始。河合さんは「ちくわを焼く器械を引っ張り出してきて焼き始めた」と当時を振り返る。今では県外からわざわざ足を運んで食べにくるファンが増えてきたという。

現在、太刀魚巻は宇和島市内や八幡浜市内の蒲鉾店などでも販売されている。河合太刀魚巻店では新鮮さにもこだわっているため、天候しだいでは開店しない日もある。また、完全手作業だから、午前中に売り切れることも。絶対に食べたい人は要予約だ。
ここに注目!
タチウオ(太刀魚)という名前は、その外観が太刀に似ていることから名づけられたとする説と、立ち泳ぎをしながら、獲物に飛びかかって捕食することから立魚(たちうお)と名付けられた説がある。
商品データ タチウオ他
店舗名 河合太刀魚巻店
住所 愛媛県宇和島市吉田町魚棚28
営業時間 9:00~17:00 商品がなくなりしだい閉店
定休日 なし
TEL 0895-52-0122
FAX 0895-52-0122
URL
その他 JR伊予吉田駅から420m、徒歩約7分

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