里海隊
郷土料理

六宝 (宇和島市)

宇和島鯛めしとは似て非なる漁師めし
六宝
えびす六宝膳海の幸が豊富な津島町の北灘湾個室でゆっくりと食事を楽しめる料理 田むら
六宝

6種類の調味料を使っているから六宝

宇和島市の『宇和島鯛めし』と2005年に合併された津島町の『六宝(ろっぽう)」の違いって何だろう? そんな疑問が浮かんだ。それなら実際に食べて解決しようじゃないか。そう意気込んで津島町の国道56号沿いにある『料理田むら』に立ち寄った。「いらっしゃいませ!」と、おかみさんの正美さんが元気な声で出迎えてくれた。さっそく、郷土料理の六宝を注文した。

六宝は特製のタレに漬けこんでおいた魚の切り身をどんぶりのごはんの上にのせて、ノリと青ネギをトッピングした丼。生卵といっしょに混ぜて口に入れた。「もっとガツガツと食べるほうがおいしいですよ!」と、料理をつくってくれた寿一さんのアドバイス。今度はカッコつけずに、豪快に口のなかにかき込んだ。たしかに豪快に食べたほうが気持ちいい。

「昔、漁師さんが始めた料理なんよ。甘辛いたれに漬けて、船の上で食べたんよね」と、正美さんが教えてくれた。砂糖、みりん、しょうゆ、生卵、ごま、酒という6種類の調味料でつくられているから六宝なのだそうだ。たれはどちらかと言えば甘め。潮風を浴びながら漁をするため、漁師はどうしても甘いものが欲しくなるので、。たれには砂糖が入っている。船の上で魚をさばき、ごはんの上にぶっかけて食べるのが鉄則らしい。

鯛にこだわらず、その日に獲れた魚を調理

『六宝』と『宇和島鯛めし』の決定的な違いは「切り身に鯛を使うかどうか」にある。宇和島鯛めしは文字通り、鯛の切り身でいただく。一方、六宝は鯛にこだわらず、その日に獲れた新鮮な魚を調理する。今回は鯛であったが、季節によってはハマチやヒラメ、アジなど旬の魚を提供するそうだ。

宇和島市に合併した今もなお、六宝は津島町の郷土料理として存在し続けており、地元では家庭でもつくられている。寿一さんは「仕事や観光で来られた方が食べに来てくれる。何度も来てくれる人もいて、うれしい」と喜んでいる。時代は移ろえど、伝統の味は変わらない。
ここに注目!
生魚の切り身をのせた料理は六宝以外にも、鯛を使用する宇和島鯛めしと西予市のひゅうが飯がある。宇和島鯛めしは切り身と出汁が別々に出てくるが、ひゅうが飯は切り身を出汁に揉みこんだ状態で提供。
商品データ 鯛などの魚、砂糖、みりん、しょうゆ、ごま、生卵、酒、青ネギ、ノリ
店舗名 料理 田むら
住所 愛媛県宇和島市津島町高田甲280-2
営業時間 11:00~14:00、17:00~22:30
定休日 不定休
TEL 0895-32-2023
FAX 0895-32-3292
URL
その他 津島やすらぎの里から車で4分、駐車場あり

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