里山隊
ご当地グルメ

どてやき (新居浜市)

決め手は味噌ベースの秘伝だれ
どてやき
こってりと煮上げるには熟練の技が必要堤あおいさん堤亭堤亭
どてやき

新居浜のどてやきは牛のほお肉を使用

新居浜市西町にある『堤亭』は、新居浜市民のソウルフード『どてやき』のお店として有名だ。どてやきは今は亡き堤神四郎さんがおよそ50年前に考案したもので、神四郎さん亡き後は奥様の千代子さんが30年近くこの味を守り続けてきた。

どてやきは、新居浜の変遷を見つめてきた。
「昔はここ昭和通は新居浜一の繁華街だったんですよ。男の子が高校を出て、車を持ったら昭和通を走るのが夢だった時代もありました」と、おっしゃるのは、堤あおいさん。あおいさんは、神四郎さんの娘にあたる。

大阪、名古屋にもどてやきはあるが、こちらは牛すじ肉を白味噌を主体とした合わせ味噌、砂糖やみりん、出汁で煮込んだもの。新居浜名物・堤亭のどてやきは「牛のほほ肉」を使うのがポイント。さらに堤亭に伝わる秘伝のたれで煮込んだもので、大阪のどてやきとは、味も食感も似て異なる。

親子4世代に渡る新居浜市民のソウルフード

『堤亭』に伝わる秘伝のたれは、50年間継ぎ足しながら培ってきたものだ。焼き上がりまでにかなり時間がかかるようで、一見見ただけでは味のしみこみ具合の判断が付きにくい。焦げないようにスープを追加したり、串を回し続けたりと、手を休める暇はない。50年近くこの作業を続けてきた千代子さんの右手の人差し指は、少し曲がっているそうだ。

真っ黒に煮絡めた味噌だれの照りが、店内の照明にこってりと光る。たれは甘めだが、振りかけられた山椒と七味のピリッとくる辛味が、後で効いてくる。煮込まれたどて焼きは舌先で崩れるほど、ホロッと柔らかい。

新居浜市民は、親子4世代に渡って、堤亭のどてやきを食べに来る。その子どもが大きくなって、また自分の子どもを連れてくる。平日の夜でも、客足は途絶えることがない。
「どてやきは懐かしくてやさしい味。新居浜の人は、これを食べるとホッとするんじゃないかな。『今日はビール飲まない』と決めてきた人も、どてやき食べた瞬間に『すみません、生ビール下さい』と、言うんですよ」と、あおいさんは笑う。新居浜のソウルフードは、しっかりと市民の心のなかに根を下ろしている。
ここに注目!
堤亭では23種類のおでんがあり、磯のうまみがたまらない、いいだこやトリ貝などの地元の食材を利用したおでんも大人気。ひうち灘産のなみだつぼ(1本140円)という貝は絶品だ。
商品データ 牛のほお肉、しょうゆ、味噌他
堤亭 堤あおいさん
父が残した店と母が守り続けた味をいつまでも
店舗名 堤亭
住所 愛媛県新居浜市西町1-6
営業時間 18:00~翌2:00、金土18:00~翌3:00
定休日 月曜日
TEL 0897-33-5065
FAX
URL
その他 牛のほお肉、醤油、味噌他

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