里海隊
ご当地グルメ

アコヤ貝の塩コショウ炒め (宇和島市)

シンプルに調理されたアコヤ貝の貝柱料理
アコヤ貝の塩コショウ炒め
勾玉状の形をしたアコヤ貝の貝柱アコヤ貝の貝柱海の上に建てられた「いかだ屋」いかだ屋の芝磯美さん(左)一世さんご夫妻
アコヤ貝の塩コショウ炒め

勾玉状の身はコリコリして弾力あり

小さな鍋のなかで、少しずつ染み出し始めた汁が食欲を高めてくれる。そして、漂うにおいをかいでいるだけで、おなかが満たされそうになる。看板メニューの『アコヤ貝の塩コショウ炒め』を、ご主人の芝磯美さんに目の前で調理してもらった。「味付けは塩とコショウだけ。シンプルが一番だよ。さあ、食べて、食べて」と、満面の笑みで勧めてくれた。
 
宇和島市の三浦半島に位置する下波(したば)地区にある食堂『いかだ屋』を訪れた。海の上に建てられており、窓から景色を眺めると、本当に海の上に立っているような錯覚がする。海を間近に見ながら食事を楽しむことができるなんて最高だ。座敷の壁一面が大漁旗で覆われており、漁師町に来たことを視覚で感じさせてくれる。

さっそく、できたてアツアツの塩コショウ炒めを食べてみた。勾玉(まがたま)状の身はコリコリしていて、弾力がある。アコヤ貝から出るエキスで十分に味付けされていて、塩コショウだけでOKだ。「焼きすぎると身が縮こまってくるので、弾力がなくなるんよ」と芝さん。微妙な火加減が味を左右する。その勝負どころを目の前で見ることができる。

ご主人の芝さんが食用のアコヤ貝を養殖

開業14年目の『いかだ屋』では、自らが所有するいかだで食用のアコヤ貝の貝柱を養殖している。元々は真珠母貝となるアコヤ貝の養殖に取り組んでいたのだが、1990年代の大量へい死の影響で下降気味にあった真珠養殖の活気を取り戻そうと、母貝用と食用の養殖と平行して、料理を提供するようになったという。

貝柱は本来、冬場にしか収穫できないが、いかだ屋では年間を通して、いつでも新鮮な海の幸を食べられる。特別な環境で食事することができると評判も高まり、県内外はもちろん、わざわざ東京から訪れる観光客もいるほど。

宇和島市内のスーパーで購入することもできるが、宅急便でお取り寄せする人も増えてきたという。でも、やっぱり、宇和海の幸はその土地を訪れて食べてこそ、価値がある。
ここに注目!
アコヤ貝は温かい海でしか育たない。条件は海水温が13度以上の湾内で、水深の変化に富み、植物プランクトンが豊富であること。 冬期に海水温が10度を下らない避寒漁場があることだそうだ。
商品データ アコヤ貝、塩コショウ
いかだ屋 芝磯美さん
食堂経営と並行して食用アコヤ貝を養殖
店舗名 いかだ屋
住所 愛媛県宇和島市下波4737
営業時間 要予約
定休日 不定休
TEL 0895-29-0768
FAX 0895-29-0831
URL
その他 いかだ屋は基本的に1日1組限定。1人3500円からのセットメニュー。利用時間は2~3時間

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