里海隊
食材

アコヤ貝の貝柱 (宇和島市)

真珠貝とも呼ばれるアコヤ貝から獲れる海の恵み
アコヤ貝の貝柱
勾玉状の形をしたアコヤ貝の貝柱いかだ屋所有のいかだでアコヤ貝を養殖アコヤ貝の塩コショウ炒めは絶品アコヤ貝の塩コショウ炒めをつくる芝さん
アコヤ貝の貝柱

自らが所有するいかだで食用のアコヤ貝を養殖

宇和海の豊かな恵みがギュッとつまっている。宇和島市は真珠の町として全国的に知られており、その母貝でもある『アコヤ貝の貝柱』は、さまざまな料理で使用されている。貝1個につき1つずつ入っており、一般的には毎年12~2月の3カ月間、真珠の玉を取り出す際の副産物として収穫されている。現在では食用専門のアコヤ貝を養殖しているところも増えてきた。

のどかな風景が広がる下波(したば)地区で食堂『いかだ屋』を経営する芝磯美さんは、新鮮な漁師料理を提供するかたわら、食用のアコヤ貝の母貝を年間約5万個養殖。真珠をつくるためのものとは違い、貝柱の部分が大きくなるものを育てている。通常、成長には3~4年かかるのだが、いかだ屋では1年半で手ごろなサイズに成長させており、年間を通してお客さんにいつでも提供できるようにしている。

塩コショウ炒めやフライにすると絶品

1990年代のアコヤ貝の大量へい死をきっかけに、貝柱が一躍、注目されるようになった。以前は真珠を取り出す作業のお手伝いの人々におみやげとして配る、いわばタダ同然の食材だった。ところが、真珠養殖が下降気味になって品薄となると、貝柱は高級食材として認識されるようになった。

『いかだ屋』では、さまざまな料理でもてなしてくれる。特に、貝柱の塩コショウ炒めやフライは絶品。外部とのコラボにも数多く取り組んでおり、地元の宇和島水産高校とのコラボでせんべいをつくったり、貝柱にしいたけを混ぜたハンバーガーなどの制作にも取り組んでいる。

芝さんは製造から販売まで踏み込んだ6次産業化にも挑戦している。また、貝柱を冷凍し、粉末状にしてハンドクリームなどの化粧品を製造。さらには、貝肉部分にタウリンやコラーゲンなどの成分が含まれていることが判明し、大学関係者や研究者と協力して、医療分野での活用も視野に入れている。食材だけでなく、さまざまな用途で使われるアコヤ貝に、今後も注目大だ。
ここに注目!
アコヤ貝は阿古屋(現愛知県阿久比町)周辺で獲れた真珠を阿古屋珠(あこやだま)と呼んだことに由来。貝殻の内側に異物が混入すると異物に真珠層を巻く。生産地は宇和海、長崎の大村湾や三重県の志摩が有名。
商品データ アコヤ貝の貝柱
いかだ屋 芝磯美さん
食堂経営と並行して食用アコヤ貝を養殖
店舗名 いかだ屋
住所 愛媛県宇和島市下波4737
営業時間 要予約
定休日 不定休
TEL 0895-29-0768
FAX 0895-29-0831
URL
その他 いかだ屋は基本的に1日1組限定。1人3500円からのセットメニュー。利用時間は2時間~3時間

関連リンク
関連ファイル