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スイーツ

ヒット焼 (新居浜市)

一発ホームランよりコツコツ連打
ヒット焼
ヒット焼断面ヒット焼けやき屋登道店店主の高橋眞喜子さん(左)と息子さん
ヒット焼

ホームラン食堂時代からの名物まんじゅう

茶色のテント生地の看板に大きく書かれた『ヒット焼』の文字。店舗の前にある大きなソフトクリームの立体看板、入り口のオレンジ色ののれんに懐かしさを感じる。現在、新居浜市『登り道サンロード』にある『甘味処けやき屋』は、1956年『ホームラン食堂』という名前で市営球場近くに開店した。

丸い小さなホットケーキのような形の生地に、あんこははみ出さんばかり。これが新居浜で愛され続けている庶民の味、けやき屋の『ヒット焼』である。「ホームランよりもヒットの方がよく出るから」という理由で先代が名付けたそうだ。ヒット焼は現在、どら焼きに似た丸い形をしているが、発売当初は円柱形だった。焼き続けるほどに鉄板に穴が開いてきたため、生地が裏返しやすいこの形に移行してきたらしい。

新居浜市民の心にヒット

ここ新居浜では誰もが知るお菓子。「親子2代に渡って買いに来るファンもいるんですよ」と、2代目店主・高橋眞喜子さんは顔をほころばせる。

ヒット焼に使われるあんこは高橋さんが毎朝炊く。さすがに夏場は売れ行きが落ちることもあるが、1日たりともあんこを炊くのを欠かしたことがないのが高橋さんの誇り。夏の盛りには、着ていた洋服が夕方には乾いた汗で真っ白になる。それでも、高橋さんは1日も休まず、あんこを炊き続ける。

北海道産のあずきが不作で、値段が高騰した時にも、変わらず北海道産の大手亡豆(おおてぼ)を使い続けた。カナダ産の大手亡豆を勧められたこともあったが、「他の人には味の違いがわからなくても、私や息子にはわかります」
手間暇を惜しむと、味に出る。それが高橋さんの信条でもあり、持論でもある。

店には先代の店長の写真が飾ってある。「誠実な生き方をしてきた両親に、申し訳ないことをしたらいけない」と、言いながら高橋さんはヒット焼を焼き続ける。
ここに注目!
ヒット焼きは黒あん以外に白あんもある。黒あんより甘さひかえめ。手亡豆(てぼまめ)という最上級品の白インゲン豆を使用。どちらもできたてアツアツをほおばってほしい。
商品データ 小麦粉、膨張材、卵、あずき、手亡豆、砂糖他
店舗名 甘味処 けやき屋 登道店
住所 愛媛県新居浜市徳常町5-30
営業時間 10:00~20:00
定休日 日曜日
TEL 0897-32-1040
FAX
URL
その他 JR新居浜駅から2273メートル
駐車場あり

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