里山隊
スイーツ

ひうち焼き (四国中央市)

小林一茶の詠んだ景色をお菓子で再現
ひうち焼き
ひうち焼き丸亀屋篠原さんご一家旧伊予三島の本町商店街
ひうち焼き

今は昔、燧灘の景色

昔、四国中央市の海岸は松並木に縁どられた砂浜だった。旧川之江市まで続く海岸線にはにぎわう海水浴場もあった。俳人・小林一茶が地元の名所、八綱浦(やつなうら)の松並木から燧灘(ひうちなだ)を見渡して静けしや春の三島の帆掛け船」と一句詠む、そんな白砂の浜だった。

いま、その後には製紙会社の大工場が立ち並び、その風情は記憶に頼るしかない。昔を忍ぶよすがとなるのが、三島名物『ひうち焼き』ではないだろうか。百砂青松(はくさせいしょう)の景色はひうち焼きの表面の焼目に映しだされ、芥子(けし)粒は砂浜を、焼きむらは燧灘の島々を表しているそうだ。

昔ながらの材料で飽きのこない味

旧伊予三島の本町商店街に『ひうち焼き本舗丸亀屋』がある。大きめのショーウィンドウには紅葉をしつらえ、掃き清められた店先は、四季折々の飾り物でかわいらしく整えられている。

『ひうち焼き』には昔どこかで食べたような不思議な味わいがある。芥子の実のアクセントが香ばしく、ふっくらしたクッキーのような、平たいまんじゅうのような、もっちりとした食感。創業当時と変わらぬ製法で、1枚づつ鉄板にのせ手焼きで製造している。昔ながらの材料でつくった飽きのこない味は、市民に長らく愛されている。結婚や就職などで四国中央市を離れた人が帰省した時には、このひうち焼きを必ず買うという。

乳児園や保育園のおやつとしても重宝されているそうだ。添加物や合成甘味料使用の市販の菓子とは違い、かみしめるほどにほんのりとした甘さが広がるひうち焼きは地元の子どもたちの食育につながっている。
ここに注目!
こね合わせから型ぬき、1枚1枚の焼きあげまですべて手作業。添加物等は一切使用していない。遠景に見えるが、実は八角形の抜型で抜いている。
商品データ 小麦粉、はちみつ、卵、砂糖、芥子の実他
店舗名 ひうち焼き本舗 菓舗 丸亀屋
住所 愛媛県四国中央市三島中央2丁目13-11
営業時間 8:30~19:30
定休日 木曜日
TEL 0896-23-2291
FAX 0896-23-2224
URL
その他 JR伊予三島駅から527メートル
駐車場あり

関連リンク
関連ファイル