里海隊
加工食品

宇和島じゃこ天 (宇和島市)

魚の栄養素を凝縮した宇和島市民のソウルフード
宇和島じゃこ天
すり身を型に入れ油のなかに投入パックでも販売笑顔がすてきな河内屋社長きさいや広場内「河内屋蒲鉾あげたて家」
宇和島じゃこ天

ふっくらしていて、プリプリ感も十分

宇和島市民のソウルフードといえば、やっぱり『宇和島じゃこ天』だろう。揚げたてアツアツをファストフード感覚で食べられると聞き、道の駅『きさいや広場』へ向かった。1848年創業の老舗『河内屋蒲鉾』が出店する『あげたて家』に向かうと、多くのお客さんが買い求めていた。

窓越しに揚げているところを見学できる。専用の板に魚のすり身を入れ、ヘラで平らにすると、その場で油のなかへ。ふわっと膨らむ光景を見ていると、おなかが減ってきた。
「はい、アツアツですよ」と、店員さんが竹串に刺したじゃこ天を渡してくれた。ひと口かむと、ジュワーッと出汁が出てきた。プリプリ感もあって、かみ応えがある。

ミクロン単位の加工でジャリジャリ感もなし

河内屋蒲鉾の社長を務める河内屋さんは「柔らかいのに弾力があるのがウチのこだわり。ジャリジャリ感がないのも特徴です」と胸を張る。すり身の原材料となるヒイラギは丸ごと、ホタルジャコやアジなどは部分ごとに分けた後に、ミクロン単位の加工ができる『ミクロンカッター』ですり潰す。そうすることで、かんだ時のジャリジャリとした食感がなくなる。他店よりも濃い茶色になっているのもそのためだ。また、通常は6ミリ程度の厚さであるのに対して、こちらは10ミリもある。栄養素もギッシリで、ボリューム感がある。

宇和島の一般家庭では「冷蔵庫を開ければ、必ず入っている」という『宇和島じゃこ天』は、うどんやチャーハン、お好み焼きにも肉やイカの代わりに入っている。河内屋さんは「そのまま食べるのもいいし、マヨネーズやゆずこしょうをつけてもおいしいですよ」とおいしい食べ方を教えてくれた。酒のつまみにも合いそうだ。

河内屋さんは言う。
「じゃこ天を説明する時、一般的に“さつまあげのようなもの”と言われるので、ネームバリューでさつまあげを逆転できるようにしたい」
インターネット販売だけでなく、県外からの観光客も増え、知名度は徐々に上がりつつある。だが、宇和島市民に愛される伝統の味は、やっぱり宇和島に来て味わってこそわかる。
ここに注目!
宇和島じゃこ天は江戸時代に宇和島藩の初代藩主・伊達秀宗が故郷・仙台をしのんで、職人につくらせたのが始まりとされる。愛媛県内では「天ぷら」と呼ばれることもあり、八幡浜では特にそう呼ばれることが多い。
商品データ ヒイラギ、ホタルジャコ、アジ、グチ他
店舗名 河内屋蒲鉾 あげたて家
住所 愛媛県宇和島市弁天町1丁目318-16
営業時間 9:00~18:00
定休日 年中無休
TEL 0895-22-0567
FAX
URL http://www.kawachiya1848.co.jp/
その他 JR宇和島駅から車で5分、駐車場あり

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