里山隊
郷土料理

川魚のいくら丼 (大洲市)

清流の珍味をたっぷり乗せた期間限定のどんぶり
川魚のいくら丼(ニジマス)
あまごの里釣り堀兼いけすいけすには沢の水をそのまま引いている梅木さんご夫婦
川魚のいくら丼(ニジマス)

清流の水で育った川魚の卵

大洲市河辺町は、坂本龍馬の脱藩の道がある山深い町。水の流れに沿ってできたような脱藩の道は草深く、当時そのままに驚くほど細い。「夜明けの道の記念碑」からほど近い『あまごの里』では、清流を引き込んだいけすで育った新鮮な川魚と旬の里山の味を提供している。

川魚は低い水温や水の清涼さが決め手になるので、人里離れた山里の上流域など養殖場所が限定されるそうで「清流に住む川魚が育てられる環境はここしかない。いずれは河辺町の特産物にしていきたい」と、3代目社長の梅木健一さんは夢を語る。

炭火であぶったあまごの塩焼き、薪でじっくりお茶と炊き上げた甘露煮、1人前にあまごが2匹も入った料理研究家・土居勝氏直伝の雑炊など、同店ならではの手の込んだ料理に目移りしてしまうが、珍しい川魚の卵を使ったどんぶり『川魚のいくら丼』をチョイスすることにした。

魚卵は養殖の副産物。特にあまごは卵を取ると同時に死んでしまうので、魚卵を取るためだけに養殖しているところはない。これまでは近隣の人や知り合いのみで消費していたという他では食べられない珍味だ。

よそでは食べられない山里ならではの味

『川魚のいくら丼』は川魚の刺し身の上に、白いご飯が見えないほどたっぷりと魚卵をのせたぜいたくなどんぶり。食べる直前にわさび醤油を回しかける。一般的に“いくら”と言えば鮭の魚卵で、しょうゆ漬けにして食べることが多いが、同店では素材の味をお客様の舌で味わってほしいとあえてしょうゆ漬けにはしていない。

金色に輝くニジマスの卵は、淡泊でクセのないおいしさ。プチプチとした食感は鮭のいくらと同様で、一回り小つぶ。分厚く切られた川魚の刺し身は脂がのっていて、舌の上でとろけそうだ。「いくらと言えば海のもの」という常識がひっくり返る、飽きが来ない味だ。

川魚のいくら丼に使用される魚卵と刺し身は、同店で養殖しているあまご、ニジマス、イワナで魚体の旬に合わせて適宜変更される。その年に獲れた魚卵のストックがなくなれば、いくら丼も終わり。旬のおいしさを味わうには、産卵期の11月から翌年2月までがベストのようだ。同地では雪が積もることも多いが、それを押してでも食べに行く価値はありそう。雪景色の中で食べる、山郷ならではのいくら丼は格別な味だろう。
ここに注目!
大洲市認定の「大洲ええモンセレクション」に選ばれた「あまごの甘露煮」は炭火であぶったあまごを自家栽培の茶で骨まで柔らかく炊き上げたもの。隠し味にハチミツを使った甘辛い味付けで人気だ。
商品データ 魚卵(あまご、ニジマス、イワナ)、もみのり、ねぎ、薬味、白米、しょうゆ他
店舗名 あまごの里
住所 愛媛県大洲市河辺町北平4293
営業時間 10時~18時
定休日 元日
TEL 0893-39-2915
FAX 0893-39-2915
URL http://hb9.seikyou.ne.jp/home/amagonosato/INDEX.HTM
その他 大洲市役場より無料バスあり

関連リンク
関連ファイル