里海隊
加工食品

まるとっと (東温市)

山のふもとの干物屋さんが作る、まるごと骨まで食べられる干物
まるとっと(アジ・みりん味)
まるとっとは種類もいろいろ高圧釜で骨を柔らかくするやさしい笑顔の八木さん商品はすべて自社工場で加工
まるとっと(アジ・みりん味)

石鎚山系の地下水が味の秘密

愛媛県東温市。緑と田畑に囲まれた山のふもとに、『キシモト』本社工場がある。“まるごと骨まで食べられる干物”『まるとっと』で知られる干物の会社が、なぜ海から遠い山のふもとに?

「ここだと石鎚山系のおいしい地下水が使えるんですよ。ミネラルも豊富で、干物作りにぴったりなんです」。そう教えてくれたのは工場長の八木さん。「この裏に川があって、梅雨時にはホタルが見れますよ」と微笑んだ。清流にしか生息しないホタルを見ることができる、自然豊かな場所でキシモトの干物は作られている。

同社は創業当初、松山市内で乾物の販売を行っていた。1989年ごろに、先行きを見据え自社商品開発に着手。完成したアジの開きが評判を呼び、急速に業績を伸ばした。

商品開発に当たっては県の産業技術研究所の協力を仰ぎ、連携を密にしてきた。その縁から「施設のお年寄りから、昔みたいにお頭付きの魚を食べたいという声が出ている。何とかそういうものを作れないか」と、声が掛かった。

通常の干物と比べ約40倍ものカルシウム

そもそもの話は、聖カタリナ大学の社会福祉学部(当時)の学生から。愛媛県、大学教授、生徒を交えての会議が行われ、開発がスタートした。高温高圧処理による“骨まで食べられる干物”を目指した。

八木さんは「技術的なことは頭の中では分かっていましたが、実際商品化するとなると、いろいろ問題点が出てきまして」と振り返った。次々と現れる問題に悪戦苦闘したが、思わぬ利点もあった。「高圧処理することで、塩が干物全体に浸透するんですね。通常、干物作りに使う半分以下の塩の量でしっかり味がつく」。試行錯誤を繰り返し、試食会を重ね、丸1年の時間を費やして『まるとっと』が完成した。

魚は真空パックされており、調理は電子レンジまたは湯せんで温めるだけ。骨まで全部食べられるので、パスタやグラタンなどアレンジメニューにも使い勝手がいい。お年寄りや小さな子どもも安心して食べられる。しかも通常の干物と比べ、約40倍ものカルシウムが摂取できる。添加物、保存料も一切使用していない。もちろん、味は人気干物屋の評判通り。おいしくて食べやすく栄養満点。いいことづくめの新しい干物だ。
ここに注目!
まるとっとシリーズはアジ、サンマ、イカ、ホッケ、鯛がある。名前の由来は“まるごと”の“まる”と、魚を指す方言“魚魚(とと)”から。
商品データ アジ、塩他
店舗名 キシモト
住所 愛媛県東温市則之内693
営業時間 9:00~18:00
定休日 土・日・祝日
TEL 089-966-6060
FAX 089-966-6360
URL http://www.kishimoto-web.com/
その他 松山自動車道川内ICから車で約10分

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