里海隊
食材

黒め塩 (伊方町)

三崎の漁師がつくる、こだわりの塩
黒め塩
原材料のクロメクロメは塩釜でじっくりと煮つめる三崎漁協内にある塩釜人気商品の「黒め塩ぼーろ」
黒め塩

ミネラルは通常の塩の7倍

日本一細長い半島・佐田岬半島に位置する伊方町の沖合は、豊後水道の速い潮流が流れ込み、きれいな海水が入ってくることで知られる。三崎湾近くにある『三崎漁業協同組合』では、この恵まれた環境で育った昆布の一種『クロメ』を使った『黒め塩』を製造・販売。身が柔らかいとされる毎年2、3月に収穫したものからつくっている。通常の塩の約7倍のミネラルが含まれており、体にもやさしい味として注目されている。

こげ茶色の黒め塩をなめてみた。通常の塩と比較すると、しょっぱさはきつくなく、どちらかといえば柔らかい味。まろやかさが徐々に口のなかに広がっていく。加工主任の梶原さんは「普通の塩とは味が微妙に違っていて、そんなに辛くはない。トゲトゲしたものがないですから」と説明。魚料理にも合うそうで「刺し身には、しょうゆの代わりにつけて食べてもイケますよ」と教えてくれた。酒といっしょにいただけば、おいしそうだ。

経験と知識が要求される手づくり製法

『黒め塩』は手づくり製法で大量生産ができないため、貴重な商品である。採取してきたクロメを1日かけて天日干し。乾燥したものを海水といっしょに塩釜で約4時間煮つめ、海水をこした後、さらに約8時間煮つめる。塩の結晶ができると脱水をし、再び天日干し。釜で空煎りし、ふるいにかけて選別し、完成する。梶原さんは「2日かかって3キロしか取れない」と説明。気候や季節によってクロメと海水の状態が変化するため、製造が難しく、長年の経験と知識が必要とされる。

『三崎漁業協同組合』のブランド魚でもある岬(はな)あじ、岬さばなどの干物は黒め塩を入れた海水に漬けて製造。また、伊方町の『うにまんじゅうの田村菓子舗』では、コラボ商品として『黒め塩ぼーろ』を販売。ひと口サイズで食べられることから、女性にも人気。店主の田村さんは「5本の指に入る売れ筋商品です」と説明した。
三崎の漁師と奥様たちが手間ひまかけてつくる、こだわりの塩。他ではマネのできない味がひと粒、ひと粒に染み込んでいる。
ここに注目!
クロメは食品以外にも、美容の分野でも商品開発がされている。フロロタンニンという成分には活性酸素や紫外線から髪と頭皮を保護する効果があり、白髪染めのヘアカラートリートメントなどに活用されている。
商品データ クロメ、海水
店舗名 三崎漁業協同組合
住所 愛媛県西宇和郡伊方町串19
営業時間 8:00~17:00
定休日 土曜日
TEL 0894-56-0285
FAX 0894-56-0285
URL http://www.misaki.or.jp/
その他 JR八幡浜駅から車で75分、「うにまんじゅうの田村菓子舗」は住所: 愛媛県西宇和郡伊方町二名津95、営業時間: 7:00~20:00、定休日:日曜日、電話:0894-54-0627、FAX: 0894-54-0628

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