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塩パン (松前町)

飛ぶように売れるバターたっぷり塩味のパン
塩パン
空洞がカリッとしたおいしさの秘密工房内スペイン石窯工房 パンメゾン平田将武さん
塩パン

1日6000個も売れるパン

松山市から重信川を渡り伊予郡松前町に入ると、広々と開けた田園地帯が続く。松前町に1日6000個も売れるパンがあるといううわさを聞きつけ、足を伸ばした。

坊っちゃんスタジアムのすぐ近く、国道56号から外れた田んぼの真ん中に、童話のお菓子の家のようなかわいらしいベーカリー『スペイン石窯工房 パンメゾン』がある。同店は八幡浜本店に次ぐ2号店。店長の平田将武さんは「この風が渡るロケーションにほれこんで」この地に店を構えたそうだ。

『塩パン』は同店の看板商品。平日でも店はお客さんであふれている。スタッフの活気ある声が響き、焼きたてのパンとバターの香ばしい香りが店中に立ち込めている。どの客のトレイにも複数の塩パンがのっている。山積みになった塩パンのかごはあっという間に空になり、そこへ次々と焼きたてが補充されていく。

20人程度いるスタッフのなかでも、塩パンを焼くことができる人はたった4人。オーブンをフル稼働して、常に焼き続けることで、品薄を回避しているのだそうだ。平田さんは「予約のお客様でお1人で470個買われたかたもいらっしゃいますよ」と教えてくれた。

3種類の違う食感でいくらでも食べられる

『塩パン』は先代が試行錯誤の末に作り上げたレシピ。八幡浜市在住の高校生の口コミでブームに火がついた。原料は小麦、塩、バターなどオーソドックスだが、平田さんが「ウチ専用、独自にブレンドした粉を使っています」と言うように、そのすべてがこだわりぬいたものだ。

平田さんは「塩パンの魅力は食感だ」と断言。外側はパリッと中はもっちりと、そしてオーブンの天板にあふれ出したバターで底の部分はカリッとフライになり、一度に3種類の食感を味わうことができる。バターをたっぷり練り込んだ塩パンは内側に大きな空洞があるのが特徴で、その空洞がカリカリした軽い口当たりを引き出す秘密のようだ。

「パン屋は体がきついから」という父の反対を押し切って、後を継いだ。午前6時半の開店に合わせるために朝3時頃からパンを焼き始め、閉店後も夜の9時まで働くときもあるというが、疲れは見せない。「良いお店も持てたし、おいしいと喜んでもらえる。オープンスペースでお客さんと話すのもとても楽しい」と、平田さんはうれしいことを指折り数えてくれた。

人気があるからといって価格は上げたくないという気持ちは、先代と一緒。持論は「安くてしかもおいしいものを食べられることが幸せにつながる」。平田さんには、パンを焼くことが天職だという自覚があるのかもしれない。
ここに注目!
塩パンは購入数の制限があるので注意(予約以外)。イートスペースでは無料コーヒーを提供。平田さんのおすすめは『コロッケバンズ』。注文後にコロッケを揚げ、熱々の内にパンで挟んでくれる。所要時間は約5分。
商品データ 小麦粉、膨張材、塩、バター他
店舗名 スペイン石窯工房パンメゾン
住所 愛媛県伊予郡松前町大字中川原字新田406-1
営業時間 6:30~19:00 
定休日 火曜日
TEL 089-989-6387
FAX 089-989-6387
URL
その他 駐車場あり

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