里山隊
ご当地グルメ

醤油めし弁当 (松前町)

旅情を誘うJR松山駅の駅弁
醤油めし弁当
大相撲の番付表に似せた包み紙醤油めしは松山のふるさとの味鈴木弁当店鈴木太一郎さん
醤油めし弁当

濃いめの味付けで冷めてもうまい

列車の旅を一層楽しませてくれるのが駅弁。地方ごとに異なる味と地元食材で、旅情を高めてくれる。JR松山駅のご当地駅弁は『醤油めし』。しょうゆと季節の具材を飯に炊き込んだ松山地方の郷土料理を弁当に仕立てたものだ。

大相撲の番付表に似せた包み紙は、「びんだれ」「かままい」「ようたんぼ」「まがる」など、洋画家・徳本立憲によるデザインで伊予の方言があしらわれている。

茶色い醤油めしの上には錦糸卵がしきつめられ、サクランボとしいたけの旨煮が彩りを添える。おかずには切り干し大根や鶏肉、小芋、れんこん、ふき、たけのこなど季節の野菜や山菜の炊き合わせなど、いかにもしみじみと懐かしい惣菜が詰められている。色取りに添えられた箸休めは、松山名物の緋の蕪漬(ひのかぶらづけ)だ。

「発売以来およそ50年、弁当箱が木箱からプラスチックに変わったなどのマイナーチェンジはありますが、醤油めしの味は昔とまったく変わりません」と教えてくれたのは、創業1943年、鈴木弁当店の3代目にあたる鈴木太一郎さん。1960年に2代目の鈴木憲二さんによって考案された味を忠実に今に伝えている。

国鉄の時代から変わらない味

松山地方で祝い事の際に出されていた炊き込みご飯をアレンジした駅弁『醤油めし弁当』は、JRが国鉄だった頃から松山駅の味として人気で、仕出しも合わせると1日に700個以上も売れることもあるという。

駅弁は冷めた状態で食べられるため、少々濃いめの味付け。にんじん、シイタケやゴボウなどの具材と米を炊き込む際に、松山揚げを入れることによって味が引き締まるそうだ。季節によって味の濃さを変えたり、冬はご飯が固くなりやすいので水を多めに炊くなど、細やかな気配りは欠かせない。鈴木さんは家庭で作るレシピとそう変わりはないと前置きしつつも「味付けは濃口醤油だけではありません。しょうゆの割合、口伝の配合に秘密があります」と、笑う。自慢の味には理由があった。

傷みやすいものだから、作り置きはしない。当日作ったものを当日に売り切る。駅弁ブームの際にも「うちはうち、よそはよそ」と、堅実路線を貫いた。予讃線の旅は、今も昔も醤油めしとともにある。
ここに注目!
旅情を盛り上げてくれること間違いなしの醤油めし弁当は、JR松山駅構内や同キヨスク、三津浜港、松山観光港、伊予鉄高浜駅で販売中。醤油めしの仕出し弁当も可能。
商品データ 米、しょうゆ、出汁、ニンジン、シイタケ、ゴボウ、鶏肉、切り干し大根、レンコン、ふき、たけのこ、山菜など
店舗名 鈴木弁当店
住所 愛媛県伊予郡松前町浜752-6
営業時間 6:00~19:00
定休日 なし
TEL 089-984-2100
FAX 089-981-6388
URL
その他 伊予鉄道・松前駅より212メートル

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