里山隊
郷土料理

玉川焼き (今治市)

地元の具材をたっぷり混ぜ込んだアレンジ伊達巻き
玉川焼き
よくかき混ぜた後フライパンへ焼きあがった玉川焼き宇高さん玉川ダム湖周辺
玉川焼き

地元婦人会が発信する懐かしい味

高縄半島の中央部に位置する今治市玉川町。『伊予の3湯』のひとつ鈍川温泉を有し、今治の奥座敷と呼ばれる豊かな自然が自慢。町の中央部を流れる蒼社川は、今治市を潤し燧灘(ひうちなだ)に注ぐ。

玉川町の地元婦人会『玉川町特産品開発研究会』は、いなか寿司、イノシシ汁、シイタケの長寿煮、マコモタケの天ぷらとかき揚げなど、昔から地元に伝わる料理や地元で収穫した食材のレシピを地元NPO法人『玉川サイコー』のホームページ「玉川ねっと」にて発表している。

『玉川焼き』もその一つ。もともとは同会で地域の料理の小冊子を出版した際に、おせち料理の伊達巻をアレンジして考案された。卵の黄色、かまぼこのピンク色、ニラの緑、シイタケの茶色の華やかな色合いと、たっぷりと入った玉川町の特産品が自慢。かまぼこのピンク色は、玉川町の桜をイメージ。「ダム周辺の桜もきれいだけど、昔から有名な『桜通りの千疋峠(せんびきとうげ)』をイメージしているんですよ」とメンバーの宇高さんが教えてくれた。

空気を多く含ませて、ふわふわの仕上がりに

日本料理店などで供される「正式な」伊達巻は、卵液に白身魚のすり身や大和芋を入れることによってふんわりしあげるが、『玉川焼き』はシンプルな卵液で作るレシピながら、ふわふわの仕上がり。これは焼き上げる前に卵液にたっぷりと空気を含ませるからだ。

宇高さんは「卵焼きは、冷めるとどうしてもかたくなってしまう。卵液と具材を混ぜる時にフードプロセッサーを使うと、お菓子を作るときと同じようにたっぷりと空気を含んで冷めても柔らかく仕上がります」とコツを教えてくれた。焼き上がりを鬼すだれで巻いて、形を整えるとできあがり。

切り分けると、きめ細やかで厚みのある卵焼きに具材の色が映える。出汁をたっぷり含んでしっとりと仕上がった玉川焼きは、誰もがほっとするようなやさしい味わいで、ほんのりとした塩気があり、いくらでも食べられそう。

約50年前にこの地に嫁いできたという宇高さんは、「昔は今みたいに便利ではないから、子供を抱えていても、どんなに忙しくても、法事などで親戚が集まってきたら、その家の主婦が手料理をふるまったもの。そのときにこの卵焼きを添えたりしたね」と当時を振り返る。玉川ねっとでは玉川の懐かしい味を伝えるレシピ以外にも、玉川町の地域情報や歳時記などの情報を掲載している。
ここに注目!
伊予の3湯は、鈍川温泉、松山市の道後温泉、西条市の本谷温泉。鈍川渓谷の岩隙より湧き出す源泉は、ラドンの含有量が多く、「美人の湯」といわれる。
商品データ 卵、赤板(かまぼこ)、 シイタケの甘煮、ニラ、砂糖、塩、サラダ油
店舗名 協力:玉川町特産品開発研究会
住所 愛媛県今治市玉川町三反地甲10-1 今治市役所玉川支所内 NPO法人玉川サイコー 
営業時間
定休日
TEL 0898-39-1209
FAX
URL http://www.tamagawa-net.jp/
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