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スイーツ

パン豆 (西条市)

米を爆(は)ぜさせた伝統菓子がリニューアル
パン豆
ひなのやのパン豆は固めてあり食べやすいひなのやひなのや玉井大蔵さん
パン豆

ポン菓子、パットライスなど呼び方はいろいろ

高縄半島の一角を占める西条市丹原町は、柿やキウイフルーツの産地、そして石鎚山からあふれ出す潤沢な伏流水によって米どころとしても知られている。田園風景が広がる平野部と四国山地の山麓が緩やかに傾斜してつながる町だ。

西条市近郊には『パン豆』と呼ばれ、昔から婚礼の引き出物に使用されるなど、郷土に根付いた菓子がある。米を穀類膨張機と呼ばれる圧力釜で加圧し、爆発音を伴いながら弾けさせた菓子で、この音からポン菓子やドンなど呼び名が付いた。ポン菓子、パットライス、たん豆、パフ、ドン、とんまめ、ぽっかん菓子、ばくだん、こめはぜなど、地域によっていろいろな名称がある。

『ひなのや』は「丹原町の山手 柿畑の奥にひいばあちゃんが住んでいた空き家がありまして、そこで、せっせとパン豆を作っております」というキャッチコピー通りの、昔風の民家を改装した店舗でパン豆を製造販売している。

しゃれたパッケージと豊富なフレーバーで人気

代表取締役の玉井大蔵さんは大学卒業後、電機メーカーに就職。その後実家の家業を継いで、農機具の営業をしていた。「米が安いからいかんのよ(いけない)」という農家の話を聞くうちに、それならば「米を高く売るには?米に付加価値を付けるため、加工をしたらいいのではないか」と思いついた。

これが転機となり、『パン豆』製造にのりだすことに。折しも、田んぼを譲ってくれた人がいて、背中を押してくれた。「お米を作ろうというよりも、お米を加工したいというのが原点になっているかもしれませんね」と話す。現在は自分の田んぼの米だけでは原料が足りず、近郊の農家の米も使う。

『ひなのや』のパン豆の特徴はその豊富なフレーバーにある。懐かしい昔ながらの米のパフに、キャラメル、いよかん、玄米キビ砂糖のほか季節限定のイチゴ、抹茶、シナモンシュガー、くるみ、チョコレートなど、多彩な味つけでこれまでパン豆を食べたことのない若者層にアプローチ。おしゃれなパッケージデザインも魅力となり、主に首都圏で販路を広げている。伝統のお菓子は、枠にとらわれず今も進化を遂げている。
ここに注目!
アメリカで発明されたお菓子。英語では「puffed rice」、松山市近郊ではパットライス、ポン菓子と呼ばれ、移動販売業者が軽トラックに小型の窯を摘んで、空き地やイベントなどで販売していることも。
商品データ うるち米、砂糖、水あめ、菜種油、食塩、伊予柑ピール他
店舗名 ひなのや
住所 愛媛県西条市丹原町高松925-2
営業時間 11:00~17:00
定休日 月曜日、第2日曜日
TEL 0898-68-0833
FAX 0898-68-3395
URL http://hinanoya.co.jp/
その他 松山自動車道・いよ小松ICから車で約20分

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