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醤油アイス (西条市)

ほんのり塩味がバニラアイスの甘さを引き立てる
醤油アイス
三星食品工業の出汁醤油ラインナップ三星食品工業三星食品工業の出汁醤油ラインナップ桑村拓矢さん
醤油アイス

しょうゆとアイスの意外なコラボ

西日本最高峰の石鎚山の麓に位置する町、西条市。石鎚山から潤沢に湧き出る清涼な水に恵まれ、酒蔵や菓子店、豆腐店など水の恩恵を受ける業種が多い。しょうゆ蔵もそのうちの一つ。『三星食品工業』は愛媛で一番の老舗だった『愛星(あいぼし)醤油』の味を引き継ぐために生まれた会社だ。

同社企画販売を担当する桑村拓矢さんは「西条と言えば水。酒でも地域で味が違うようにしょうゆも味が違う。うちのしょうゆは、水のおかげか女性的な、しなやかな味だと料理屋さんなどに言われることが多いです」と自慢する。同社のしょうゆは素材の味を生かす味だと評価されている。

創業1959年、設立から50余年の同社も、いまやしょうゆよりも出汁醤油やポン酢にシェアが傾きつつある。「若い人のしょうゆ離れは深刻。だからこそ味を知ってもらうことから始めたい」と、それまで業務用のみだった同社製品を、消費者が手軽に購入しやすい小瓶に変更。また、商品ラインナップを幅広く展開し、関心の薄い若年層にアプローチをかける。

しょうゆ離れの若者をターゲットに

周知活動の一環として『醤油アイス』を開発。現在、イベントにも精力的に出店している。「アイスクリームを食べた人の口コミで、うちのしょうゆを知ってもらえる。アイスを食べた人やウワサを聞いた人が、イベント後にしょうゆを買いに来てくれることもあるんですよ」と、狙いが当たったことに相好を崩す。

醤油アイスは、バニラアイスに選び抜いた同店の特製醤油を回しかけ、キャラメル味のパン豆をトッピング。ほんの少ししょうゆが入ることで、バニラの甘さがより際立っている。口に含むとほのかにしょうゆが香り、例えるなら和風にアレンジしたカラメルのような味。甘すぎず口当たりもよく、ほとんど塩辛さは感じない。ふりかけられたパン豆の香ばしさが絶妙で、食べ終わるのが惜しいほどだ。あえてコーンは使わずカップ形式にしたのは、パン豆の食感とバッティングを避けるためだという。

アイス用のしょうゆには同店のラインナップの中で濃口醤油の中でも、うま味が強く、より濃いものをチョイス。「しょうゆの香りは残したいが、塩分が勝ちすぎると甘じょっぱくなってしまうので、塩分を抑え、しょうゆの濃度が高いものを使用しています」と、桑村さんはおいしさの秘密を教えてくれた。

しょうゆづくりのこだわりは、清潔清浄。そしてひと手間ひと手間を惜しまずに丁寧に作ること。「風土と自然が作るものだから、作り手ができることは限られます」。そんなしょうゆを使ったアイスクリームだからこそ、作り手のこだわりと気概がダイレクトに届くのかもしれない。
ここに注目!
しょうゆは地域色が強く、地方によって味が違う。全国のしょうゆメーカーの数は最盛期には1万社を超えていたそうだが、現在は約1600社程度と言われている。
商品データ 乳製品、砂糖、乳化剤、卵、大豆他
店舗名 三星食品工業
住所 愛媛県西条市丹原町池田1087-1 
営業時間 9:00~17:00
定休日 日曜日・不定休
TEL 0898-68-7788
FAX 0898-68-7813
URL http://mitubosi7788.com/company.html
その他 同店人気のあいみシリーズは、秘伝の出汁と瀬戸内産イリコ、北海道産真昆布、愛媛県産干し椎茸を使用した出汁醤油で無添加

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