里山隊
郷土料理

三里膳 (西予市)

三里四方で採れる食材にこだわった日替わり定食
三里膳
池田屋池田屋池田屋池田さんご夫婦(左が千枝さん)
三里膳

米に味噌に野菜…西予の旬をすべて食らう

西予市宇和町卯之町は、明治の学舎や江戸時代の町並みが残る情緒豊かな土地。「文化の香る町」として知られ、明治15年築で四国最古の小学校・開明学校や高野長英の隠れ家、白壁の町屋など歴史を感じる風景が今も当時のまま残り、旅人の心をとらえている。

卯之町にある『池田屋』は、なまこ壁に格子戸の古色あふれる築200年の酒蔵。土間であった部分をフローリングに改装し、喫茶兼ギャラリーを開設。陶器や手芸品、絵画など町内外の作家や小中学生の作品が月替わりで展示されている。

室内には格子戸から穏やかな外光が入り、天井には重厚な梁(はり)が張り巡らされている。昔ながらの落ち着いた雰囲気のなかで食べる『三里膳』が人気を呼んでいる。卯之町を中心に三里(約12キロ)四方で採れる食材にこだわった日替わり定食。「三里四方の食によれば病知らず」とのことわざを元に、地元の新鮮な野菜や魚をふんだんに使用した地産地消の料理膳だ。「地元の人がいつも食べているものなんですよ」と池田屋の渡邉千枝さんは話す。

地産地消で「病知らず」

主料理に汁物、季節の小鉢がテーブルにズラリと並ぶが、料金は650円とリーズナブル。旬のものだけのメニューなので原価を抑えられ、この値段で提供できるそうだ。料理を盛りつける器は昔、酒蔵で働いていた人たちが使っていたもの。料理はすべて手作りのため、1日限定30食となっている。

「この地方の普通の家庭料理ですよ」と、千枝さんは謙そんするが、アユの塩焼きであったり、ウドやタラの芽のてんぷらであったり、季節ごと日ごとに趣向が変わるため、観光客だけでなく地元のファンも多い。味付けは「しいて言えば、母から伝わった渡邊家の味だ」と笑う。

食材を12キロ四方で採れたものとすると、食材も限られてしまうのではないかと素朴な疑問がわくが「西予市は米どころだから、いいお米もあり、味噌やしょうゆなど発酵食品もいっぱいあるし、野菜もいろいろ採れます。自慢できるものがいっぱいあるから、よそからものを買わなくても大丈夫。十分素材があるんです」と千枝さんは力強く答えてくれた。『三里膳』が誕生した背景には、こんな自然体の地産地消への思いがある。
ここに注目!
池田屋の隣にある民家には幕末の偉人・高野長英が潜んでいた「からくりの間」がある。渡邊さんの自宅でもあり、予約すれば室内を見せてくれる。
商品データ アユ、ウド、タラの芽他、季節の旬の食材
店舗名 池田屋
住所 愛媛県西予市宇和町卯之町4丁目331
営業時間 月、火、木、日曜:10:00~18:00 金、土曜日:10:00~22:00
定休日 水曜日
TEL 0894-62-0223
FAX
URL http://www9.ocn.ne.jp/~ikedaya/
その他 JR卯之町駅から650メートル

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