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スイーツ

赤いあんこのタルト (愛南町)

祝いごとでも食べられる縁起のいい和菓子
赤いあんこのタルト
帆船の絵が入ったパッケージヨーカンパン(右)も人気商品のひとつ赤いあんこのタルトを手に笑顔の吉田さんサカエヤ本舗
赤いあんこのタルト

しっとりした生地にあっさりしたあんこ

どこか懐かしさを感じさせてくれる和菓子だ。宇和海を望む愛南町。シンボルタワーでもある宇和海展望タワーを見ながら県道34号を走ると、創業50余年のパン&和菓子店『サカエヤ本舗』が見えてくる。閑静な住宅街のなかにあり、レトロな雰囲気を感じさせる店内に入ると、一風変わったタルトを見つけた。通常の黒いあんこのタルトの横に並べられている『赤いあんこのタルト』を購入した。

同店の赤いあんこは白あんではなく、通常の黒あんに赤い着色料を混ぜてつくったもの。白いカステラ生地でていねいに巻かれてある。少し厚めに切っていくと、断面は「の」の字になっていて、あんこがぎっしり。カステラ生地はしっとりとしていて柔らかい。店内の製造工場で練っているあんこは、店主の吉田さんが「味がしつこくならないように、あっさりとしたものを」と研究を重ねてたどり着いた味。なるほど、これなら甘いものが苦手な人でも食べられそうだ。

地域住民にも愛される懐かしい味

現在は看板商品の『ヨーカンパン』を中心にパンを製造・販売。『サカエヤ本舗』は、元々が和菓子店。開店当初から黒いあんこのタルトを販売していたが、常連客から「赤いタルトも出してほしい」というリクエストをもらい、つくり始めた。年配のお客さんが多いことから、あんこに加える砂糖のあんばいにも工夫を加え、甘くなりすぎないようにしている。

南予地方では、誕生祝いや祝言などの祝いごとの席で出される皿鉢(さわち)料理のなかに「おめでたい」との意味を込めて、かまぼこやようかんなどと一緒に大皿に盛られている。また、開店当初からの常連客のなかには、家族に贈るためにと数十本まとめて購入する人も多いそうだ。

中予地方ではあまり見られないことから、珍しさも手伝って、観光客が多く買い求めるという。関東地方からの注文も多いそうだ。現在ではタルトの売上の7割を占める『赤いあんこのタルト』。地域住民から愛される和菓子であり、同時に郷愁を誘う味でもある。
ここに注目!
タルトはポルトガルから伝わり、江戸時代に松山藩主・松平定行が長崎でカステラでジャムを巻いたタルトを食べて気に入り、城下に広めたという。砂糖がぜいたく品だった当時は高級品で、武士のお茶会でふるまわれた。
商品データ あずき、砂糖、小麦粉、卵、着色料他
店舗名 サカエヤ本舗
住所 愛媛県南宇和郡愛南町船越764-2
営業時間 8:00~19:00
定休日 第1第3日曜日
TEL 0895-82-0676
FAX 0895-82-0689
URL
その他 道の駅「みしょうMIC」から車で10分、駐車場あり

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