里山隊
アルコール

ちんち (西予市)

20余年の時が育んだ粕取焼酎
ちんち
看板商品は「清酒 玉川」コンサートなども開催される蔵池田屋代表の渡邉さん夫妻
ちんち

味に丸みのある熟成された蒸留酒

西予市宇和町の中心に位置する卯之町は重要伝統的建造群保存地区に指定され「文化の香る町」と言われている。同地区には江戸時代から昭和初期の商屋が立ち並んでおり、国の重要文化財である開明学校、市指定文化財の末光家住宅・鳥居門などがある。また、江戸時代に日本で医学教育を行ったドイツ医師シーボルトの娘・イネや、蘭学者の二宮敬作らを生んだ場所としても知られ、現在は全国から多くの観光客が訪れている。

観光コースのなかにも含まれている「鳥居門」を擁する重厚な酒蔵が『池田屋』だ。建物は鳥居半兵衛により1834年に建てられたが、庄屋にしては門が立派すぎるという理由から、半兵衛が小さな村に左遷されたという豪勢なものだ。

現在『最進酒造』の名で『玉川』をはじめとする数種類の日本酒を販売しており、醸造は西条市の酒蔵に委託している。また、由緒ある蔵を活用し、喫茶・ギャラリー『中町池田屋』として料理や飲みものをふるまったり、地元の住民によるさまざまな作品展示やライブイベントの場所としても活用されている。

香り控えめですっきりとした味わい

日本酒製造が中心の『最進酒造』がつくる焼酎『ちんち』は清酒の酒粕を原料とする粕取り焼酎。酒粕から再度もろみを作り、それを蒸留したものだ。醸造後20年間、タンクで保管されたちんちは、現在は25年ものとして売られている。平均34~35度の原酒を、割水して25度にして出荷する。蒸留酒であるために経年劣化もなく、より熟成され、味に丸みが出るという。

また、麦や芋などの焼酎と違い、香りが控えめですっきりとした味わいになっており、焼酎特有の匂いが苦手な人でも飲みやすいものになっている。現在、販売しているもので終了するので、希少価値の高い焼酎でもある。

“ちんち”とはこの地方の方言で「めずらしい」「大切な」という意味。「ちんちな時に、ちんちな気持ちでどうぞ」と、最進酒造代表の渡邉さんは勧めてくれた。
ここに注目!
卯之町には、江戸時代から昭和初期の商屋が立ち並んでおり、火事が多かったことから用いられるようになった卯建(うだつ)や飾り瓦など、伝統的な建築様式が残っている。
商品データ 酒粕
店舗名 最進酒造
住所 愛媛県西予市宇和町卯之町4-332
営業時間 月~木、日曜日10~18時、金、土曜日10~22時
定休日 水曜日
TEL 0894-62-0223
FAX 0894-62-0223
URL http://www9.ocn.ne.jp/~ikedaya/
その他 駐車場なし

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