里山隊
ご当地グルメ

ジャンボいなり (東温市)

ゆずの香り漂う酢めしと甘辛い皮が絶妙
ジャンボいなり
ジャンボいなりいなり皮に味を含ませるジャンボいなりの若竹小田美津子さん(右)倫子さん親子
ジャンボいなり

成人男性の握りこぶしほどのビッグサイズ

『ジャンボいなり』ののぼりが旧国道11号にはためき、それを目印に口コミでお客さんが押し寄せる。1995年創業、40年近く地元で愛されてきた東温市の伊予鉄道・横河原駅前の名物食堂『若竹食堂』は2013年冬、現在の同市田窪に移転した。同時に食堂は廃業し、ジャンボいなり専門店『ジャンボいなりの若竹』としてリニューアル。店舗販売だけでなく、中予地方の多くの産直市にジャンボいなりを納品している。

柚子の香りのする大きないなりは、成人男性の握りこぶしほどの大きさ。スーパーマーケットでパック詰めで販売されているいなり寿司の3倍はあろうかというボリュームだ。それもそのはず、ジャンボいなり1個当たり半合もの米を使用しているという。もともと、最初に購入した油揚げが大きく、それに合わせていなり寿司を作ったため、このビックサイズになったそうだ。

店舗に続くキッチンでは、店主の小田さん母娘が忙しく立ち働く。甘辛い出汁で煮含めた油揚げは、寿司米が詰められていくにつれて、まるまると太っていく。ゴボウにシイタケ、レンコン、じゃこ天にニンジン、インゲンなど具だくさんのジャンボいなりは、田舎のお母さんの味だ。

母娘のやさしい思いを紡ぐ味

他のいなり寿司と一線を画すのは、寿司酢に柚子の皮が入っている点だろう。沸騰させた寿司酢を少し冷ましてから、細かく切った柚子を加えるひと手間がこのおいしさの秘密。母・美津子さんの出身地・鬼北町では、寿司めしに柚子を使う家庭が多いという。なるほど、あっさりとしているので、この大きさでも完食できる。

あっさりしている理由はまだある。ひと鍋ごとに出汁を入れ替え、新たに調味料を入れて、いなり皮の煮汁を作る。残りを次に回して使うことはない。継ぎ足して使うと、味の染み込み方にムラが出るからだという。煮揚げたいなり皮は翌朝、再度含め煮にする。味の染み込んだ揚げから、煮汁が滴る。

「私がお寿司好きだったので、母の母が田んぼに柚子の木を植えてくれたんですよ」と、今は亡き祖母を忍ぶ孫の倫子さん。そのかたわらで、美津子さんが娘をいとおしそうに見つめていた。『ジャンボいなり』は、母娘のやさしい思いを紡いでいる。
ここに注目!
移転前は併設された旅館に宿泊してジャンボいなりを食べると受験に合格するというジンクスがあったため「合格いなり」との別名があった。米は故郷の鬼北町で美津子さんの弟が丹精込めて作っている「れんげ米」使用。
商品データ 米、ゴボウ、シイタケ、ニンジン、レンコン、ジャコ天、インゲン、砂糖、しょうゆ、酢他
店舗名 じゃんぼいなりの若竹
住所 愛媛県東温市田窪1415-1
営業時間 8:00~17:00
定休日 日曜日
TEL 089-964-6038
FAX
URL
その他 駐車場あり

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