里海隊
アルコール

段酌 (宇和島市)

段畑から生まれたフルーティな香りのジャガイモ焼酎
段酌
海を見渡せる段畑で水荷浦馬鈴薯を生産NPO法人「段畑を守ろう会」の山下理事長特産品直売所「だんだん屋」お食事処「だんだん茶屋」
段酌

遊子地区特産の水荷浦馬鈴薯で製造

『段酌(だんしゃく)』という名の焼酎の匂いをかいでみた。ワインじゃないかと勘違いするかのようなフルーティな香りがする。実際に飲んでみる。サツマイモでつくられる芋焼酎と違い、クセはなく、意外とあっさりして飲みやすい。潮風を浴びて育ったジャガイモで製造された焼酎は、芋焼酎が苦手な人にも飲みやすいお酒かもしれない。

のどかな宇和海を見渡せる宇和島市の遊子(ゆす)地区を訪れ、ジャガイモ焼酎段酌をいただいた。「果物みたいなにおいがするでしょ? 試飲して、飲みやすいと言って、買って帰られる女性の方が多いです」と、同商品を販売する宇和島市遊子のNPO法人「段畑を守ろう会」の山下理事長は説明した。同地区の段畑(だんばた)で収穫した水荷浦馬鈴薯(みずがうらばれいしょ)を使用し、2007年から販売。「段畑」と「お酌」をかけたユニークな商品名だ。

温暖で霜の降りない気候で甘い味に

水荷浦馬鈴薯は元来、北海道から取り寄せた「男爵」の種から育てたもの。遊子地区の段畑は南東向きで暖かく、霜が降りないという気候であることから、他にはない馬鈴薯ができる。その食感は山下さんいわく「ベタッとせず、ホクホクとしている」というもの。通常よりでんぷんの量が多いことから、甘い味に仕上がる。毎年11月に植え付けて、4月上旬から収穫される「早堀」馬鈴薯を使って製造される。

初年度は馬鈴薯5トンから約5000本を販売。現在は3000本を同地区の特産品直売所『だんだん屋』の他、JAえひめ南の数店舗のみで販売されている。生産量が少ない限定商品なので、1本1500円と割高になるものの、プレミア焼酎を求めて、わざわざ買い求めに訪れるファンも少なくない。

山下さんにオススメの飲み方を聞くと「ロックで飲むのが一番おいしい。レモンを絞ってお湯割りで飲むのもいいですよ」とのこと。遊子の段畑は2007年に重要文化的景観に選定された。水荷浦馬鈴薯の収穫時期の春には、緑に覆われた段畑を見ることができる。海と段畑をいっしょに望めるという、他にはない絶景を見た後、おみやげの『段酌』で一杯楽しむのもオツなものだ。
ここに注目!
段酌は商品としては販売できない水荷浦馬鈴薯を使用して製造されている。日に当たり、青くなってしまったものが多いが、通常のじゃがいもよりもでんぶんの量が多いため、焼酎製造にも問題なく使えるそうだ。
商品データ 水荷浦馬鈴薯
段畑を守ろう会 山下憲穂さん
サラリーマンから水荷浦馬鈴薯づくりへ。芋焼酎の生産と段畑の維持に尽力
店舗名 NPO法人「段畑を守ろう会」
住所 愛媛県宇和島市遊子2323-3
営業時間 10:00~14:00
定休日 月、木曜日
TEL 0895-62-0091
FAX 0895-62-0091
URL http://www.danbata.jp/index.shtml
その他 お食事処「だんだん茶屋」は土日祝祭日に営業。11:00 ~15:00 、食事は14:00まで。電話0895-62-0091。駐車場あり

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