里海隊
食材

いきな車えび (上島町)

マイナス要素をすべて排除、半世紀に渡るこだわり養殖
いきな車えび
プリップリで甘い身。臭みもまったくないエビフライは頭から尻尾まで食べられる取材日は砂洗いの真っ最中。エビを獲る際に使う「地獄かご」
いきな車えび

クセがないから何尾でも食べられる

瀬戸内のほぼ中央、平成の大合併で誕生した上島町「上島四兄弟」(弓削島、岩城島、生名島、魚島)。生名島の主要産業のひとつが「車エビ養殖」。
「ポイントは、ここの海水だと思います」と語るのは、日輪養魚の池本一喜代専務。40年以上にわたり、車エビの養殖をしているベテランで「甘みが強くて、コリコリ感がある。アクというかクセが無いので、うちの車えびは何尾でも食べられる」と胸を張る。刺身、塩焼、天ぷら、フライ、食べ方もいろいろ。「しゃぶしゃぶみたいなのもオツ。どんな食べ方でもおいしい」。

社長夫人の康子さんと、養殖を手伝う女性のみなさんに、エビフライ、エビ入りコロッケ、エビフライの巻きずしを用意していただいた。池本専務の言うとおり、プリップリの弾力のある身はとても甘く、クセが無い。甲殻類特有の臭みもまったくなく、スルスルと本当にいくらでも食べられそう。これぞまさに、やめられない止まらない、だ。

おいしさの秘密は「砂洗い」

『いきな車えび』のおいしさの秘密は、生名島の海水だけではない。大がかりな養殖場では、効率を重視して通年出荷できる体制にしているが、ここは年に1回のみ海老を出荷する。飼育~出荷時期は6~12月で、1〜5月にかけてはひたすら砂洗い。

「他所との違いは砂洗い。育てている時からこまめに汚れを取っている」。通常は天日に干しておしまいだが、日輪養魚のこだわりは徹底している。
「砂の粒子と粒子の間にも汚れがある。天日干しでも自然分解はするんですよ。でもそれだけじゃあウイルスとかは消えなかったんよね」。砂洗いは大変な重労働だが、おかげで大きな病気や大量のへい死などとは無縁でやってこれたという。

「マイナス要素は全て取り除いてから育てたい」。ていねいに育てられたエビは、調理の際に背ワタを取る必要がないほどアクが無い。エビフライにすれば、頭から尻尾まで丸ごとおいしく食べられる。

瀬戸内海のほぼ中央付近、広島県との県境近くに位置する生名島。近年は独自の町おこしを目指し、いきなスポレク公園、サウンド波間田、生名サーキットなどの新しい施設も目立つ。立石港務所はしまなみサイクルオアシスになっており、各種サービスが受けられる。海を眺めながら自転車を漕いでいると、潮風もこの島のご馳走のひとつだと感じさせられた。
ここに注目!
一番の旬は年末。冬場、エネルギーを蓄え砂に潜って越冬しようとする時期が、一番甘味が出ておいしい。
商品データ 車えび
店舗名 日輪養魚
住所 愛媛県越智郡上島町生名490
営業時間 8:00~1700
定休日 不定休
TEL 0897-76-2438
FAX 0897-76-2592
URL
その他 今治港から快速船で約1時間10分。自転車が積めない便もあるので事前に要確認

関連リンク
関連ファイル