里海隊
加工食品

あらくれポークソーセージ (今治市)

海を渡ってきたイノシシを食べやすい食材に
あらくれポークソーセージ
赤身ぎっしりで歯ごたえありウインナー(右)とボローニャの2種類代表の渡辺さんおみやげ大心
あらくれポークソーセージ

プリプリしてジューシーな赤身の肉

しなまみの海を泳いで渡ってきたイノシシの肉を使ったソーセージが今治市・大三島にある。日本の総鎮守・大山祇(おおやまづみ)神社から歩いて4分のところに『おみやげ大心』がある。大三島で獲れた柑橘類などを販売しているが、特に目を引いたのが『あらくれポークソーセージ』。瀬戸内海を拠点としていた村上水軍をイメージし、海賊の帽子をかぶったイノシシのイラスト入りシールが張られたパッケージがとても印象的だ。

代表の渡辺さんは「イノシシの肉ってくさくて硬いというイメージがありますが、捕獲後すぐに血抜きをして、水に浸して冷却しているので、くさみはほとんどありません」と説明する。さっそく、ボイルしたウインナーソーセージをいただいた。身はぎっしりしていて、一般的なものよりも赤みがある。豚の脂を入れて柔らかくしているそうだが、かんでみるとプリプリしていて歯ごたえがある。肉質的にはソーセージとサラミの間のような食感。黒コショウも効いていてスパイシーで、かめばかむほどに、肉汁のうま味がにじみ出てきた。

捕獲後すぐに血抜きすることでくさみを払拭

元々、大三島にはイノシシがいなかったそうだが、約8年前から島の山間部で姿を目撃されるようになった。渡辺さんは「島から島を渡ってやってきたという説があります」と説明。柑橘や穀物を食べられる畑が続出し、柑橘を栽培する渡辺さんも被害に遭った。駆除を目的に猟をする一方で、商品化して販売しようと、2010年に生産者仲間で『しまなみイノシシ活用隊』を結成。島内の旧給食センターを食肉処理施設に改築し、保健所の食肉処理業の許可を得て本格的に活動を始めた。

大人から子どもまで抵抗なく、気軽に食べられるようにとの思いから、約3年前から『あれくれポークソーセージ』を製造・販売している。しまなみの島々でのイベントにも参加し、ソーセージをはじめ、イノシシ肉のおいしさをPRしている。「くさくて硬い」というイメージは完全になくなった。野性味あふれるイノシシのように、また力強く走り出すことができそうだ。
ここに注目!
ウインナーソーセージの他、太い棒状のボローニャソーセージも販売。厚切りにしてフライパンなどで軽く焼いて食べるとおいしいという。渡辺さんいわく「薄くスライスしてサラダに入れても合います」とのこと。
商品データ イノシシ、豚、黒コショウ
しまなみイノシシ活用隊 渡辺秀典さん
嫌われ者のイノシシを捕獲して商品化
店舗名 おみやげ大心
住所 愛媛県今治市大三島町宮浦3324-2
営業時間 9:00~17:30
定休日 なし
TEL 0897-82-0638
FAX 0897-82-1707
URL
その他 しまなみ海道・大三島ICから車で12分、駐車場あり

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