里海隊
食材

ぼっちゃん島あわび (松山市)

天然もの以上の肉厚を誇る高級アワビ
ぼっちゃん島あわび
波状の板にへばりついているきれいな肌色をしている手づくりのいかだで生産「松山マドンナ会」代表の大野さん
ぼっちゃん島あわび

高温にならない瀬戸内海で2〜3年かけて成長

全国でも指折りの品質を誇るアワビが瀬戸内海にいる。松山市からフェリーで約2時間。怱那(くつな)諸島のひとつ、怒和島(ぬわじま)を訪れた。2005年に発足した『松山マドンナ会』では独自ブランド『ぼっちゃん島あわび』を生産。国産アワビのなかでも最高級といわれるエゾアワビを稚貝から育てており、特異な海流で知られる瀬戸内の海の幸が脚光を浴びている。

多くの島が点在する瀬戸内海は海流がぶつかることから、潮の流れが速い場所が多く存在する。そのため、海水が高温にならず、アワビ養殖には最高の環境と言われている。人工飼料や薬品は使わず、出荷までに2、3年かけて、じっくりと育てており、天然ものよりも肉厚があり、大きいものであれば200グラムのアワビに成長。10グラム単位で指定されるサイズのものを出荷することも可能だ。最高品質と呼ばれるゆえんはていねいな生産方法にある。

コリコリとした歯ごたえがやみつきに

水揚げされたばかりの『ぼっちゃん島あわび』をいただいた。貝からはみ出さんばかりの大きなアワビをヘラで取り出し、薄く切る。生醤油に肝を溶かした特製タレをつけて食べる。コリコリと歯ごたえがあり、かめばかむほどアワビのうま味がにじみ出てくる。クリーミーな味わいの肝醤油とマッチしていて、どんどん箸が進んだ。

ぼっちゃん島あわびを育てて20余年になる『松山マドンナ会』の大野さんはもともと建築業で、怒和島にUターン後、アワビ養殖を始めた。アワビのエサとなる昆布やワカメも自らが生産していて、いかだも手づくり。「自分が納得しないものは出荷できないとお断りをしている。お客さんの信用を失いたくないから」と妥協を許さず、最高品質のアワビづくりに徹している。

怒和島のアワビをブランド化する目的で2005年に松山マドンナ会を立ち上げ、2年後に『松山農林水産物ブランド』に認定された。大野さんは「松山で育ったアワビということが誰にでもわかるように」と、ぼっちゃん島あわびと命名。年間を通して出荷が可能で、いまでは県内外の料理店でも使用されている。坊っちゃんの町・松山で生まれたアワビがこれからも全国に名をとどろかせる。
ここに注目!
「松山マドンナ会」は怒和島の水産業者の奥さんたちが中心の集まり。大野さんいわく「ぼっちゃん島あわびといっしょで、全国的にも知名度のある名前と、どこにあるかすぐにわかるように」との思いから名付けられた。
商品データ ぼっちゃん島あわび
店舗名 松山マドンナ会
住所 愛媛県松山市元怒和1005-2
営業時間 不定
定休日 不定休
TEL 089-999-0605
FAX 089-999-0611
URL http://home.e-catv.ne.jp/awabi/index.html
その他 怒和島にはフェリーと高速船で行くことができる。フェリーは三津浜港発着、高速船は高浜港発着。詳細は中島汽船089-997-1221

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