里山隊
郷土料理

鮎飯 (久万高原町)

鮎をまるごと炊き込んだご飯
鮎飯
鮎を米と炊きこむ大野愛子さんいやしの宿八丁坂いやしの宿八丁坂
鮎飯

遍路道の難所、八丁坂で鮎飯をいただく

三坂峠を過ぎて、久万高原町畑野川に入る。ここは四国霊場44番札所大宝寺のすぐ近く。『いやしの宿八丁坂』は、この山里にある。
大宝寺から45番札所岩屋寺の間に『八丁坂』という遍路の気をくじくほどの急坂がある。この宿の名前はこの坂からとったもの。

名物の『鮎飯』をいただいた。焼き鮎をそのままご飯に炊き込んだ、山里ならではの炊き込みご飯だ。飯の上に尻尾まで見事に反りあがった焼き鮎が一匹、姿良く盛り付けられている。鮎をしょうゆとともに炊き込んだご飯はほんのりと色づき、鮎のほろ苦さがひときわひきたつ。「香魚」ともいわれる鮎の香りがご飯に移り、食欲をそそる。

苔の移り香が食欲をそそる天然鮎

鮎はすべて希少な天然ものを使用。近くを流れる面河川に釣り糸を垂れる愛好者に依頼して、天然鮎を仕入れている。いい苔の生える川の鮎は上品な味がするというが、面河川の鮎はその噂にたがわない品。苔の移り香も嗅ぎ取れるほど香りが深い。

「鮎は小ぶりの方が、味が大味でなくて良いのよ」と、八丁坂代表の大野愛子さん。米飯とともに炊きあがった鮎を一度取り上げ、骨を丁寧に取り除いた後、味のついたご飯に鮎の身だけを混ぜていく。この食べる人を思いやるひと手間が、リピーターにつながっているのだろう。

いやしの宿八丁坂では、鮎飯だけでなく、塩焼き、味噌やき、素焼きした天然鮎を2時間余り炊いた甘露煮なども提供している。そこはかとない苦味が、箸休めにちょうど良い。大野さんのお勧めは、あっさりとした姿も美しい天然鮎の塩焼きだそう。また、ちょっとあぶった鮎を酒につけた『鮎酒』もうまいらしい。ひれ酒のように香りを楽しむ酒だ。
緑豊かな山里に、時の流れを感じるひと時であった。
ここに注目!
四国霊場44番札所大宝寺から45番札所岩屋寺への道程の最大の難所、「八丁坂」。「いやしの宿八丁坂」では、お遍路さんのために無料ロッカーを設置。八丁坂を上る前に荷物を預けることができる。
商品データ 天然鮎、米、しょうゆ他
店舗名 いやしの宿八丁坂
住所 愛媛県上浮穴郡久万高原町下畑野川甲1609-7
営業時間 11:00~14:00
定休日 火曜日
TEL 0892-41-0678
FAX 0892-41-0677
URL http://www.8-cho-zaka.jp/
その他 伊予鉄バスふるさと村停留所にて下車徒歩2分

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