里海隊
ご当地グルメ

釜めし (伊予市)

瀬戸内の魚介類がたっぷり詰まったごはん
釜めし
ちりめん入りのお吸い物もついてくるカウンターには一品料理がズラリ女将の大西さんまるよし
釜めし

しょうゆで味付けせず、素材のうま味で味つけ

伊予灘からの潮風が吹いてくる伊予市の灘町商店街。長い通りから1本入った路地裏に、居酒屋『まるよし』が見えてくる。店内から漂ってくる香ばしい匂いに誘われて赤いのれんをくぐると、女将の大西さんの「いらっしゃい! 何にする?」という威勢のいい声が響き渡った。カウンターにはイイダコの煮つけなど一品料理がズラリと並んでいたが、お目当ては『釜めし』。この看板商品だけを食べるために訪れるお客さんがいるほどの人気メニューだ。

注文を受けた後に生米から炊き上げるのがこだわりだ。具材はその日の仕入れ具合によってさまざまで、タコやフグ、鯛などの魚介類を用意しているが、大西さんのオススメは伊予市・郡中沖で獲れたエビと松山・三津から取り寄せたアナゴ。昆布で出汁を取り、しょうゆでは味つけをしない。あとはエビとアナゴのうま味と塩味のみで十分なのだそうだ。約30分かけ、ひと釜ずつ、ていねいに炊いていく。

お酒の締めに食べるのが常連さんの常識

さっそく食べてみた。ふたを開けると、湯気が上がり、よりいっそう食欲をかき立てる。炊きたてのごはんはエビとアナゴの出汁で薄茶色に染まっている。かき混ぜると、ふっくらとしたアナゴとエビが出てきて、おこげからも香ばしい匂いがする。しらすが入ったお吸い物がついてくるのもうれしい。お茶碗2杯分ということだったが、食はどんどん進んで、1人で平らげてしまった。

大西さんが前の店主から店を受け継いで20年。開店当初から提供し続ける『釜めし』は、お客さんから愛される一品となった。ひと通り飲んだ後、締めに釜めしを食べることが常連さんの間では常識なのだそう。だから、締めの時間に合わせ、逆算して注文するのが通のやり方らしい。

大西さんは「注文が多い時には、ひっきりなしに炊いているんです」と、なんだかうれしそう。なるほど、じっくりお酒を楽しんだ後に食べれば、おなかも心も満たされそうだ。瀬戸内の海の幸が詰まった釜めしには、女将さんの愛情もたっぷりと込められている。
ここに注目!
まるよしは釜めし以外にも、一品料理が豊富。焼きアナゴやサバ煮、ワタリガニの煮つけ、地ダコ、ヨリエビなど魚介類料理の他、牛スジ煮込みや、せんざんき(骨付き鶏の味つけからあげ)など肉料理もある。
商品データ エビ、アナゴ、米、昆布他
店舗名 まるよし
住所 愛媛県伊予市灘町10-37
営業時間 17:00~23:00
定休日 日曜日、祝祭日
TEL 089-982-6015
FAX なし
URL
その他 伊予鉄道郡中駅から徒歩5分、近隣に共同駐車場あり

関連リンク
関連ファイル