里海隊
加工食品

揚げ巻 (宇和島市)

かまぼこのすり身を巻いた油揚げで巻いた高級品
揚げ巻
ピンクと緑の錦巻もある笑顔がすてきな河内屋社長きさいや広場内の「あげたて家」河内屋蒲鉾
揚げ巻

機械化が進むなかでも手づくりひと筋

宇和島といえば、じゃこ天のイメージが強いが、宇和島市を中心に南予地方だけでしかつくられていない伝統のかまぼこがあるのをご存じだろうか。道の駅『きさいや広場』にある『河内屋蒲鉾』の『あげたて家』に立ち寄り、揚げ巻を購入した。油揚げでかまぼこのすり身を巻いた高級かまぼこ。たとえるなら、海のタルトのような形だ。

お願いして、その場で切って食べさせてもらう。切り口はかまぼこのようにツルツルしていて、ひと口噛むとプリプリしている。歯ごたえも十分だ。河内屋蒲鉾の社長を務める河内屋さんは「エソはツルツル感を引き出し、グチが歯触りの良さを出してくれている」と説明。でんぷんなどの増量剤を一切使わず、魚自身が持つ素材を生かしてつくり上げている。

河内屋蒲鉾では「機械ではなく、すべてが手作業でつくっているので、とても時間がかかります」という。じゃこ天やかまぼこは機械で大量生産できるが、揚げ巻はいまでも手作業ひと筋。ひとつひとつ、職人が丁寧に巻き上げたうえで、焼いて蒸す。「愛情」といううま味も加わる。

真ん中には芯となる油揚げ

河内屋蒲鉾では、他とは違うこだわりがある。それは「なかに芯を入れているんです。ジューシー感もあって、歯触りもよくなるんですよ」というもの。たしかに、真ん中にもうひとつの油揚げが巻かれている。ひと通りかんだ後にも、また油揚げが出てきて、最後まで食感が残る。河内屋さんが「芯があるとないでは大違い」と言うように、河内屋蒲鉾で代々、受け継がれている独自の製法なのだ。

愛媛県南部ではピンクやグリーンの色素を混ぜ込んだすり身で巻き上げた『錦巻』と同様、正月や花見、祭事には欠かせない一品。贈答品として注文が多いという。カルシウムやDHAなども多く含まれており、子どもたちも好んで食べているそうだ。海の幸でつくられた栄養満点の食材。宇和島に旅行に訪れた際には、ぜひ食べてみるのをオススメしたい。
ここに注目!
大阪府南部にも「信田巻」という似た料理がある。油揚げで肉や野菜、蒲鉾、豆腐などを巻き、煮たり、蒸したりするなどしている。揚げ巻は海の幸でつくられ、信田巻は鶏のひき肉などが使われているところだ。
商品データ エソ、グチ、油揚げ他
店舗名 河内屋蒲鉾 あげたて家
住所 愛媛県宇和島市弁天町1丁目318-16
営業時間 9:00~18:00
定休日 年中無休
TEL 0895-22-0567
FAX
URL http://www.kawachiya1848.co.jp/
その他 JR宇和島駅から車で5分、駐車場あり

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